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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

e-Janネットワークスのエグジット完了!

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おはようございます。

桜の開花がようやく進んでいます。千鳥ヶ淵はまだ若干遅いものの、T's Grillの坂の途中にある木は満開でした。6.5℃ 1009hPa @5.10am。

===ほぼ毎朝エッセー===

□□2017年度がスタート

3月は上旬に1週間お休みをいただいたこともありましたが、ちょっと忙しかったです。私の大きな課題であった、東レからのe-Janネットワークスの株式譲渡を受けること、そして、毎年恒例の翌年度の数字創りがあったからです。休日出勤しての一人作業を二度程してしまいましたが、会社のディスプレイが快適なので捗りました。

1年分の数字を緻密に矛盾なく計算しておくことは大切です。特に今回は、株式の買い取りで大きなキャッシュアウトが発生したために、2017年度の財務的なやりくりは、例年よりタイトになります。エクセルのモデルを正確に修正し、そこから出てくる数字を信じるしかありません。それでも、作業中にいくつか計算式の間違い見つかり、そのたびに一人で一喜一憂していました。

東レ保持分の株式について正式に譲渡を受けたこと。これは2000年にうちの会社に投資をしてくれた東レにとっては、一つのエグジットです。Exitとは出口のことであり、これがあるから投資が成り立つのです。時間はかかりましたが、株式の投資額の20倍以上の金額できちっと買戻しができたことは、会社メンバーとして誇っていいことだと思います。

さて、このサイズ、この事業内容で、外部資本が入っていないIT会社は、珍しいと思います。特に自社製品をこれだけの規模で売り出していて、第三者の資本が入っていないというのは、この先の自由度を考えるととてもありがたいことです。例えば、2017年度の営業利益目標をあえて2016年度より下げました。こういうことも第三者がいればかなりの説得作業をする必要が出てきます。

今、大きな次の波へと乗りつつあるとき、つまり次の大きな成長を見込んでときに、人を増やして力が出せることは必要です。ただし、人件費増加が事業に大きくのしかかります。当然のことながら広告宣伝費用や、様々な活動の費用も減らすわけにはいきません。

結果的には、今年度より低めですが、営業利益目標を130百万円(利益率11%)と設定しました。これは着実に達成でき、2018年6月の決算賞与を2ヶ月以上支給するための布石でもあります。社内のメンバーにメリットが出るような動きには、もし外部の株主が存在したら、それをカットするようなプレッシャーがかかってくるでしょう。

私の理想とする、会社がその構成メンバーの「もの」であれば、自分たち会社の長期的な成長と、自分たちの日々の生活の質とのバランスがとりやすいと考えています。楽しみな2017年度のスタートを迎えることができました。今夕は5名の新入社員の歓迎会と創立17年の記念のパーティーを夕方、社内でケータリングで実施します!

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