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意識は「高い/低い」よりも「ある/ない」のほうが便利なのかも

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です

先日、「私たちの周りには意識が高い人が集まっている」という言葉を耳にした。

ボクは、意識は「高い/低い」ではなく、ある意識が「ある/ない」、あるいは、意識を「持っている/持っていない」という表現のほうが便利なのではないかと思っている。

「意識が高い」とは、「他人のことを考えられる」「社会や環境など、大きなシステムのことを考えられる」など、自分のこと以外の(あるいは、自分のことも加えて)「よりよい状態になる(もしくは、する)方向に意識が向いている」ことを指す言葉だと思う。それ自体は決して悪いことではないし、むしろ、もっていてしかるべき意識だと思う。

一方、これが「意識が高い(笑)」になる場合もある。(笑)には、「意識を持っているが行動が伴っていない」、あるいは、「その意識を使って上から目線になる」、もしくは、「その意識を使って自分を大きく見せる」などの意味があるように思う。

「意識が高い/低い」は評価であり、何かしらのものさしが必要だ。評価というのは、その時々によって、判断する人々によって異なる。一方、意識が「ある/ない」「持っている/持っていない」は、状態や事実を示すものである。そこに評価は含まれず、称賛、あるいは、揶揄はない。

また、「意識が高い」を使うとき、(自分も意識が高いけど)「あの人は意識が高い」、(周りの人は意識が低いけど)「あの人は意識が高い」のように聞こえて、自慢や評価のように聞こえてイヤーな印象を与えることがある。一方、「あの人は意識がある」なら、状態や事実を述べているだけなのでそういった危険もない。

というわけで、意識は「高い/低い」から「ある/ない」にするのはどうだろう?

今日もお読みいただきありがとうございます。人は何かと、評価したがるものなのかもしれないなー。

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