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人を動かすものは何でしょうか?様々な「座右の銘」から、それを探っていきたいと思っています

小さい「っ」のようなもの

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こんなところで紹介するには出自が望ましくないのですが・・・

先日、本屋さんで本を立ち読みしていましてね。「ジャパネットからなぜ買いたくなるのか?」という本です。出自が望ましくないと書いたのは、私がこの本を買って読んだのではなく、立ち読みしたからです。私は高田社長の今までのご苦労や、普段どのようなことを考えながらジャパネットたかたを経営しておられるか、お客様にどのように幸せを運ぶためにテレビショッピングのプレゼンターをしておられるか、他の色々な本を読んだり、経験談を聞いたりして知っていました(残念ながら、ご本人にお会いしたことはありませんが)。それ以上のことが書いてないかなぁ、と思って読んだ・・・立ち読みした・・・わけです。

そうしたら、今まで知っていたこと以上のことが書いてありました。

詳細はこの本を読んで・・・いや、買って読んでくださいね。以下はダイジェストです。
仕事が面白くないとか、今やっていることにやりがいを感じない、と思った人にたいするメッセージとして書かれていた部分がありました。その文章を私は、「会社で仕事をしている以上、何の役にも立たない仕事なんて存在しない。どんなに小さな仕事であっても、誇りをもちなさい」ということだ、と理解しました。

そのたとえとして、「小さい”つ”が消えた日」という童話が引用されていたんです。発音できない「っ」は、他の文字たちから笑いものにされます。バカにされた「っ」は「自分なんて必要ない・・・」と感じて、ある日家出をしてしまいます。するとさぁ大変。「訴えますよ」は「歌えますよ」に、「根っこを食べる」は「猫を食べる」になってしまい、日本語が大混乱になってしまうのです。

もともとこの童話は、イジメをテーマに書かれたとのことです。しかし高田社長は、「重要ではない、どうでもいい仕事なんて存在しない。同様に重要ではない、どうでもいい人間なんてものも存在しない」という意味で引用なさっていたのです。もちろんこれだけではありませんが、この気持ちがあるからこそ、みんなは「ジャパネットたかたから買いたい」、いや「高田社長から買いたい」と思うようになるのでしょうね。

みなさんの周りにいる「っ」。大事にしましょうね。
あるいは、自分自身が「っ」かもしれません。「っ」だって、立派な文字です。「っ」であることに誇りを持ちましょう。まずは、そこからです。

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