人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【OJT】5年後10年後の話。

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関東、梅雨が明けたそうです。23日と短かったようです。猛暑ですからね、すでに。
暑い、熱い夏の始まりです。

私はといえば、OJTトレーナー研修を連日、全国行脚しながら行っています。今日は久々に東京のオフィス滞在。

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終身雇用制度も年功序列もほぼ崩壊して、職業キャリアは50年という長きに渡ろうという現代。

新入社員に「5年後、10年後はどうしていたいの?」という問いに、どういう意味があるのだろう、とふと思いました。

この会社で、5年後10年後、どうしていたい?」「この会社で、5年後10年後、何がしたい?」

この「この会社で」という枕詞を外したら、意味はあるようにも思えます。

「5年後、10年後、自分の人生がどうなっていたら嬉しい」・・・。


あるいは、「この会社で」とつけるとしても、
「この会社に10年後もいるとしたら、何をどんな風にやっていたい」的な問いのほうがまだしっくりくるようにも思います。


逆に、「この会社で5年後というと、だいたいこんな感じの仕事していて、制度も社会もあまり変わらなければ、10年後といったら、おそらく、こんや役割でこういう仕事をしている、って感じかなぁ。あと可能性として、●●を手掛けているかもね、全社的に」などと先輩が後輩に語るのなら意味はあります。

新入社員にとって、その会社での仕事もその会社でのキャリア形成イメージもまだまだわかないわけで、それを「そうだなぁ。入社5年目というと、小さなチームを任される人が多いかな。10年後だと、早ければ管理職になっているかな。規模が大きくなければ、PMもありうるし、海外勤務は、3年目くらいからありうるよ」と教えてもらうことで、自分がその時どうなっているだろう?とか、どうしたいか?を考えるきっかけは得られるからです。

私は32年前、新卒で入社した外資系コンピュータメーカー(DECという会社でしたが)で、上司が面談の度に、

「田中さんは、10年後、どうなっていたいの? まさかインストラクターじゃないよね、10年後」

と言われ、

「何言ってんだか?10年後のことなんかわからないよ。」

と心の中で「けっ!」と思っていた口ですが(成績悪いわりに、考えだけはナマイキ)、

現に、10年後に自分の部署そのものが売却されてなくなったし、33年目の今だって「インストラクター」をしているし、あの時、上司が期待したような答え、言わなかったけど、ほらね、と思ったりしています。

上司は、「30歳過ぎて、インストラクタなんてしてないよね。管理職になっているよね」と暗に言っていたわけですが、こんなに組織がフラットになって、こんなに高齢化して、こんなに働く目的や生活が多様化している中で、全員が「30代になったら管理職」という絵を描いていたというのが、少し不思議です。

基本的に、誰だって5年後のことも10年後もことも、はっきりとはわからないものです。

だから、「あなた、この会社でどうなっていたいの?」と問うよりは、「5年後はだいたいこんな感じかなぁ、その時はまた変化しているかもしれないけど」という程度の情報提供をするというのが上司や先輩にできることかなと思ったりもします。

ところで、私の5年後と10年後ですが、60歳と65歳です。

まだ仕事してますね、きっと。

そして、たぶん、まだインストラクター(講師)ですね。

健康でいられるよう、頑張らねばですね。

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大阪出張中、新大阪リブロで必ず本を買うと決めているのですが、4月に滞在中、ふと平積みになっていたこの大きな本。本当によくできていて、老若男女、誰もが自分の仕事について考えるのにいい本です。

編集、装丁もとてもよいです。

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