人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

新入社員に「決めさせる」ことの大事さ。

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先日、OJTリーダーがこんな話をしてくださいました。

「後輩に任せる仕事(タスク)があったんですけど、上司と僕とで、お尻(締め切り)から逆算して、いつまでにこれ、いつまでにこれ、とマイルストン(タイミイングと成果物)を決めてから、『はい、この仕事やってね。だいたいのスケジュールは考えておいたから』と渡したんです。結果的には、ちゃんと終わりましたが、その仕事の振り返りをしているとき、後輩からこう言われました。

自分でスケジュールを決めたかった

と。

難しい箇所があって、時間かかって、少しスケジュールからずれた時でも、『先輩が決めたスケジュールだし』とつい思ってしまった。自分ごとになかなかならなかった。自分でちゃんと決めたかった、とそんな風に言われて、反省したんですよ」

ああ、いい話。

先輩は、後輩を信用していなかったわけではなく、後輩には負担が大きいかなと思い、タスクを分解し、スケジュールを決めた上で、後輩に渡したわけなのですが、後輩にしてみたら、「自分ごと」にならなかったというわけです。

後輩も仕事に取り組んでみて、やっと、「あ、人にあれこれ決められると、自分ごとにならないんだな」と実感したんじゃないかと思います。やってみなけりゃわからない。

自律と自立という言葉がありますが、新入社員に期待するのは、まず自立でしょう。自力でできる、自分でできることです。

その次は、自律。

このケースの場合、自律の要素が含まれていると思いました。

自分で考えて、自分の責任で、スケジュールを組んでみて、自分ごととして取り組む。

新入社員であろうと、大人なわけで、一人で全部考えられないとしても、先輩が目安とか考え方を教えながら、自分でスケジュールを組んでみることはできるはず。

それにしても、この新入社員も立派です。

「自分で決めたわけじゃないから、なんとなく、言い訳ができてしまうという状況」に気づき、次は自分で決めたいと先輩に申し入れたわけです。しっかり内省もできているし、次の打ち手もわかっているって素晴らしいことです。

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ずいぶん前に読んだこの本、とてもよかった(という記憶だけ残っています)。

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