ソフトウェア製品開発現場の視点

働き方改革の方向性に疑問

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少し前に「働き方改革が残業削減の話になっている」と、大木さんがブログに懸念を書かれていましたが、別の視点で考えてみました。

私は、働き方改革とは、「それぞれの人がそれぞれにもっとも効率が良いと考える方法で、仕事をすることを認めること」だと思います。残業をしたほうが効率よく働ける方法だと考える人は、残業をすれば良いし、残業をしないで効率的に完結させたい人は、そうすれば良いのです。同時に、自分のやり方を他人に押し付けないことも重要です。その日その日によっても効率の良い方法は変わるし、周りの環境が変わることでも効率の良い方法は変わります。本人がその時点でその方法が一番良いと思う働き方が選択できれば良いのです。もちろん、求められる成果を出すことは重要ですし、自分のやり方を通すことで他人が働きにくくなることは避けなければなりません。

現在の職場では、出社時刻は明確に決まっていませんので、それぞれがもっとも効率の良い時刻に出社します。もし、出社しないで家で働くほうが効率が良い場合は、それも認められています。ミーティングでは、同じ部屋にいるほうが通常は効率が良いので、多くの人はミーティングの時間には出社していますが、事情によっては電話で参加することも可能です。例えば、子供がインフルエンザで親として家にいなければならないケースなど、その日は休みをとったとしても、ミーティングの時間だけ電話で参加しておくほうが効率が良いならば、強制ではないですが参加できるようにしています。ミーティングに参加できるようにすることは、そうしたい人へのサービスで、「頑張っている」という評価はされません。

仕事の都合で海外とのコミュニケーションが多い人は、時差の関係で夜の電話会議に出る必要があります。夜遅かった場合などは、翌日の出社が遅れても問題ありません。また、朝早い電話会議では、出社前に自宅から会議に参加することもあります。その場合にも出社時間が遅れることになるので、他のミーティング時間をその人が出社できるタイミングに合わせて変更することもよくあります。

このような働き方は、職種によっては難しいことは確かです。ただ、成果が働く時間の長さに比例しない場合や、個人での作業が仕事の時間の多くを占める職種の場合、多様な働き方を認めることが、可能です。夜に自宅で会社の PC を使ったことを記録して、それを止めさせようとする会社もあるようですが、特に海外と仕事をしている場合、夜に時間を少し使ってもメールに返信しておくことで、翌日の仕事時間を大きく効率化できることがあります。多様な働き方を禁止することを働き方改革と呼ぶことは正しいですか? 夜 PC を開くと問題になることに困惑している人はたくさんいます。そのような仕事の経験がない人には理解してもらえないかもしれません。しかし、仮に詳細は理解できなくても、「そのほうが働きやすい」と言う人がいることを認めることが、本来の働き方改革だと思います。

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