人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

【事例】新入社員の「学ぶ力」

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「イマドキの若者は、まあ、言われたことしかしないし、指示しないと動かないし、自分で考えないし、、、、」なんてことはもう何万年も前から言われ続けてきたので、どうでもよいのだけれども、

いやいや、そんなことないですよ、すごい人いますよ、という話を紹介しよう。

ある企業では、新入社員とOJT担当の先輩やその他の先輩との間で週報のやりとりを行っている。


新入社員が週報(報告)を書く。
それに対して先輩がコメントを書く。
また翌週、新入社員が週報を書く。
それに対して先輩がコメントを書く。

これの繰り返しになるのだが、ある時先輩が「俺が書いたコメント、彼(新入社員のこと)は読んでんのかね?」と疑問を呈した。

新入社員は確かに読んでいるのだが、先輩にはそれが伝わっていなかったんだな、と自分で気づき、翌週から週報のスタイルを変更したという。

新入社員が週報(報告)を書く。
それに対して先輩がコメントを書く。
また翌週、新入社員が週報を書く。その際、前週、先輩が書いてくださったコメントに対する返事を書く。たとえば、質問に回答してくれたのであれば、お礼とかその回答がその後どう生かされたかなど。アドバイスであれば、アドバイスに従ってやってみたとかどうだったかとか。
それに対して先輩がコメントを書く。

こうやって、なんとなく、交換日記風になっていくのだった。

新入社員に書かせている週報って、先輩や上司からのコメントは書いてもらっても、それを見て、後輩がどう感じたか、どう行動したかが今度は先輩や上司にフィードバックされないことが多い。


この新入社員は、「自分は先輩たちからコメントをもらっても、それに対して返事をしていないから、『俺のコメント、ちゃんと読んでんのかね?』と言われちゃうんだな。じゃあ、書き方(フォーマット)を変えよう!」とOJT担当の先輩に相談することなく、自分で考えて行動に起こしたという。

こういう新入社員は、素晴らしいじゃないか。

これこそ、自分で考え、気づき、一歩踏み出すといういい例である。

指示待ちだとか、言われないと動かないとか、自分で考えないという批判は多々聴くけれど、「すごいんだよ、自分で工夫して改善してるんだよ」「自分から行動を起こしたんだよ」という良い例は埋もれやすく、耳に入りにくい。

こういういい話は学ぶための素材としたいなと思う。

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