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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

恐怖心とは何なのだろうか?

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おはようございます。

雨は少し降り始めています。18℃ 998hPa @5.05am。

===ほぼ毎朝エッセー===

恐怖心というのがあります。私の場合は富士スピードウェイでのサーキット走行です。特に昨年末にコースアウトして壁にぶつかったことでそれが悪化していました。そもそも高速で最高速がリミッターの利く250キロまで上がるような場です。さらに自分だけではなく他の車も高速で走っています。サーキットに入るだけで本能的に怖いと思うのも当然ですよね。

恐怖心を克服するのには練習しかありません。ところが、その練習で失敗したので、ついつい足が遠のいていました。

このままではいけない。

そこに、いい機会を見つけました。デジスパイスというGPS計測装置を売っている会社の企画です。GPSでの詳細な位置と、加速度センサーで前後左右方向のGを記録できるのです。そして、その企画とは、まず一回、サーキットでの走行をする。記録詳細をパソコンで見て反省して、走行を再トライするというものでした。参加したのは6人。皆さんもちろん車好き。

http://www.fsw.tv/freeinfo/003751.html
<タイムテーブル>
1.ブリーフィング
2.1回目の走行。デジスパイスで走行データを取ります。
3.1回目の講義。走行データを元に参加者のデータを解析しアドバイスを行います。
4.2回目の走行。先ほどのアドバイスを元に走行します。
5.2回目の講義。2回目と1回目の走行データを比較し、修正できたかを確認します。
6.デジスパイスの使い方を解説します。

やはりデータをもとにした指導というのは効率的です。納得できます。1回目の走行前には恐怖感も残っていましたが、他の仲間がいるのも頼もしいです。丁寧かつ慎重な運転を心がけました。制御不能になりたくありませんから。

2回目の走行では、講義がとても役に立ちました。パソコンで皆の走行パターンの反省をし、各コーナーの勉強ができました。丁寧かつ慎重な運転はそのまま、冷静にそれぞれのコーナーを抜けていきます。頭の中に、講義で観た図形が残っているのがとてもありがたかったです。曲がり方はこの冬フィンランドで体験した氷上走行と似ていると気が付きました。終わって家に戻ったことにはへとへとになりましたが、恐怖心は減りました。

※↑カナダ在住のベラルーシ人の友人が作成してくれました↑

そこで翌朝思い立って、袖ケ浦フォレストレースウェイに行くことにしました。フィンランドからの友人の一人がライセンスを取得して走るというのでお付き合いです。午前中に講習を受けて、午後に1走行しました。13ラップほどしたでしょうか。こちらも前日に学んだ頭の中の冷静さを意識しました。

20180507092442.jpg

恐怖心はだいぶ減りました。この体験を通じて分かったことがありました。「何をしているかわからない状態を体験すること」が恐怖の源のようです。自分が何をしているのか、冷静でいられる限り大丈夫そうです。新しいことには「何をしているかわからない状態を体験すること」が多発します。だから怖いと感じるようなのです。勉強やデータをもとにした分析を通じて、何をしているかが分かるようにすることで、恐怖心を減らすことができるのですね。

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