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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

幸運ってどんな形なんだろう?きっと目の前の"ゴミ"に化けているに違いない

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目の前に落ちているゴミのお話


社内版・知人版の【朝メール】エッセーには、毎週金曜日はグループリーダーによる持ち回りのエッセーを掲載させてもらっています。3月3日のものを次に引用させてもらいます。

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当社のオフィスにおいて、自席のすぐそばのゴミ箱が溢れていても自分の手で片づけない人が散見されます。何故でしょうか?

  • ゴミが溢れていることに気がついていない?
  • ゴミの多くがその人のモノでないから?
  • 誰かが片づけてくれるだろう、と考えている?
  • 忙しくてゴミなど片づける時間がない?

「自動的にゴミが消えるゴミ箱」は存在しません。
あなたが「自分の手で」片づけない以上、「誰か」が片づけているのです。

一つ質問します。

【Q-1】

あなたが社内の通路を歩いていると、目の前にゴミが落ちています。(ゴミは小さなチリではなく、手に取れる様な拳より一回り小さいものを想像してください。)あなたはどうしますか?

【A-1】

  1. 自分のゴミではないので「誰かが片づけてくれるだろう」とそのままにしておく
  2. 誰だ?こんなところにゴミを落としたのは。汚いなー。」と、通り過ぎる
  3. 自分で拾ってゴミ箱に捨てる

ここで、「ゴミ」を「会社の課題/問題」と定義すると以下の様になります。

【Q-2】

会社の運営において、ある「課題/問題」があることをあなたは認識しています。その課題/問題は、あなたの所属する組織の管轄ではありません。

【A-2】

  1. 自分の組織の問題/課題ではないので「誰かが解決してくれるだろう」とそのままにする
  2. 「あの人/あの組織は仕事できないねー」と心の中で批判しながら、そのままにする
  3. 自分からその課題/問題を何等かの方法で社内で共有し、解決に向かう様行動する

上の3.を選ぶ人に、会社は多くのチャンスを与え、そして時間の経過と共に、ポジション・収入に大きな差が生じます。

「社内に落ちているゴミ」=「会社の課題/問題」という私の定義に違和感を感じる人がいるかも知れません。

しかし、私の(まだ浅い)人生経験において「この2つのシチュエーションにおける行動は同じ」であり、「目の前のゴミを拾えない人は、人生のチャンスを放棄している」というのが私の持論です。

あなたは目の前に落ちているゴミを拾う人ですか?

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このエッセーを読んでの私のコメントが次です。

「そうそう。チャンスをものにする人というのは、自分の手を汚すことに踏み出せる人。それも建設的な一歩を好奇心をもって!」

同じものを読んで私の友人がくれたコメントが次です。

「幸運ってどんな形なんだろう? きっと目の前の"ゴミ"に化けているに違いない」

これは名言だと思いました。すると友人から次の文面が。引用させてもらいます。

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もう,かれこれ20年くらい前の話.

東京FMでam11:00から放送されている「ディア・フレンズ」という番組.

その日のゲストは鈴木保奈美.

心に残る言葉を紹介してくれました.


「中学校の先生の言葉を今でも大切にしています.

『簡単で難しいこと.廊下のゴミを拾うこと』 」


これに衝撃を受けました.目から鱗です.

廊下(職場の通路)にゴミがしばしば落っこちているけど,

それは 「拾うのが難しいから」 なんだぁー.


その日から,廊下のゴミを拾うことが簡単にできる人間を目指しました.

今では,だいぶ簡単になりましたが,世間では相変わらず難しいようです.

話は代わって.

先日,危ないところで交通事故になりそうでした.

後ろからきたバイクに突っ込まれそうになったのです.

ギリギリ避けられたので,事故には なりませんでした.幸運です.

これは,誰かに助けて貰ったに違いない.

自分の力以外の大きな愛の存在を確信しました.

そして,3月3日の朝メール.

20年コツコツと目の前のゴミを拾っていたのが,

幸運を呼んでくれたのだ,と分かりました.

朝メールを読んで閃いたのです.


「幸運ってどんな形なんだろう? きっと目の前の"ゴミ"に化けているに違いない.」


これは実感です.

これからも目の前のゴミや,目に見えないゴミを拾い続けていきたいと思います.


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目の前のゴミ、目に見えないゴミ。気が付いたらゴミをさっと処理する。

「世の中には偶然はない」のでしょう。見えていないところで不思議なつながりをしているものですね。次の何かへのつながりがあるから無事だったのでしょう。いいお話をありがとうございました。

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