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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

服装は確かに乱れている。けれど、「ドレスコード」を作りたくはないという気持ちはわかる。

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先日、お客様とお話ししていたら、社員のビジネスマナーから発展し、「服装」に話題が及びました。

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新入社員研修でさんざん服装のことを伝える。ビジネスマナーとか立居振舞に流れで「挨拶」「返事」「服装」「その他もろもろ」を教えて、ちゃんとして現場に送り込む。

ところが、現場の先輩の中には、「それで仕事するのか?」という格好の人間もいる。たしかに、5月から「クールビズ」をしているし、内勤中心だと、ある程度緩いのはわかる。ただ、「あまりにも!」という先輩がいて、後輩も下手すると悪影響を受けてしまう。

新人を指導する以前に、既存の先輩たちをなんとかしないといけない。いくら内勤であっても、外部からの来客にたまに指摘されることもあるのはよろしくない。

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こんな感じのお話しでした。

具体的には、お客様もいらっしゃるフロアに健康サンダルを履いて、ずりずり歩いている、とか、なんだかアクセサリーをじゃらじゃらつけていると、「先がすごくとがった靴」を履いている、とか・・。

服装って、すごく難しいと思うのですよね。

制服があればまだしも、個人の裁量に任されている部分が大きいのと、「失礼だ」「ラフだ」というのも「人によって尺度が違う」。

たとえば、スカートの丈も「それはないだろう?」というほどのミニ丈の人がいて、注意すると「これ以上長いと脚が絡まって転んでしまうんです」と言われたら、「ああ、そうですか、そりゃしょうがない」と思ってしまう(かもしれない)し、「胸の谷間が出ているようなV字セーター」を注意すると(女性同士でも)、「そんなところ、見てるんですか?」とか言われて、ああ、めんどくさいとなったり。

「そのシャツ、派手すぎない?」と思っても、「私にはふつうに見えますが」と当人が言えば、「派手」の観点は、やはり、人それぞれだなと思うわけで。

それで、

「ドレスコードを作ってはいるのですか?」

と尋ねてみたら、「一応、クールビズはこう」というラフなラインはあるのだけれど、事細かには決めていないので、結果的に、「そこからはみ出る(ように見える)人」が登場してしまう。

じゃあ、細かく規定するのか?というと、「それは嫌なんですよね」とおっしゃる。これ、気持ちすごくわかるのです。

「いいですか、ネクタイはレジメンタルタイ限定です。 ペイズリーはダメです。ましてや、アニメキャラネクタイなんて言語道断。
スカートは、膝上3センチまで。 Vネック禁止。半そではいいけど、ノースリーブはダメ。フレンチスリーブは・・・人事と相談してください」

・・・中学校の校則じゃあるまいし。

「先のとがった靴禁止」・・じゃあ、角度は? 30°はOK?・・・なんじゃそりゃ、と。


・・・私も「そうですよねー、こまかなドレスコード、決めたくないですよねぇ」と同感です。

はてさて、皆様の会社にも多少は、「その恰好はないだろう?」な方がおいでかと思いますが、そういう場合、どのように注意、または、対処をしているのでしょうか?

興味深い問題です。


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