組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

日大アメフト問題・・指導者の言葉

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この問題は表面的には「反則を指示したのか、しなかったのか」という一点だが、根本は指導者がどんな組織作りをしていたかという点。

監督から選手には「潰してこい」という指示。確かに「反則をしてこい」という言葉は使われていない。だから内田監督は「反則をしろ」とは言っていない。そんな指示をしていない」と主張する。

だが、「潰してこい」は「相手を動けない状態にしてこい」という意味。動けなくするにはラフプレーしかない=反則しかないということ。

「潰してこい」は反則してこい、という意味。

内田監督のイメージとしては、ゲームの流れの中で「潰す」というものがあっただろう。誰の目にもあからさまにわかる「アフタープレーでの反則」を見て「もっとうまくやってくれよ」という思いだっただろう。「反則をしろとはいっていない」を正しく解釈するならば「あんな反則をしろとは言っていない」ということだ。

指示された選手は、自分の役割を果たすことに必死だった。監督の言葉は絶対だった。

日大アメフト問題の根本にあるのは、選手が指導者とコミュニケーションの手段を持てないような状態だったこと。古くからの「体育会の悪しき風習」がそのままだった。

このような指導者がいることを嘆かわしく思う。日本全国にこのような指導者はまだまだたくさんいることだろう。私たち指導者がやっていることは、スポーツを通して人間性を高めていくこと。ただそれだけである。スポーツとは勝ったり負けたりするもの。

日大アメフト部は「ダメな組織」の「だめな上司」の典型になってしまった。それを支えてしまったのはコーチという中間管理職たち。ものが言えない組織は、いつもおなじような末路をたどる。

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