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モバイルシフトとソーシャル化によって変化するネットの世界を、読者と一緒に探検するBlogです。

ソーシャルストリームの流れを決めているのがソーシャルグラフ

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僕はポストWeb2.0のネットの世界を、以下のように捉えている。
  • Web2.0までのネットは、WebページあるいはWebサイトのハイパーリンクの細密化によって変化してきた
  • このハイパーリンクの構造を誰よりも理解し、データの関連性や位置を正確に捉えることに成功したのがGoogleだった
  • 同時にネットをより構造的に、ネットワーク化していく助けになったのがBlogの存在だった
  • ポストWeb2.0では、Webの構造自体ではなく、Webの利用者同士の関連性や位置のほうが重要なネットワークになりつつある。これをソーシャルグラフという。
  • ソーシャルグラフは、多くのメガSNSと、Twitter、RSSフィードなどの存在によってリアルタイム化し、リアルとバーチャルの間のタイムラグがほぼなくなりつつある。
  • ポストWeb2.0の現代では、Web上の複数の異なるサービス間で、ユーザーがリアルタイムでアップしたデータが一瞬で共有され、ネットワーク化されていく。こうして世界中に一気にデータが流れ込み、あふれていくさまを僕はソーシャルストリームと呼んでいる。
  • ソーシャルストリームの流れを掴み、制御するには、ハイパーリンクの構造を理解するだけでは足りない。ソーシャルストリームがどう流れるかを決めているのはソーシャルグラフであり、ソーシャルグラフの構造を把握していなければならない。


こうした状況により、僕は幾つかの近未来予測をしている。
まず、世界最大のソーシャルグラフを持つFacebookは、今後Googleとの対立構造をますます深めていく。
mixiはGREEやモバゲーなどのソーシャルゲーム争いに集中しすぎると、Facebookにあっというまに日本最大のメガSNSの座を奪われることになるだろう。
日本の携帯電話キャリアは、Facebookとの連携を図ることで、世界のソーシャルグラフとの接続性を作るべきだろう。
そして・・・(あとはまた後日)


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