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「ITプロマッチ」はIT技術者の適正報酬を守る!!〜ITプロマッチへの道(その13)

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「ITプロマッチへの道」の13回目となります。

第1回目から10回目までは日本国内のIT業界の問題点とその変化の可能性及び処方箋について語ってきました。
そしていよいよ、前回の11回目からはIT業界を変える起爆剤となる!「ITプロマッチ」という新たなプラットフォームについて紹介しつつ、このプラットフォームを使いながらIT業界を変えていく方法について話していきたいと思います。
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ITプロマッチサイトのURLアドレスはこちら
https://it.pro-match.jp

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今回のテーマはIT技術者の「適正な報酬」についてです。

<現状>
一般にIT技術者の単価は以下の要素で決定されると言われています。

1.保有スキル、技術力
2.経験年数(実績)
3.所属している会社の規模や業界階層での位置
4.地域
5.需要と供給

本来であれば「1.保有スキル、技術力」や、「2.経験年数」で決定されるべきです。しかし実際は「3.所属している会社の規模、階層」「4.地域」などが価格決定に大きなウェイトを占めることがよくあります。

まず「3.会社の規模」ですが、過去のITプロマッチシリーズで紹介したように、同じスキルを持っていてもIT業界の階層のどこに所属するかで給与が大きく変化します。

例として同レベルの仕事をしているユーザー企業のIT技術者と三次下請けのIT技術者の30代前半の年収は138万円も違う!!という調査結果がでています。

次に「4.地域」での差の現状について説明します。

例として、ウェブサービス系技術者の全国都道府県ごとの単価相場をみてみると

東京都 1.00
神奈川県 1.00

山形県 0.65
青森県 0.65

となり、トップの東京都のエンジニアが例として100万円の仕事が青森のエンジニアは65万しか報酬がでない!という調査結果がでています。
(出典:ニアショア機構 ウェブページ)

最後の決定要素の「5.需要と供給」については仕方ないと思います。すべての自由経済のサービス、物販についてこの原則は当てはまるからです。

IT業界の「5.需要と供給」の原則とはつまり以下のようなことを言います。

○景気が良い時期→システム開発案件が多い→単価は買い手市場となるためIT技術者の単価アップ

○景気が悪い時期→システム投資をストップしてまう→単価は売り手市場となるためIT技術者の単価ダウン

ちなみに現在、国内ではアベノミクス効果でシステム投資は増加傾向にあり、さらに2016年は日本郵政、東京電力、みずほ銀行などのメガ案件が多いため、需要が国内IT技術者の供給量を上回り、IT技術者単価はアップ傾向にあると推測されます。

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<ITプロマッチが考えるあるべき姿>

ITプロマッチでは、IT技術者の報酬はできるだけ「フェアで適正な形」に変えたいと思っています。

問題なのは3の所属会社の規模と4の地域による所得格差であると考えています。
所属している会社の規模やピラミッド階層のどこにあるかなどは、本人の技量とは関係がありません。また現代のようなネットが発達した時代には、地域という要素もあまり意味をなさないのではないかと思います。

我々が実現しようとしている事は、下請け多重構造で働くIT技術者の方が「スキルや技術力、経験に見合った標準単価に基づく標準報酬」を得る事です。

先ほど話したように、需要と供給による単価変動の原則は、どんなビジネスにもあります。但し、それはスキル、技術力、経験に見合った「標準単価」がまずあってからの話です。例えば、IT技術者が逼迫している場合には、「標準単価」をベースとして報酬がアップされるでしょう。逆にIT技術者が余っている時には「標準単価」からディスカウントする場合もあるでしょう。

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ITプロマッチが考えるIT技術者向けの「適正な報酬」「標準単価」は、経済産業省が提唱する「ITスキル標準」をベースにしたものです。

「ITスキル標準」とはIT技術者を以下のような11の職種に分類します。

01. コンサルタント
02. ITアーキテクト
03. プロジェクトマネジメント
04. ITスペシャリスト
05. アプリケーションスペシャリスト
06. ソフトウェアデベロップメント
07. マーケティング
08. セールス
09. カスタマサービス
10. ITサービスマネジメント
11. エデュケーション

さらに職種ごとに以下のような客観的なポジショニングと経験年数を参考にした7段階の技術レベルにわけてランクづけしていきます。

レベル1:最低限必要な基礎知識を有する(参考:経験2−3年)

レベル2:上位者の指導の下に要求された作業を担当する(参考:経験4−5年)

レベル3:要求された作業を全て独力で遂行する(参考:経験7−8年)

レベル4:スキルの専門分野が確立、社内で後進育成に貢献、ハイレベルのプレイーヤ(参考:経験10年程度)

レベル5:社内においてテクノロジー、メソドロジー、ビジネスを創造し、リードする企業内のハイエンドプレーヤ(参考:経験15年程度)

レベル6:社内外においてテクノロジー、メソドロジー、ビジネスを創造し、リードする市場におけるハイエンドプレーヤ(参考:経験20年程度)

レベル7:市場全体から見ても、先進的なサービスの開拓や市場化をリードした経験と実績、世界で通用するプレーヤ(参考:経験25年程度)

ITプロマッチでは、このよう経済産業省が提唱するITスキル標準に基づいた登録IT技術者の分類を行い、それをもとに「スキルや技術力、経験に見合った標準単価に基づく標準報酬」をIT技術者に獲得してもらうことを将来的に考えています。

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現段階のITプロマッチで、「既にできているところ」と、「できていないが今後充実させていくところ」の2つあります。

<既にできているところ>
IT技術者の方がプロフェッショナル情報を登録する際に、「カテゴリー」という分類を選択できるようにしました。この「カテゴリー」がITスキル標準の11の職種となります。
ITプロマッチでは「カテゴリー」は3つまで、最もメインのものを1つとサブのものが2つ、選択できます。このカテゴリーは企業、プロジェクト側がプロフェッショナルを閲覧する際、参考とすることができます。

<今後充実させていくところ>
まず、上記ITスキル標準の職種である「カテゴリー」のそれぞれについて、次にご自身の「主観によるレベル登録」をしていただくことを考えています。
それによって、そのIT技術者の方のITスキル標準上のランクを明確にし、ITスキル標準による参考報酬(単価)表と照らし合わせて、その方の「客観的な参考報酬額」を算出することができると考えています。
またこの「主観によるレベル登録」は今後、「客観的なITスキル標準診断」に変わることにより、より適正でフェアな情報となります。

ITプロマッチとしてこの段階まで達成できれば、マッチングする企業側、プロジェクト側にとっても、どのレベルの方がどの程度の相場報酬であるか、ということが客観的に明確になり、純粋にスキルレベルでの報酬(単価)からスタートしたマッチング交渉ができるのではないか、と考えています。期待していただければと思います。

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このようなITスキル標準レベルの考え方の導入以外にITプロマッチでは、既にいろいろな「適正な報酬」をサポートするための仕組みを導入しています。

○仲介マージンの削減
ITプロマッチでは、まずピラミッド構造を打破して階層をなくす、軽くする事により、余計なマージンを減らしてその分をIT技術者に還元できるようにすることを推奨しています。

○ 保有スキル、実績の公開
IT技術者の「スキルセット」や、「システム経験、実績」をできるだけ詳細に登録してもらうことによって、その技量が、プロジェクト側から測れるようにしています。

○ IT技術者の「希望単価」の公開、募集ポジションの「希望単価」の公開、両者のマッチング
IT技術者側から「希望単価」という項目を登録し、プロジェクト側にプロフェッショナル自身が希望する単価(月額報酬)を提示することが可能です。マッチング交渉の過程においては、プロジェクト側から提示する「募集ポジションの希望単価」と「プロフェッショナルが希望する単価」の間でフェアに契約単価が決まっていくと思われます。

○ 需要と供給の法則の導入
またネットという場の性格上、優秀なIT技術者(プロフェッショナル)に沢山のプロジェクトからの依頼が来る可能性があります。その場合、優秀なIT技術者(プロフェッショナル)は、需給と供給の法則により、より単価の高いプロジェクトを選択することが可能となります。また逆にプロジェクト側から見ると、優秀なIT技術者の獲得には、それなりにコストがかかることを意識してもらうこととなります。

○IT技術者が過去に参加した「プロジェクトの評価」の公開、事務局「おすすめ」人材の公開
それ以外にもIT技術者の単価を決める技量の要素として、過去に参加したプロジェクトの評価(5段階、上位のみ表示)や、ITプロマッチサイトの運営事務局からの「おすすめ」などがあります。優秀で仕事が確実に出来る方は、論理上、単価をあげる事が可能です。

このように現段階のITプロマッチにおいても、「希望単価」やその裏付けとなる「スキルセット」「実績」「過去評価」などを公開することで、それを念頭においたフェアな単価交渉が行うことができるようにしています。

また今後の実装する「ITスキル標準によるモデル単価の提示」もプロフェッショナル、プロジェクト(企業)双方において、非常にフェアな判断材料になると考えています。

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ITプロマッチサイトのURLアドレスはこちら
https://it.pro-match.jp

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