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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「檄を飛ばす」の本来の意味と異なる使われ方とか「了解いたしました」は失礼じゃないとか。ニホンゴ、ムズカシイ。

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毎日新聞に「校閲」に関する記事が載っていて、そこに「檄を飛ばす」は、70%くらいの人が「激励する」「励ます」「叱咤激励する」といった意味で使っているけど、本来の意味は違うんだよねーってことが書かれている。

私は大学受験勉強の時だったか、「檄を飛ばす」の正しい意味を知ったので、以来、自分では「励ます!」という意味で「檄を飛ばす」を使うことはないのだが、かといって正しい意味で使っても「誤用」と思われる可能性が高いので、結局、「檄を飛ばす」という表現は使うことがなくなったのだった。単に、使っている人がいると「本来の意味とは違うと知ってのことかな?」と毎回思ってしまうだけである。

さて、ここへきて、「了解しました」は失礼じゃないぞ、という話が目に飛び込んできて、「え゛ーーーー」となってしまった。

もうちょっと詳しく言うと「了解いたしました」で十分丁寧で敬語である、という。
了解だけでは「わかる」に過ぎないので、そこに「いたしました」をつければ相手へは敬意を表すことになるので、間違っていないよ!という話だ。

これを知ったのは、飯間弘明さんという「三省堂国語辞典」編集員の方のツイートで、飯間さんをフォローしていると、この手の「誤用と思われているけどそうでもないよう」だったり、「実は誤用なのよ」だったり、言葉についてあれこれ考えさせられることが多く勉強になるし、とても楽しい。

飯間さんの結論は、

●了解いたしました、と「いたしました」にすれば敬意が含まれますよ
●とはいえ、使いたくない人は、承知しました、かしこまりましたを使えばいいけど、了解いたしました、と言っている人を責めないでね

というもの。

そうか、そうか。

そうなのかー。と目からウロコが3000枚くらい。

さらに、「的を得る」も誤用ということもない、といった話をつぶやいていらっしゃいます。「的を射るじゃないとダメですよ」と新入社員研修でたびたび指摘してしまった(汗)。

・・・それよりも、「誤用」についての解説が非常に勉強になった。


たいていの場合、「誤用」は、「その人にとって誤用に思える」という主観でしかない、というのだ。なるほどなぁ。

まあ、詳しくは、以下の文章を読んでみてください。

「「的を得た」って50年以上前から使われているけど、それでも誤用なの?専門家に聞く」

あくまでの私にとっての主観ですけれど、今朝見かけた「関係各位の皆様」は、"誤用"に感じてしまいました^^;
(何のことかわからない方は、スルーしてください)

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