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成功者は他人に無関心! まわりの目を気にしないことが成功のカギ ──他者評価と自己評価

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成功者は他人に無関心

先日、インターネットニュースにこのような記事が載っていた。

『金持ちは「他人に無関心」と判明 報酬や脅威と関連づけない傾向』(ライブドアニュース)

記事によると、グーグルグラスなどのデバイスの視線トラッキング技術を用い、被験者が他人にどの程度注意を払っているかを分析したところ、自身を上流階級に属していると考える人々は、そうでない人に比べ、周囲の人に意識が向いていないとのことだ。

他人に意識が向かない理由としては、上流の人にとって他者とは報酬や脅威と結びつかないから。つまり他人が報酬を決定したり、脅威的な存在になるとは考えにくいということだ。その結果、他人に関心が向かないというのが調査の結論だ。

成功者は遠慮しない

これを読んで「なるほど」と感じた。今まで薄っすらと感じていた想いが言語化された気がしたのだ。というのも、わたしの周囲には成功している人は必ずといっていいほど"遠慮しない"。わたしなら躊躇してしまうようなことでも平気で口にする。例えば「孫さん(ソフトバンク社長の孫正義氏のこと)と一緒に仕事したいんだよね」とか。「どんだけ君は大物なんだよ」とツッコミたくなってしまうが、数か月後、実際に孫さんと一緒に写った写真を見せられてビックリすることがある。その"枠にとらわれない行動力"をうらやましく感じてしまう。

他人の目を気にする人は成功できない

一方で、人の目を気にしてばかりいる人は思い切った行動ができない。「嫌われたらどうしよう」と好きな人に告白できない人、「成功する自信がない」といって新しいことをチャレンジしない人など、失敗したとき「他人にどう思われるか」ばかりを気にしている人はいつまでたっても何も行動を起こさない。

わたしもにもそのような経験が多くある。たとえば、偉い人が集まる会議で発言ができなかったり、自分よりスキルが高い人に対して質問ができなかったり。発言や質問をすることで、相手に「頭が悪い」、「うっとうしい奴だ」と思われることを恐れてしまうためだ。口をふさぐことで、ダメ出しをされることはなくなるが、あとで「あのとききちんと言うべきだった」「もっと早くに確認しておけばよかった」と悔やむことがある。

勇気を出して自分の考えを発信しよう

発言を躊躇することで、大きな失敗を避けることができる。しかし、同時に成功の芽を摘んでしまうことにもなる。成功者とよばれる人間とそうでない人の境界は「自分の考えに自由になれるかどうか」なのかもしれない。わたしのような人間には勇気がいることだ。

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