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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

今 私のクラスは

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ブログを読んで下さっている方から「オジサマたちに厳しいですよね。なぜですか?」と感想をいただきました。「中高年のオジさまたちはこうあるべきだ」的な「べき論」を語り、お前はどうなのよって感じですが

今の勤務校は市内の中でも「最困難校」と言われている学校。その中でも私のクラスは開校以来の「最困難クラス」だそうです。今年度からの勤務なので前の状況と比較することはできませんが、確かに毎日いろいろな事件や問題が発生します。詳しくは書けませんがかつて学校不適応で不登校経験者はほぼ全員。本人だけでなく、家庭の問題も持ち込まれます。

教員・学校の機能だけでは対処できない問題が多く、カウンセラーや医療機関、福祉施設、児童相談所に協力をお願いしながら問題解決に向かいます。先日、秋の入試が終わり、私のクラスに編入する予定だったのが「クラスが受け皿として機能しない」という判断で、他のクラスで生徒を編入することになりました。

「最高のチームを創る」とか言っておきながら自分はこんな状況です。大変ではありますが、嫌だとか苦しいという思いはありません。ここは大事な場所。最後のセイフティーネットだと思っています。ここを越えてしまったら、彼らは社会の闇に吸い込まれてしまう。そんな危機感があります。自分は一人の担任:万能でもスーパーでもない。すべてを解決できるわけではない。周囲に助けられながらできることをやるだけ。できることは一人ひとりに向き合い、話や悩みを聴くこと・苦しみを分かること・できることをさがすこと。それだけ。それでも彼らは「先生が担任でよかった」と言ってくれる。自分も、彼らの担任でよかったと思う。

「ブログ書いてるんだから、時間あるんだろう」と思われるかもしれませんが、ここで書くことで自分のバランスが保たれている。

生徒が学校にくる。目の届くところにいる。それだけでホッとする。

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