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【書評】心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

東洋出版さんから「心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法」という本をご献本いただきました(ありがとうございます!)。

今日はこの本について書評をしたいと思います。

心をつなげる 相手と本当の関係を築くために大切な「共感コミュニケーション」12の方法

まず、一言。「とてもいい本」です。この本に関わっている方々とは直接的な面識はありません。なので、お世辞を言う理由は何一つありませんが、「とてもいい本」です。

良かった点

良かった点を列挙します。

脳神経学の研究やデータに基づいている

コミュニケーションに関する本は非言語情報のやり取りも多く、その分抽象論、感覚論になりがちなところを、この本は著者の脳神経学的な実験や研究に基づいて書かれています。コミュニケーションに関する本で、データに基づいた客観的な視点で書かれている本に出会うことはあまり多くありません。また、引用データも、元である論文や書籍はすべて記載されており、非常に信頼がおけます。引用元だけで33ページもある本は今まで読んだことがありません。情報の客観性、信ぴょう性という部分では秀逸です。

すぐにできる実践的なワーク・エクササイズが豊富

コミュニケーションと言えば他者がいないと練習できないので実践しにくいのですが、この本は自身とのコミュニケーションについて丁寧に書かれていて、まずは自分自身で実践しやすく、内容を身体感覚として理解できます。

その分かりやすさのいくつかを引用します。

【抽象的な言葉は掘り下げよう】

ここで簡単なテストをしてみよう。「テーブル」という言葉を視覚化するのにどれぐらい時間がかかるだろうか。わずか1秒にも満たないうちに形や機能を把握して、頭の中に想い描くことができるはずだ。それでは「正義」はどうだろう。「テーブル」よりも視覚化に時間がかかるのではないだろうか。

【何があなたを幸せにするのか】

周りの人に何が欲しいのかを尋ねれば、物質的な豊かさと答える人が多いだろう。しかし「何があなたを幸せにするか」という質問なら、お金と口にする人はほとんどいない。普遍的な価値としてはるかに重要なのは、物質的な豊かさよりも幸福感なのである。

実際にイメージしたり、考えたりしながら、「確かにそうだな」と思ったのではないでしょうか。

文体が分かりやすく、誰でも読みやすい

専門的なことが書かれているにも関わらず、細かな情報は論文や引用元に譲り、結論のみ簡潔に書かれているので非常に分かりやすいです。

この本が有効だと思う方

次のような方に有効だと思います。

何より、自分との関係をよくしたい方

「コミュニケーション上手になるためには、自分とのコミュニケーションが上手になることだ」とはよく言うことです。自分とコミュニケーションをし、自分のこころとつながることで、本当に大切な価値観に気づき、こころの平穏を保ち、メンタル的なマネジメントができるようになる。だからこそ、周りの人ともよりよりコミュニケーションが取れるようになるんだと思っています。この本で紹介されている「価値観(自分にとって大切なもの)エクササイズ」は、価値観を見つける上で非常に有効だと思います。

家族、パートナー、職場などでのコミュニケーションをよくしたい方

どのようにすると相手の心とつながることができるのかが、具体的なエクササイズとして書かれています。もちろん、身につけるためには相応の実践や練習は必要でしょうが、そのポイントは非常にシンプルで明確です。単なるテクニックではなく、「相手と価値観を共有する」といった本質的な部分も非常に丁寧に分かりやすく書かれているので、家族、パートナー、職場などでこの考え、やり方を共有し、みんなで実践すれば、相当コミュニケーションが良くなると思います。

私個人的に感じたこと

私はNLPというコミュニケーション心理学のトレーナーです。NLPは優秀な3人のセラピストの言語や非言語の使い方をモデル化してできているのに対し、この本で述べている共感コミュニケーションの方法は脳神経学に基づいた、論理的なデータに基づいたものとなっています。入り口の違いや表現の違いはありましたが大切なポイントは同じで、脳神経学の視点から示されることで「やっぱりそうなんだな」という、裏付けを得たような、自信みたいなものにもつながりました。

以前、こころの底から信頼できる関係をつくる方法とは?という記事を書きました。この記事では、相手と信頼関係を作る方法について、私がとても大切に思っていることを書きましたが、このことについて、著者は次のように言っています。最も共感した部分の1つです。それを引用して書評は閉じたいと思います。

コミュニケーションとは詰まるところ、ひとつの脳からもうひとつの脳への正確な情報伝達であり、ニューラル・レゾナンス(神経の共鳴)というプロセスを介して行われる。つまり他者の脳内の神経活動に共鳴すればするほど、相手とのより良い協力体制の構築が可能となる。他者の顔の表情、身振り、声の抑揚をじっくり観察することにより、その脳に同調し、相手の思考、感情、信念についてさらによく知ることができるのだ。

もちろん、トレーニングは必要だと思います。トレーニングをするための1冊という意味でもとてもいい本でした。おススメします。詳しくは東洋出版さんのサイトにて。

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