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週末はクワッチ三昧♪ 〜台場クヌギの秘密〜

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先週は、オオクワッチの住処である台場クヌギについて紹介しました(週末はクワッチ三昧♪ 〜台場クヌギを知っていますか?〜)。今週は、その台場クヌギの秘密について迫ってみたいと思います。

《山梨県韮崎市某所の台場クヌギ》

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一般に台場クヌギは、椎茸のホダ木や薪作りから出来たと思われがちです。私もそう考えていた一人です。この考え方が誤りであることを教えてくれたのは、昆虫写真家の山口進さんの著書「米が育てたオオクワガタ」岩崎書店 (2006/07)になります。

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近所の図書館で見つけたのですが、その不思議なタイトルに惹かれて借りてしましました。
 「お米でオオクワガタを育てるの?」
はじめは、そんな疑問から読み始めたのですが、タイトルの意味が間もなく判りました。
山口さんは、茅が岳山麓の裾野に広がる雑木林(韮崎や明野、敷島)に詳しく、地元の農家の人々とも交流があるそうです。自ら近隣に住まいを移されています。
米で育てたとは、この地方固有のお米の栽培方法である”刈敷(かりしき=カッチキ)”でクヌギが重要な役割をしていることに関係しています。
お米を作るときに重要なのは、水と栄養分であることが誰でもわかります。昔は、今のように肥料もなく、なんとクヌギの細い若い枝を刈って田んぼに敷いたそうです。カッチキとは、刈敷の山梨風の読み方だそうです。具体的には、台場クヌギから
  1. 春にやわらかい葉が伸びた細い枝を刈り取る。
  2. 田植えの前に水を張った田んぼに枝を敷きつめる。
  3. 梅雨が始まるころに枝のあいだに田植えをする。
  4. 秋、稲刈りをする。
  5. 翌年の春先に田んぼを起こす時に残った枝を集め薪にする。
このようにして毎年、若い枝を刈り取りできるのもクヌギの木の萌芽能力が高いからとか。毎年繰り返し刈られることでベース(台場)となる幹は太くなり、刈られた場所には洞ができてオオクワガタの生育にふさわしい環境が整うというものです。まさにお米の栽培がオオクワガタを育てる環境をつくるというわけです。
 「なるほど!」
と思わず納得してしまいました。
茅が岳でたくさん”人為的につくられてきた”台場クヌギは萌芽を出す頭までの高さが2~4メートルのものが多いそうです。次に、なぜこの高さなのか?という疑問が出てきます。
これは、台場を低く作ると萌芽しても陽があたりにくい→葉が伸びる速度が遅くなり田植えに間に合わないという理由からのようです。萌芽を十分に出すためには、他の樹木に負けない高さであることが重要だそうです。
台場クヌギは、一本一本ある程度間隔を持たせて作られているケースが多いようです。これも林全体で平等な陽があたるようにとの配慮からだそうです。
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陽のあたる道沿いに均等に植えられた台場クヌギです(2009年8月)。
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ところで、椎茸のホダ木や薪はどうやって作っているのでしょうか?
実は、そのためには別の林があるそうです。
(つづく)
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