人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「女性活躍推進」とか「1億総活躍社会」とか言ってるけど、子育ては大変だな。

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私は子どもがいません。いませんので、肌感覚ではわかりません。大変なことも喜びも。
最初に断っておきます。

その上で、子どもを育てながら仕事するって本当に大変だなと思う話を時々聴くので、書いてみたいと思います。

たとえば、あるお母さん(ワーママ)Aさんのお話。

Aさんは、ご自分が体調不良で会社を休むことになった際、保育園に子どもを連れて行くと、

「お母さんが、お休みになっているのであれば、保育できますよね。預けないでください」

といったことを園長に言われてしまうのだそう。

だから、具合悪くてヘロヘロな中、スーツ着て、いかにも会社に行くという風情で子どもを預け、それで自宅でゆっくり静養するとのこと。

「保育園によって、というか、園長の方針や哲学によって園ごとに違うと思いますが、うちの園は、親が休暇取っていると、それが病気が理由でも、嫌な顔をされちゃうんです」

・・・うーん、お母さん(お父さんでもいいが)が具合悪くなった時、どうやって療養すればよいのだろうか?

病気を押して(子どもは元気)、スーツ着てヒール履いて、保育園に預けにいって、倒れるように自宅で休養、なんだろう、この違和感。

しっかり休ませて挙げてほしいなぁ。ほんと。

たとえば、橋田壽賀子さんの記事。

この頃イクメンと称して、ご主人が子供を育てる仲間に入らないと罪悪みたいに言われ、一人で育てると育児ノイローゼになるというお母さんがいる。それに頭がくる。イクメンなんて、認めません。そういう怒りをもって書いています

昔は(女性が)一人で子供を6、7人も育てて、畑仕事もしていた。男の人はちゃんとお仕事をなさればいいと思っています

(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170902-00000034-sph-ent)

ネットで話題になっていたこの発言

色んな考え方があっていいと思いますが、こういう言葉の呪いにかかって女性ががんじがらめになって追い詰められていくこともわかるので、旧世代の声って怖いなと思ったりもします。

以前、このブログでも書いたような気がしますが、結婚していたころ、私は、「3食のことを考える」だけでノイローゼになりそうになり、「どうして、人間は、1日3食も食べるんだ!」と憤っていた(らしい)のです。(らしい)というのは、妹がそのセリフを覚えていて、この間、「お姉ちゃんはそう言っていた」と教えてくれたからです。夫からは、「家事をきちんとするのであれば仕事を続けて構わない。理解ある夫に感謝しろ」的なことを何度も言われていたので、そういうものかと思うようになり(30年近く前の話ですから)、世間の声、その時代の"常識"、夫の声が呪いとなって襲いかかり、とても息苦しかったことは覚えています。

家事くらいでそういう呪いに苦しめられるのだから、自分のペースで進めようのない乳・幼児の育児について、こういう風に「女性が一人でやりなさい」「イクメンなんて認めません」なんて言われちゃうと、本当に苦しいよなぁと心が痛みます。

昔の人は確かにたくさん子どもを産んで、育てていました。

母方の祖母は、5人の子どもを育てながら、家のこと、畑仕事、何でも全部やっていました。
その結果、睡眠時間はとても短く、朝は誰よりも早く起き、夜は誰より遅く床につく生活を何十年もしていました。

それがその時代の当たり前だったからではありますが、祖母は晩年、「若いころは、ずいぶん気張ったでぇ」と何度もいい、「えらかった」(大変だった)とも言っていました。

昔の女性(明治)だって、誰かが助けてくれたら助けて欲しかったはずです。

6時間とか7時間とか眠りたかったはずです。(要介護になってからの祖母は、何年間も1日20時間くらい眠っていて、家族は、「若いころの睡眠不足を今取り戻しているのかな」と話していたものです)

以前、仕方なくしていたことを「当然だ」と言われて、今もしなさい、と呪いをかけられると、どうしたらいいのか、と思ってしまいます。

「男性は仕事をしていればよい」という言葉も同じです。男性には、稼げ、家族を養うのだ!という呪いがかけられてしまう。

家事育児、日常生活に時間を割きたくても(妻に言われて、ではなく、じぶんがそうしたくても)、その「呪い」によって、動けなくなることがあるんじゃないかと。

・・・

なんだかなぁー、色々大変だなーと思う最近の出来事なのでした。

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女性と仕事、女性と家事、そういった本をたくさん読んでみました。いちいち唸る内容です。

『育休世代のジレンマ』、衝撃的な本でした。

『働く女子の運命』、むかーし、「女子28歳定年制」があった会社があったってことにビックリ(超有名企業で)。

『家事労働ハラスメント』、何かあった時、女性には仕事があっても、さらに家事(家族のケア)の負担がどーんと来てしまう、自然に、と言われ、うん、そうだな、と思いました。(これも呪いですね)

         

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