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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

子育てをしながらテレワークをしている実例

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おはようございます。

雨上がりの朝。空はすっきり、空気はしっとり。

===ほぼ毎朝エッセー===

産休で休んでいたe-Jan社員のOさんは2016年4月に復帰後、テレワークをしています。子育てをしながら在宅からの勤務の両立を「実験」させてもらっています。「実験」なので、様々な会社の仕組みを柔軟に変えながらいます。

当初は時短で時間給で仕事をしてもらっていいました。ところが、時間が自由になり辛い、時間による束縛が精神的につらいという問題が発生。そこで、彼女は裁量労働制での労働形態に切り替えました。労働時間ではなく、成果について給与を支払うという方式です。

今は、週一で出社をしています。平日は保育園を利用しています。預けているのは9時から17時だそうです。その彼女から先日、テレワークについてのまとめが報告されました。

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この勤務形態を続けて良い点は次のところだそうです。

■集中できる

■通勤時間を業務時間にできる

■保育園から連絡があるとすぐに駆けつけることができる

■時間の制約がないため、心にゆとりができる


一方、課題としては次の点が挙げられました。(→:補助説明、⇒:対策)

■社内メンバーとのコミュニケーション
 →気軽に会話したい。相手の表情を知りたい
 ⇒早めの返信、表情がわかる返信 [実施]
 ⇒週一で出社 [実施]
 ⇒Teamsで中継 [予定]

■毎日決まった時間での業務が難しく、予定が立てにくい
 →スムーズに保育園に送迎できないことも
 →子供の体調不良による突発休暇、早退 (勤怠評価に悪影響がある?)
 ⇒11月までコアタイムなしのフレックス [実施]
 ⇒12月から裁量労働制に変更 [実施]

 →業務スケジュールの調整が必要な場合も
 ⇒一週間単位で業務スケジュールを立てる [予定]
 ⇒企業主導型ベビーシッター制度があると安心 [希望]
  (どうしても出社したいとき、保育園に入れなかったとき)

■母親モード、仕事モードの切り替えが難しい
 →集中力が続かなかったり、業務にスムーズに取り掛かりにくい
 ⇒仕事部屋を用意[実施]
 ⇒集中できる音楽を流す[実施]
 ⇒Teamsで中継[予定]

■情報チェックを後回しにしてしまい浦島太郎になりがち
 →社内SNS、レクチャー動画、議事録
 ⇒その日の業務リストに組み込む[予定]

■働きながらの子育てに悩むが相談しにくい
 →働いている親御さんと交流する機会がない
 ⇒社内で子育てしている方や産業医さんと気軽に話をしたい[希望]

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課題として挙げられていることを解決していくのが、この「実験」の大切なところ。どこまでITで解決できるのか、どこまでを会社の仕組み変更でいけるのか。そのようなことを考えています。

「ベビーシッターを必要に応じて雇えないものだろうか」という問いかけもありました。会社からそういった補助ができないのだろうかとのことなのですね。ベビーシッターは、時給1000円~2000円。臨機応変に利用できると思えば、安心感も増します。お子さんが小さい一定期間にベビーシッター補助が出る。そんな福利厚生があってもいいのではないか、と思うわけです。

いずれにせよ、子育てが如何に大変か。そこで戦っている人たち。それを応援するような仕組みをどんどん作っていかないといけませんね。いいフィードバックがもらえて嬉しいです。どういうサポートがあったら、安心して子育てと仕事が両立できるか。そのあたり、ご意見大歓迎です!

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