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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

定時制バレー部の挑戦・・・17全国への思い

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念願の全国大会

各都道府県の代表が一同に会した開会式は全国大会としての重みを感じられる雰囲気で、そこにいる生徒たちを誇りに思った。自分にとって最初で最後の高校総体。生徒たちと同じ場にいられることに感激した。

池田高校野球部の蔦監督は「山間の子どもたちに甲子園という大海をみせたかったんじゃ」とよく言っていた。それと同じ気持ちで、ずっと部活動の指導を続けてきた。それは本当に価値のあることって何なのか・・・という答え探しの時間だった。努力しても結果として報われないかもしれないことに努力を続けること。学ぶこと。感謝すること・・なのかと思う。自分自身でそのような価値を見いださなければ、30年もの長い間部活動の指導を続けるのは難しい。

全国大会を目指して日々練習に励みながらも、目標を達せられるまま指導者の生活を終えるのが圧倒的に多い。だからといって、その時間は無意味だとは思わない。生徒と過ごした時間はかけがえのないものとして生き続ける。

「甲子園の心を求めて」を書いた佐藤先生は「甲子園の心は日々のグランドの中にある」と言った。この言葉に出会ってなかったら、自分もいつかどこかで心が折れ、今この全国大会の場にいることはなかっただろう。

本当に大切なもの・価値のあるものを生徒たちと一緒に探しつづけることができて、自分は幸せだと思う。今までのすべてのことに感謝したい。ありがとう。おかげさまで、こんな遠いところまで来ることができました。

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