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経営コンサルタント 中津山 恒の日常ーいつの間にやらガジェットがいっぱい

ブルネイ紀行(2)ディープな中島みゆきファンと出会って知った海賊版の状況

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 ブルネイ出張でタクシーを利用した際に男性運転手の携帯電話が鳴り、着メロがTOKIOの宙船(そらふね)でした。TOKIOファンなのかと尋ねたところ、TOKIOファンではなく、作曲者である中島みゆきのファンだとのこと。しかも、かなりディープなファンでした。

 世界歌謡祭グランプリ曲の「時代」、ドラマ「家なき子」の主題歌「空と君のあいだに」、ドラマ「ドクターコトー」主題歌「銀の龍の背に乗って」などは順当なところだとして、「背広の下のロックンロール」や「倒木の復活戦」などが好きだと言われたときには、大の中島みゆきファンである筆者は、これから仕事があるということを半ば忘れて盛り上がってしまいました。運転手さんは中華系で、漢字が読めるので、日本語で表示されているタイトルを見て話をしてくれました。

 少し言い訳しますと、ホテルのフロントがかなり安全を見込んでタクシーを手配してくれたので、約束した時刻よりも1時間近くも早く訪問先に着いたため、運転手さんが時間つぶしに付き合ってくださって、一緒に盛り上がっていたのです。運転手さんとしては、中島みゆきと同じ日本人がはるばるブルネイまでやってきて、ご自分の好きなアーチストについて話すのが面白かったのでしょう。

 中島みゆきについてひとしきり盛り上がったあと、運転手さんは「ブルネイでは中島みゆきのCDを売っていない。でも、このアプリを使うと、無料でダウンロードできるんだよ。僕はUSBメモリに入れて、カーオーディオで聴いているんだ」と話してくれました。CDも持っているのだそうですが、たまたま車にはなかったようです。

 そのアプリを使って無料ダウンロードできる楽曲は、もちろん海賊版です。あとでバンダルスリブガワンの街中を歩いてみて思いましたが、ショップで売られているCDやDVDも某国の海賊版だと思われました。

 ブルネイで中島みゆきファンと出会い、盛り上がれるとは思いもしませんでしたが、海賊版には少々複雑な思いがしました。

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