ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

富士スピードウェイで事故った件 (T.T)

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おはようございます。

東の空の下弦の月はぐっと細くなり、金星と火星とからだいぶ離れました。

===ほぼ毎朝エッセー===

私は中学時代をロンドンで過ごしました。その頃に車に興味を持ち始めました。1970年代後半。イギリスは英国病という経済の不振にあえぐ中、日本からは品質と燃費のいい日本車がどんどんと輸入されるようになってきた時代です。

家のすぐ近くに日産のディーラーがオープンしたこともあったのでしょう。海外にいれば子どもでも日本代表です。日本車が自分の存在意義と重なったのかもしれません。ロンドンには英国車のみならず、ドイツ、フランス、イタリアなどから魅力的な車が沢山ありました。その中での日本車の優秀性を主張することに意地を張っていたのです。

次第に自動車のデザインに興味を持つようになり、中学校時代はひたすら自分がデザインしたような車の絵を描いていました。バルサ材を切り出してモーターで動く模型を造ったり。将来は自動車のデザインとかをやりたいと思っていたのです。その結果、大学は機械工学科で熱力学、エンジンの研究をやっていたのですね。ところが就職は一転、素材産業。さらに起業はIT。

「あれ?中学生の頃から車が好きだったはずなのに車を追求していないぞ」。

2年前の冬休みに気が付きました。そうだ。「2016年は車の年にしよう!」。そう思い立ち、お正月休みに富士スピードウェイのライセンスを取りました。スピードウェイでの走行は恐怖感が先行するものでした。心が折れそうでしたが、2月にはフィンランドでのAudiの氷上走行体験に行きました。それが楽しいこと。また、そこに参加した車好きの日本人たちとはとてもいい仲間になれました。

「スポーツカーって、乗れるときに乗らなきゃね!」と、フィンランドに同行してくれた日本人インストラクターの声があり、納得していました。そして、「確かに、乗るなら今しかない!」と、思ってしまったのですね。

そこで、当時乗っていたBMWのクリーンディーゼルのセダン320dを手放して、2ドアのスポーツカーにしようと思いました。最初の候補はAudiのTTでした。ところが、BMWにM2という車が出て、その日本での初期輸入在庫がディーラーにあるとのことでした。やはりBMWの走りは好きです。7月にM2に乗り換えました。

その車に乗り換え、スピードウェイに走りに行く前に、BMWのサーキット走行教育のプログラムに参加しました。スペインのバレンシアのサーキットでです。これは世界の様々なところからの人が参加します。英語を話す組では、アメリカ人、フランス人、スペイン人と私の4人。その後もメールなどでやり取りするいい仲間です。その後、日本でもBMWのサーキット走行イベントに出向き、M2をスピードウェイで走らせました。

2017年2月、今度はスウェーデンで行われたBMWの氷上走行体験に参加しました。そこでは、英語を話す人がとても少なく、バンクーバー在住のベラルーシ人とペアを組んでいました。そのベラルーシ人は、そのすぐ後に家族を連れて日本に。二度ほど食事をしました。元ソビエト連邦の人ともネットワークができました。

AudiとBMWでは駆動方式の違いから、氷上での挙動はだいぶ違います。今度の1月末から2月頭は、フィンランドのAudiの氷上体験に、日本人の仲間何人かと、あと、先ほどのベラルーシ人と、同じプログラムに登録して、また参加してくる予定です。

昨年、2017年は、サーキットにあまり心が向かずに、年末を迎えていました。仲間の12月24日に今年のラストランをしに行くとの話に自分も乗ってみました。12月22日金曜日、社内の忘年会があったのですが、ちょっと疲労が重なったのか、急に飲み食いができずに吐いてしまい、早々に退散した翌日は15時間ほど寝ました。十分に回復したと思ったので、24日の朝、富士スピードウェイに向かったのです。

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そして慎重に走行開始。ところが1周終わった第一コーナーでのことです。直線では250キロ出して、コーナー手前200mのところでフルブレーキングに近い減速をするところです。車が他にも多数いたのでコース取りに気を取られるうちに、ブレーキが遅れてしまったのです。ブレーキ遅れでコーナー突入。横滑り。

よくある失敗なのでしょう。カーブの先には砂利のとても広い退避ゾーンがあります。砂利を横滑りしている音を聞きながらブレーキを踏んでこらえるしかありません。止まるのを祈ります。壁が迫ってきます。「止まれ止まれ~~~!」、「どん」。時速5キロくらいで真横から壁に当たってしまったのです。サーキットをまともに走る前に自爆。なんとも悲しいです。

車は横が傷だらけ。でも運よく自走ができたので、そのまま家に帰ることにしました。なんとも大きなマイナスのクリスマスプレゼントをもらってしまったのです。

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車は修理の見積もりのため、すぐにディーラーに預けました。冬休みは何もする気がしません(笑)。「体調が悪かったせいだ」とか、「やはりへたくそだな」とか、「この傷は修理しても残るだろうな」とか。消そうとしてもネガディブな声は心の中で沸き起こってきます。なんだかんだと気持ちを引きずっていたのですが、修理が終わるまではそんなものか。

そう思っていたところに、ディーラーから、事故を起こした状態のM2でも400万円で引き取る査定が出ていると言います。そこに修理代が200万円かかるとすると、新しい車を買った方がいいかもしれないという気持ちがもたげてきました。そこで新しい車、今度はマイナーチェンジをしたM4の見積もりをしてもらいます。引き取ってくれる価格を上げてくれ、購入に踏み切ることに決めました。

M4はお高いので今度はローンを組む必要があります。でも、気持ちの整理には抜群。ローン審査も瞬間的に通ったそうです。ありがたいことです。そして週末に注文。BMW M4のコンペティションパッケージです。月末28日に到着すると。もうワクワクです。心とは単純なものですね。

「災い転じて福となす」

これは、「災いを災いと思って過ごす」のか、「あえて福にする」のか。その違いだと改めて思ったのです。細かい不満が色々とあった車を、手放すいいきっかけになったのだと考えることにしました。「スポーツカーって、乗れるときに乗らなきゃね!」。だんだんといい年齢。いつまでやんちゃできるかもわかりませんからね。

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