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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

人材育成の世界で"ふつう"に使ってしまう「気づき」という言葉。

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"ふつう"に使う・・とは、特に定義せず、意識せず、使ってしまうという意味です、「気づき」。

Awareness。
アウェアネス。
気づき。

「他者との意見交換の中で"気づいた"ことをまとめてみましょう」
「"他社事例"を検討した後の"気づき"を整理してみましょう」

というような使い方をしてしまいます。

しかし、これ、よく考えたら、「気づき」とは何か、をきちんと説明しないといけないですよね。

いけないな、と思ってから、「気づき」とは何かを説明しようと思ったら、意外に難しい。

●自分なりに発見したこと
●目から鱗だったこと
●これまでに考えていなかった新たな考え
●体系化できたこと
●具体的事象から教訓や一般化した何かを見いだせたこと
●「そうだったんだー」と思ったこと

・・・いろいろ言えますが、「これ!」という表現が思い当たらず。

どんな風に説明すると伝わるのかな、という根源的なことを自問自答しております。

というのは、今年、新入社員研修の日報でこんなコメントを見かけたからです

「4.本日の学習内容以外で、他者の振る舞いなどに対する"気づき"は何ですか?」

に対して、

「この教室からは、スカイツリーが見えることを初めて気づいた!」

と書いてあったのですね。

他社の人事の方にも似たような例を聞きました。

「同期には、理系出身者が意外に多いことに今日気づいた」

と書いていた・・・と。

「その"気づき"じゃないんだけど」と思いつつ、「気づきの定義をきちんとしていないほうが悪いなあ」と反省したのでした。

さて、どういう表現、どのような解説をすればよいのでしょう。

それこそ、ググってみたのですが、今一つ、「ズバリ!」な解説がないことに、"気づき"ました。


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