就活SWOT/株式会社エイリスト代表の酒井一樹による「ホンネの」就活論。

キュリア転職(Yahoo!Japan)の「成功報酬含めて完全無料」。企業は飛びつくけど転職者は?

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ヤフーの子会社である「インディバル」が運営する求人サイトで
「成功報酬も含めて完全無料」というキャンペーンが始まったようです。

ECに続き、求人まで完全無料化というのは驚きですね。

試しに自分でサイトにアクセスしてみたところ、
すでに申し込み出来るようになり、先日申し込みをしたのですが、
審査から2日ほどで承認されました。

「掲載無料&成功報酬無料」というのは採用する企業側にとっては嬉しいことであり
「無料ならとりあえず載せてみよう」と思う企業は多いでしょう。

一方、求職者にとっては、企業側の成功報酬が無料であるかどうかはあまり関係ありません。
(逆に、成功報酬が有料のサイトの方が転職お祝い金がもらえたりして、メリットがある)

ですので採用実施する企業は殺到すると思うのですが、
求職者がこの施策で集まるかというと、難しいところなのではないでしょうか。

なぜかというと、今のところ転職希望者がヤフーのサイトを使うインセンティブは
1「ヤフーの指定する情報を企業がちゃんと公開すること」と
2「無料化によって、他の転職サイトに求人を載せていない企業の求人も見られること」
の2点です。

2については、FacebookやTwitterに求人を載せても無料なので
あまり大きな変化ではありません。
(あるいは、ハローワークから採用しても採用成功報酬は無料です。むしろ補助金が出ることすらあります。)

もちろん、
「無料なのにめちゃめちゃ採用できる。ハローワークから採用できる層とも全然違う」
…という評判が立てばデファクトスタンダードにもなりうると思いますが
転職者の売り手市場である現在の状況を見ていると、
他サイトと比較して多くの採用実績を出せるのかどうかというと難しい気がします。

1については、実際のところどこまで有用性があるか、現時点ではわかりません。

なのでヤフーさん自体の集客力があるにせよ、
「転職希望者が既存サイトとヤフー、どちらを選ぶか」はサイトの運用次第であり
「掲載企業がたくさん集まるから」といっても現時点では革命が起こったとまでは言えません。

「良い人材が完全無料で取れる」なら、企業はリピートしますが、
「ハローワーク経由(あるいは知人づて)でも採用できる人材しか来ない」なら
一時期より下火になりつつあるFacebook採用などと同じ末路を辿るかもしれません。

とはいえ、専門特化していない大手転職ポータルにとって
「掲載企業の充実した転職サイト」は脅威でしょう。
自社の採用もあるので、試しに使ってみながら動向を注視していきたいと思います。

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