人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

就職活動の最中にいろいろ謎のルールを教わるらしい、件。

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今年、新入社員研修を何社か担当した中で、プレゼンテーションの演習か何かで、「ジェスチャーが効果的でしたね」的なフィードバックをしたところ、別の受講者からこんな質問をされました。

「ジェスチャーって使っていいんですか?」

「ジェスチャーの何が効果的なんですか?」でもなく、
「どういう場面でどういうジェスチャーが効果的ですか?」でもなく、

「ジェスチャー(というもの自体)って(ビジネスシーンで)使っていいんですか?」

という疑問でした。

なぜそんな疑問を持ったのか、逆に質問してみれば、

「就活の時、"面接では絶対にジェスチャーを使ってはいけない。両手は膝の上から動かしてはいけない"と習ったので」

とのこと。

「その指導をした方は、"なぜ、面接でのジェスチャーはいけない"と?」

「理由は聞いたかもしれないですが、もう忘れました。ただ、覚えているのは、もう何が何でもジェスチャーは禁止だ。心証を害すから、プラスにはならない、みたいなことだった記憶があります」

うーん、うーん。

ルー大柴風の、なんだかわからない大げさなジェスチャーなら分からなくもないですが、何かを説明しようとして、手が自然に動いてしまうことはあると思いますし、たとえ、それが多少不自然なものであっても面接官ってそんなこと、気にするだろうか。

私が面接官だったら、「緊張しているのだな」という程度にしか思わないような気がします。

・・・・それで興味を持って、いろいろ聞いてみたら、詳細は忘れましたけれど、

「就活の時に、あれダメ、これダメ、といろいろルールとか掟みたいなものを習った」

と話してくださいました。

うーん、たぶん、「就活コンサルタント」みたいな人たちが暗躍(失礼!)していて、不安な学生の不安をより一層かき立てたりしているのでしょうね。

黒いスーツも「それ以外は絶対にダメ」と言われたと言ってましたねぇ。

あれ、面接官には、つらいんですけども。皆同じ服装で来るから、区別つかなくて。

ま、何はともあれ、いくら売り手市場と言っても、何で選別されているのかわからない学生にしてみれば、余計なことをしてマイナス評価されたくないと思うのは当たり前で、

「ジェスチャーを使ってはいけない」と言われたら、その通りに行動する、という1-2年を過ごして社会に出てきたのでしょう。

そうなると、
「許可されていることだけ自信を思って行う」
というふるまいをする理由もなんとなくわかるような気がします。

社会は、会社は、もっと自由でいいし、実際に自由なので、ちゃんと自分の目で見極めて、少しずつ、いろいろな見えない壁(掟だと思っていることなど)を破っていってほしいなぁと思うのです。

頑張れ、若者。

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