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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「私は”こんな人”です」を紹介する

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新任リーダーだけを集めた研修でのこと。

冒頭で経営者の方のご挨拶があるため、全員が緊張し、固くなっていました。

これはほぐさないと研修に入りづらいな、と思ったので、通常の自己紹介に加え、「私は”こんな人”です」を話していただくことにしました。この「私は”こんな人”です」では、「あまり他人には言っていないけれど、こんなことをしているんです、こんなことを過去していたのです」を披露していただくことにしました。もちろん、「他者に開示してよい」範囲で、ということで。

すると出てくるわ、出てくるわ。意外なキャリア、意外な趣味。(もちろん、私は皆さんと初対面なので、”意外”ではなく、単に”へぇ”と思うだけですが、同じクラスに参加している同僚たちは”えっ!?”とか”ホントに?”などと文字通り”意外”な内容が多かったようです。)

オドロキの経歴を持つ方。

●入社前はプロのダンサーとして活動していました

●この会社に勤める前は、ビジュアル系のプロバンドをやっていました。今をときめく××は僕たちの前座でした

●前職では、自衛官でした

オモシロイ趣味を持つ方。

●新居に引っ越してから掃除が趣味になり、100均で様々な掃除道具を買っては使い勝手を調べています。今では、どこを掃除するなら、何がいい、という情報が全部わかるようになりました。

●乗り物好きです。乗り物好きが高じて大型バスの免許まで取ってしまいました。

●ダイエットしようと自転車に乗り始めたら楽しくなってどこへでも自転車で行くようになりました

といった具合です。皆さん、現役のSEです。

こういう自己紹介を聞きながら、クラスの空気は徐々に溶けていきました。そして、休み時間などに「●●さんがそういう趣味を持っているなんて想像できないよ」などと声を掛け合っていたりして。

「私は”こんな人”です」は、とても和むものです。

人に歴史あり。語る自分の過去や現在は、どれもこれもユニーク。

こういう自己紹介は、プロジェクトのキックオフでやってみてもよいのではないかと思いました。
プロジェクトメンバが互いをよく知るのに、こういった「意外な側面」を開示し、意外な面をも知り合うというのは盛り上がるような気がします。

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