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【旅屋おかえり】まだ僕には帰れる所があるんだ。こんなにうれしい事はない。

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書店でなんとなく本を見ていると、たまに本に呼ばれることがあります。原田マハ著「旅屋おかえり」はそんな本でした。

これまで原田マハの著作を読んだことはありません。どんな作家か、どのような作品があるのか、全く知りませんでした。表紙のタイトルが目に留まって、手に取って読んでみたら面白かったので買いました。

レギュラー番組が旅行物の1本しかない売れないアラサータレント丘えりか。愛称”おかえり”は、番組の中でスポンサーのライバル企業の名前を連呼する痛恨のミスをしてしまい、唯一のレギュラー番組を失ってしまう。仕事が無くなった”おかえり”が始めたのは、依頼人の代わりに旅をする「旅代理業」。”おかえり”が請け負った2つの旅、その結果に依頼人は満足してくれるのか。

この本は小説です。ストーリー展開はいかにも小説な感があります。ただ、風景と心の動きを重ねた描写になんとも言えない透明感があって素晴らしいです。

私は知らない土地へ行く旅行が好きです。見知らぬ土地で夕方から夜になる時間帯に景色を見ていると、普段は考えないことがいろいろと頭に浮かびます。そういう感覚を呼び起こしてくれる本でした。

旅とは「非日常」であり、帰るべき「日常」があるから旅です。帰るところがない旅は放浪または移住に過ぎません。休日の午後に、帰る場所がある幸せを感じながら心の旅をしてみてはいかがでしょうか。そして読むときっと旅に出たくなりますよ。旅はいいぞ。

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