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ITエンジニアの転職戦線は異常あり!?

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2015年は、ITサービス企業では軒並み、人材不足な状況が続いており、2015年問題などと呼ばれています。こういった状況をFACT情報から切ってみたいと思います。

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出典:DUDA 有効求人倍率データ

DUDAの有効求人倍率から見ると、ITサービス産業の有効求人倍率は右肩上がりとなっています。上記データにはないですが、リーマンショック前のピークが2.50でリーマンショック後1.0まで下がってはいますが、近年持ち直し、2015年に入り、季節性を考慮したとしても過去最高を記録しています。今の所求職者一人につき、2〜3社ぐらいの求人がある計算となっています。

背景としては、みずほ銀行や日本郵政のシステム刷新、マイナンバー制度、日本企業の設備投資の回復などで、システム需要は大幅に増えている状況になっているからです。

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出典:経済産業省・特定サービス産業動態統計より作成 横軸は前年比率(%)

企業側から見ると、ITサービス企業の常用従業員(正社員)は、増加傾向にあります。企業の従業者数のトレンドは、景気に左右されますが、緩やかなトレンドとなっており、現在は上昇トレンドといえるでしょう。また、正社員採用は前年比で数%幅での伸びとなっており、急激に採用数を増やすことが難しいのが見て取れます。

現在の採用状況としては、20歳中盤〜30歳中盤ぐらいで、スキルが高く、プロジェクトマネジメントの経験豊富なエンジニアは、大企業のシステム責任者、ゲーム会社、ベンチャー企業、そして大手コンサルティング会社が積極的に、採用活動を実施しており、今後ITが理解できていて、若くて他の分野を学習できるポテンシャルがあるエンジニアは、SI業界以外の引き合いが非常に強い状況です。

他方大手SIerも積極的な採用活動を展開しており、1000人月を超える大規模構築を支える、PM、サブPMは、引く手数多の状況で、かつてないほど、ITエンジニアは引き合いが多い状況となっています。

そうした背景もあって、2015年以降の大手SIerの業績は、軒並み低成長発表をしています。M&Aを視野に入れている大手SIer以外は、好景気と予測されるなか、成長率5%前後が成長目標となっています。この理由としては、SIerはエンジニアの数が、売上高と直結するビジネスモデルだからです。各社これ以上 IT技術者を短期間で、育成したり、採用したりするのは難しいとの判断からであると推測できます。


こういった状況は、SIerにとっては苦しい状況ではありますが、大きなチャンスとも言えるのではないでしょうか。

現在の状況は、需要がとても高く、供給が追いついていないという状況になっており、この状況がシステム構築価値の適正化のチャンスだと思っているからです。

価値とは、需要と供給のバランスから定義されるものです。例えばキャビアやトリフのような高級食材は、供給が少なく需要がとても多いため、高額な価格帯となっております。これは、圧倒的な需要に対して、供給が少ないため、価値が釣り上がっていった結果だからです。

SIerはこの好機を捉え、ITサービスの価値を再定義していくべきです。

単純に、下がり続けている人月単価を、引き上げるのではなく、ITサービスが生み出す価値を人月単価で積み上げる方式から、ITサービス全体として価値を算出し、プライシングをするように価値と価格を再定義していくべきだと考えております。

価格のパッケージ化やレベニューシェア、顧問契約、一括のプロフェッショナルサービス、成果報酬などなど、まだまだ新たな価値定義と価格決定方法はチャレンジできるはずです。もちろん既存のビジネスで、昨日人月単価で出した顧客に対し、今日から一式でお願いします。とか今日からレベニューシェアでお願いしますというのは難しいでしょう。しかし、新しいサービスを作り出し、その新しいサービスはプライシング方法を見直すことはできるのではないでしょうか。

SIerが勝負に出るのは需要と供給のバランスが崩れる今しかないと思います。

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Takeaway〜需給ギャップをチャンスに変え、価値を再定義すべきである!!
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