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組織、マネジメントの理論とその実践を、スポーツ・学校を通して考える。

北の球児たち

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北海道で発行されている高校野球誌「北の球児たち」

広い北海道で高校野球の試合を丹念に追い、記事にまとめているのが長壁明(おさかべあきら)氏。

春・夏・秋・冬に発行されるこの季刊誌は全て長壁氏一人による取材・編集。大変な労力だろうが、この「北の球児たち」を楽しみにしている読者は多い。なにしろ、全選手の名前が掲載されているのだから。

高校野球を見る目は暖かいが、ただの「高校野球礼賛」ではなく「これでいいのか・・・」という厳しい視点でも野球が掘り下げられている。マナーだったり、それを取り巻く人間たちの在り方など。

実は長壁氏は本校野球部のOB。その縁もあり、都合がつく限り後輩の試合を見に来てくれる。試合後に話をすることも多く「あの場面ですよね」というだけで話が通じるのは、さすがに野球をわかっている人。勝った後も負けた後も暖かい言葉をかけてくれる。そんな人柄が、この誌面から伝わってくる。

夏の決勝引き分けの時には「記事にしてください」と頼み込んでしまった。

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私たち指導者も感謝の気持ちを忘れてはならない。チームを創るとは人を育てるということ。いつも心を大事に育てていきたい。心があってこその技術。「北の球児たち」を読むたびにそれを再認識する。

北の球児たち  心を作り心を鍛えよ 君たちがやっているのは「学ぶものとしての野球」だ。

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