人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

バレンタインデーと言えば。

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バレンタインデーと言えば、思い出すことがある。

30年くらい前、外資系(DECというコンピュータメーカー)に勤務していた時のこと。

当時は、メールルームという大きな部屋があって、主のような「おじさん」がいた。みんな、「おじさん」と読んでいて、「おじさん」も「はいよ!」と答えるような感じだったので、別に、「おじさん」と呼ぶこと自体に問題はなかったと思われる。(今は、NGだろうけれど)

「おじさん」は、今思えば、まだ50代半ばくらいの、そう、つまりは、今の私と同じくらいの歳だったのだろうと思うのだが、メールルームが長いらしく、誰よりも社員のことを把握していた。

メールルームってのはどういうものかと説明しておくと、社内便や社外からの配達物を一括集約している場所で、たとえば、池袋勤務の私が、大阪勤務のAさんに社内便を出したいとすると、メールルームでは、「大阪」あての箱に一旦仕分けされ、夕方、配送業者に渡される、といったもので、これが隣のフロアだろうが上下のフロアだろうが、仕分けのBOXは大量にあって、「おじさん」は、どこにどの箱があるか、瞬時に分かるなんてのは当たり前で、宛名間違っていても、「あ、この人は、江戸川橋じゃなくて、飯田橋な」といって正しい箱に入れたりもしてくれるのだった。

バレンタインデー当日、何か用事があってメールルームに行ったら、「おじさん」は何やら嘆いていた。

「ああ、今日は、荷物が多い!多い!こんなにある!これ、みんな、チョコレートだろ?」

‥‥社内便で、チョコレートが飛び交っていて、メールルームがパンクしそうだったらしい。

のどかな時代だ。

義理チョコも本気チョコもあったんだろうが、メールルームのおじさんは、包みや封筒を見ただけで、本気チョコか義理チョコかも判別できていたのかもしれない。

昔は、こういう風に、「何かを専任でやっている内にものすごくエキスパートになっていく」という職人的な人があちこちにいたものだ。

社内情シスに勤務していた同僚は、全社員の社員番号を暗唱できたし、全社員の社員番号を暗唱できるくらいだから、「●●です」と名乗ると、じゃあ、「あなたの1番前は、△△さんで、1番後ろは、□□さんで、そこから100番欠番があって、XXX番から、中途採用、さらに、125番空いて、XXX番からは、1990年入社なんだよね」ってなことも、いつでもどこでも言っていた。

同じ部署にいたKさんというハードウェアエンジニア出身の方は、「8進数で会話できる」と言われていて、マシンにむかって、ぶつぶつ言いながら、何か操作をしていたら、8進数をそのまま入力して、プログラミングしていたりした。

Kさんは、テッパンネタがあって、「歳は、30歳です。ただし、16進で」というもので、私もよく利用させてもらっていた。
(30歳、16進、つまりは、48歳(10)です)


バレンタインデーから話はそれたが、イマドキのバレンタインデーは、社内便が飛び交うのだろうか。
あるいは、「社内便でチョコを送るのは禁止!」というお触れでも出ているのだろうか。


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