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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

8. 「人生・仕事の結果」の方程式とは?

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先日、NHKのテレビ番組(残念ながら番組名は忘れてしまいました)を見ていましたら、京セラの創業者であり、日本航空を見事に再建なさった稲森和夫氏が出ていました。

稲森氏が書かれた本にはたいてい出ている言葉なのですが、そのテレビでも登場した、稲森氏の人生哲学みたいなものがありますので、ここでもご紹介します。おそらく、すでにご存知の方もたくさんいらっしゃると思うのですが・・・

それは、

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

という方程式です。

まずは、能力。仕事で成果をあげるためには、あるいは人生を豊かにするためには(ここで「何をもって人生が豊かになったと言えるか」は人それぞれだと思いますが)、なんといっても能力がないといけません。まずは、勉強したり、経験を積んだりして能力を身につけます。健康状態もこの中に含まれるのだそうです。私は、ここで「人の能力を借りる」というのもアリだと思っています。つまり、誰かに頼む、アウトソーシングする、ということです。

次に、熱意。どれだけ能力があっても、熱意がないとものごとを達成することはできません。「やる気」とか「モチベーション」と言ってもいいでしょう。やってやるぞ、という前向きな姿勢ですね。ただ、多くの人は熱意を出しすぎて「燃え尽き症候群」に陥る可能性があります。熱意を持ち続けるために、たまにはあえて休むという工夫も必要でしょう。

稲森氏がおっしゃるには、このふたつは「0点から100点まである」のだそうです。

で、最後に「考え方」。ここでの「考え方」とは、生きる上での姿勢のことを言っているのだそうです。面白いのは、この「考え方」は「マイナス100点から100点まである」ということです。つまり否定的で、反抗的な生き方がマイナスで、肯定的で、前向きな生き方がプラスだというのです。私は、この「考え方」だけは、他人との関わりがものすごく重要であると考えます。他人に対して否定的であるとか、世の中に対して反抗的であるとか、逆に、他人に対して肯定的であるとか、世の中に対して前向きであるとか、というのがこの「考え方」につながり、「人生・仕事の結果」に直結する、というわけです。

これらがかけ算なのも面白いですね。例えば能力が一人前以下でも、熱意があればそれなりの結果を出すことができます。また、しっかりした考え方、前向きな、肯定的な考え方を持って入れば、周りの人がいっぱい協力してくれることでしょう。

この人生哲学、私も参考にさせていただきます。




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