組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

負けることの大切さ

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負けることの大切さ

スポーツの意義、大切さとは何か。「人はなぜスポーツ好きになるのか」(ホイジンガ)とともに、自分が常に考えていたテーマ。

スポーツは勝つことも大事だが、負けることもそれと同じくらい・それ以上に大事

スポーツの意義はいろいろあるだろう。その一つは負けることを教えてくれること、と発言してきた。「負けること」というよりも「負けを知る」というのが本質のところ。誤解のないように言っておくが、自分もスポーツの指導者として選手とともに勝利を目指し、多大な時間をスポーツに費やしてきた。勝利の喜びも知り、負ける悔しさも味わった。負けるために練習をしてきたのではない。

「負けたら終わり」の一発勝負トーナメントは、半数のチームが勝利を得ないまま競技を終える。負けずに終えるのは1チームだけ。それ以外は、どこかで負ける。

NHK高校野球の解説者・鬼嶋さんが最後に残した言葉「全力で戦って全力で負けることが大事なんです」を聞いた時には、ここにも「負けることが大事」と言ってくれる人がいた、と感動した。

負けた時の辛さ・悔しさ・涙が優しい人間を創るのだと思う。勝利しか知らない人間には、そこはわからないだろう。Good loserであることはGood winnerであることよりも難しい。「負け」を受け入れ勝者をたたえるという事は困難な行いなのだ。だからこそ尊く、価値がある。

スポーツはあからさまに負けを教えてくれる。

一昔前、小学校の運動会で「うちの子が負けたらかわいそう」という声に押され、全員で手をつないでゴールさせることが広がった。

子どもが成長する絶好の機会を失わせてしまったのは親と学校。勝つことのみに価値を置くと、本当に大切なものが見えなくなる。

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