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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

NOKIA E61+FoMA SIMで海外ケータイ

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グローバル・ケータイ系のユーザに人気があるのか、WEBでオーダーしても2月納品といわれたNOKIA E61を現在、米国フロリダ州で使用している。年末にNOKIA社広報の方のご好意でE61を借用させて頂いたが、予想より早くNOKIAの八重洲ショップから入荷の連絡をもらい、成田出発前に取りに行くことが出来た。

NOKIA社のケータイを使うImg_4166理由はいろいろあるが、筆者の大好きなAnoto社のデジタルペンが使えること、それに国内で実際に使うには、なかなか勇気がいりそうなBluetoothのイヤーハンドセットなど、ユニークな周辺機器が実現するNOKIAワールドがその一つだ。残念ながら、今回のE61でも、Bluetoothキーボードで日本語入力は不可能だった。しかしE61は本体に埋め込まれたQWERTYキーボードが秀逸なので、敢えて外付けキーボードは不要だとは思うが・・・動くとそれはそれでまた楽しいだろう。

筆者にとって、最初のNOKIA社のケータイは、その昔、WorkPad(Palm)と赤外線通信して活用していた奴で、既に型番や名前すら忘れた「スライド式ケータイ」だった。そして、筆者が勝手に「前方後円墳」と呼んでいる702NK、そして6680と、歴代NOKIAケータイを使用してきた。こう見ると、ずっとNOKIA機だけを継続して使っている優良ユーザの様にも見えるが、本来の飽き性のため、一つのケータイ電話の使用期間が平均3ヶ月~半年以下であり、けっしてNOKIAマニアでは無い。

最近は関わりのある仕事で北米に出かけることが多く、従来は、国内では国内専用のケータイ電話を持ち、海外では海外専用のケータイを持っていたこともあったが、NOKIA社の702NK(当時Vodafone)を使用し始めてからは、電話代金の請求額は別にして、余分な海外専用レンタル電話を借りなく良いことや、ややこしいローミングの設定などを全くやらなくてよいことで、便利さをクリアに認識したしだいだ。

Simcard

現在、SIMフリーで本体だけの単体販売されているNOKIA社E61は、DoCoMo社およびSOFTBANK社のSIMを挿入するだけでそのキャリアーのケータイ電話機となり、筆者が北米で使っているシャープ社の画期的なPDAケータイ「SIDEKICKⅡ」に入っているT・Mobile社のSIMを差し替えれば、一瞬にして米国のケータイ電話に早変わりしてしまう。(当然、料金は安い)

今回は、DoCoMo社のFoMAカード(ただのSIMと呼んだ方が良いような気がするのだが・・・)を挿したまま米国ミネアポリスに到着、米国では飛行機が停止した時からケータイの電源ONが可能なので、到着ロビーに出る前に筆者のE61は自動的に米国のキャリアである「Cingular」社の電波を捕らえ、DoCoMo社から、「米国内からのケータイ電話のかけ方」や「盗難・紛失時の案内」等のSMSメールがご丁寧にも配信された。(*^_^*)

グローバルなNOKIA社が日本国内でチャレンジしている「SIMフリーケータイ」の発売。メーカーは事前に決められたキャリアとの契約なしで消費者にケータイ電話機そのものを提供し、ユーザが自分の好みでキャリアと契約し、SIMを自分で装着する究極の着せ替えケータイ。

メーカーやキャリアのプロフィットモデルは大きく変わり、ユーザのケータイ入手価格も変わる。従来、日本のケータイキャリアが行ってきたケータイビジネスモデルとは大きく異なり、意見は多々あるだろう。覚えられない程、たくさんあるドレッシングと、ホテルの朝のオムレツのトッピングの種類と同じく、「選べること」が「商品の価値」である欧米流グローバルの価値観が日本人にマッチするかどうかは今は不明だ。しかし、大騒ぎの割にほとんど意味の無かったMNPを超えてSIMフリーケータイは確実に普及して欲しいと思う。

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