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雇用する側から見たリモートワークを導入することのメリットとは?

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リモートワーク導入に関するニュースが最近積極的に取り上げられています。

ただ本当にリモートワークを導入するメリットがあるのか?デメリットの方が大きいのではないか?と思われていて、悩まれている方も多いと思います。つい最近もIBMが在宅社員をオフィス勤務に切り替えたというニュースが取り上げられていました。

僭越ながら、エンジニア向けのリモートワーク求人サービス「コデアル」を運営させて頂いており、コデアルを開発しているコデアル株式会社自体もリモートワークを推奨、実践している会社なので、意外と見えていないリモートワークを導入するメリットを取り上げてみたいと思います。

まずリモートワークを導入するに当たって考えるべき視点としては、大きく2つの視点があると思います。雇用する側と、雇用される側の視点です。

雇用される側のメリットがよく話として取り上げられることが多いと思いますが、今回は雇用する側の視点に絞って、リモートワークの導入メリットを考えてみたいと思います。

オフィスに出社していて、横の部署のメンバーや他の職種のメンバーがどのような仕事をしているのか?をあなたはどの程度知っているでしょうか?

物理的に同じオフィスにいたとしたとしても、意外と横で何をやっているかは知らないということは多いと思います。

これは非常に大きな損失だと思います。誰が?何をやっているのか?がわからないと、自分以外の視点を持った人、自分とは異なったスキルを持った人の力を借りることが難しくなってしまうからです。

一方でリモートワークをしようと決めて、チャットベースで情報のやり取りをしながら、仕事を進めていくと、各チームがやっていること、今何に困っているのかなどチャットでみんなに共有され、把握しやすくなります。

これは雇用する側からして、大きなメリットです。なぜなら、日報などを特に細かく書かなくても、今実際にどんな業務が行われていて、どこの業務が問題になっているのか?をチャットベースで手軽に確認ができ、過去に遡って見ることもできるからです。チャットベースで仕事をするためのツールとして、チャットワークSlackといったツールを導入している企業も最近は増えていると感じます。

チャットのやり取りを見ることで、ここが業務上問題になっているのではないか?という仮説を立てて、その問題を解決するための手を打つことも容易です。物理的に同じオフィスにいたとしたとしても、横で何をやっているかを知らないとなると、本当にどこの部分が問題になっているか?を把握することができません。となると、適切な手を打つことができなくなってしまいます。

ある部署の視点から見ると、問題がないように見えていても、実は他の部署の視点から見ると、行われている業務のやり方に問題が出るということはたくさんあります。全体を俯瞰する視点、もっと言うとすれば、部署ごとの最適化ではなく、お客様、ユーザーに届ける価値を最大化する全体最適化の視点での判断ができないとなるリスクが上がります。

また雇用する側の視点で言うと、リモートワーク導入は、人材不足、少子高齢化の中でなかなか優秀な人材を獲得するのが難しいことへの解決策にもなると言えます。

もしリモートで仕事が回せるとなると、雇用対象とできる人に大きな広がりが出ます。もっと具体的に言えば、優秀な主婦の方のお力添えをいただきながら、仕事を進めることができるようになります。

コデアル株式会社でも積極的に主婦の方にお仕事をお手伝いいただいているのですが、話をしている中で、結婚や出産を契機として、一度フルタイム正社員で働いていた会社をやめて、次の仕事を探しているという主婦の方に多く出会います。

私も家族がいるので、よくわかるのですが、子育てがある中で、夜遅くまで際限なく働くような働き方は難しい実情があります。なので、保育園の送り迎えをすました後の時間からの業務でいい。そして、保育園のお迎えがある17:00には仕事を終える。時短で働きながらパフォーマンスをあげるには、極力無駄を省くことが重要です。チャットなどコミュニケーションの手段が多い今、出勤などの移動時間を減らせば有効に使える時間も増えるのです。

そうすると、フルタイム正社員でしか働けない職場ではなくなります。もっと主婦の方や女性の方にもお力をお借りすることが可能になります。

こういった視点から、一度リモートワークの導入を検討してみる。チャットベースでの仕事を初めてみても良いかもしれません。

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