ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

2016年の10大ニュース

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おはようございます。

今年ラストの朝メールです。皆さまよいお年を!

===ほぼ毎朝エッセー===

今年もe-Janネットワークスの10大ニュースをまとめてみました。

■10位:トイレ問題のいろいろ
きれいに見えますが、本社があるビルはだいぶ古いです。1980年代後半の建物です。バブル期のものなので、上には住居があって、当時は伊藤麻衣子さんだとか山本コータローさんだとかの芸能人も住んでいたとか。設計の古さからトイレの数に問題があります。女性トイレはワンフロアに2つ、男性トイレはワンフロアに大2つ小3つ。圧倒的に男性比率が高いという設定です。

さて、「IT業界の残酷物語」をトイレ問題から垣間見ることができました。今年に入ったあたりから男子トイレの大がやたらとふさがっていることが気になっていました。自分としては社員の中に仕事がつらくてトイレが長い人がいるのかと、気に病んでいたのです。ところが、それが今年の後半、違う原因にあるということが判明しました。

同じビルに入ったあるIT企業の人たちが、トイレで弁当を食べたり、スマホでゲームをしたりするというのです。よほど職場に戻りたくないのか、人間関係が悪いのか。考えられないようなことでした。ある時、男性が女性トイレにこもっていて、当然のことながら警察沙汰になり、ビルも管理を強化してくれ、ようやくこのトイレ問題は収束しつつあります。いまだに最終退出者が夜の11時頃にトイレに誰かが入っていることを目撃したとはちらほら聞きますが。

年初に増床しようと考えていたのはトイレ不足も一つの要因でした。原因は別なところにありました。IT業界の残酷物語。人がトイレに逃げるような会社にはさせない。決意を新たにしたのです。

■9位:検証チームのパワーアップ
様々な端末でCACHATTOの機能検証をしてくれている学生さんを中心とした検証チームがあります。いわゆるアルバイト軍団です。ところがこの検証チームメンバーに仕事をアサインする仕事がとても重いという問題がありました。ボトルネックがそこにあったのです。

今年の春から入社してきたオペラ歌手のSさん、異能を発揮してくれました。検証の仕事をいかにしやすくするかという環境の整えから始めました。さらには、アルバイトさんたちの中のベテランたちに、仕事のアサインやテストケースの改善などをしてもらうなど、より高度な仕事を頼むようにしたのです。成果はメキメキと現れました。CACHATTOのオプションや新機能がどんどん増える中、しっかりと検証を進めてくれたチームはとても頼もしく見えました。

アルバイトのKさんの昨日のGood Newsが今年を象徴していました。
[ Good News / Speial Thanks To ]
*今年の検証は今日までです。今年は仕事内容が少し変化して、その分QAGの方や他のアルバイトの方たちとお話する機会が今までよりも増え、楽しく仕事が出来ました。ありがとうございました。
一年の終わりに「仕事が楽しかった」と思えるって、実は凄いことなのでは?!と思いました。来年も出来ることをもっと増やしていきたいと思っています。みなさま、良いお年をお迎えください。

■8位:新制度続々
働きやすい会社、いい仕事ができる会社。言うは易し。行うには様々な工夫が要ります。「会社経営は皿回し」と表現した人がいましたが、その通りだと思います。いろいろな場所で皿がクルクルと回っているのですが、しばらくすると回転が落ちてきてゆらゆらとしてきます。間髪入れずに回転数を上げに駆けつけなければ落ちて割れてしまいます。ゆえに経営会議での議論の多くは「人」と「組織」のことです。

例えば、毎週月曜日朝に90分ほどかけてやっていた「全体会議」。さすがにかかわりが少ない業務内容の詳細報告を聞いているのもマンネリ化してきました。船を漕いでいる人も散見されます。これではモラルダウン。経営会議で議論しました。その結果、全体で共有すべきことを30分に濃縮し、その後は、リーダーレベルの人たちと自由参加者で「グループ間連絡会」。さらに、個人の趣味や関心ごとについて3分間にまとめる「3分間スピーチ」を、従来は週に一本だったのですが、人数も増えたので、30分の会議のスタートと終わりに実施する形式に。これで全員が参加する会議はぐっと面白くなりました。

あるいは「メンター制度」の制定。昨年から従来なかった退職が目立つようになってきました。それも、入社直後や2年以内での退職が3件です。これは何か問題がある。そこで今年度から試行してみたのがメンター制度です。新卒の人たちにメンターをアサインし、月一人5000円の予算で食事にでも出かけてもらう。地方や海外から東京にやってきて社会人生活を始めた人たちには、社内の別部署の先輩と話す機会を設けることがとても大切だと考えたからです。メンター・メンティー全員での食事会に発展することもあるようです。下期に入って、少しモデルチェンジをしました。メンターにはメンター月額5000円の手当を出し、月に一度報告書を書いてもらい、データが収集できるようにしました。

e-Jan名物である「Early Bird制度」も見直しをし、モデルチェンジを試行してみています。Early Bird制度は、フレックスタイム制の中、従来は9時以前に出社する人に対する「痛勤」手当的な要素で1回につき1000円出る手当でした。ところが、これもマンネリ化。9時直前に駆け込んでイントラにある勤怠サイトを急いで開いて打刻する様子が散見されました。Early Bird制度が全然Earlyでないのです。そこで、試しに8時前だと+500円、7時前だとさらに+500円という形にしてみました。明らかに出社が1時間ほど前倒しになったと観察しています。外国人プログラマーたちは早朝に来て効率よく仕事をし、早めに帰るということが定着しているようです。

今年の後半はしりすぼみになってしまいましたが、「ランチミーティング」も今年の試みです。個人面談は実施している。グループでの懇親会も援助している。その中で、グループの中での意見交換をしながらランチを食べるという場を試してみたのです。お昼の1時間を会社で用意した高級弁当をつつきながら各グループ+私で談話するという試みです。各グループでのランチミーティングが2周したあたり、「次にはグループを抽選で組み合わせて!」と、モデルチェンジしようとしたところで頓挫してしまいました。こういうこともあります。

今は「テレワーク」をまずはリーダ層や新ママさんからトライしています。

■7位:5年振りの税務調査
5年ぶりに税務調査が入りました。e-Janの経理では、税務署からお褒めいただくほど普段からしっかりと管理されています。今回も何も心配がないと望みました。今回の調査は二人の税務官が3日にわたってひとつの会議室を占拠、資料の提出を求められてはそれに対応するという地味な作業です。彼らにとって愛想よくするのはルール違反なのでしょう。苦虫をかみつぶしたような表情で黙々と作業が進みました。

結果としては、二つ指摘をいただきました。一つは最近国際化している部品調達の、海外企業への費用支払いにおいて、ある一社について源泉徴収をしていなかったとの指摘。もう一つは、これは経理上の間違いですが、3月に発生した取引を計上する年度が違っていると。前者は、かなり「解釈」が入る部分であり、ライセンスを部品として購入している立場からすれば、源泉徴収すべきものではなく、ライセンス代をフルに支払っていると考えます。もし、海外企業にカスタマイズなどの労働対価を支払うのであれば、税務署からの指摘どおり源泉徴収をすべきなのでしょう。

この手の「解釈」で指摘を受けるのはとても悔しいし許せないです。徹底的に意義を唱えることも途中まで考えていましたが、その労力が見合わないこと、さらに、税務署の立場からすると、税務官の工数分は意地でも追徴するという、変な動機が見え隠れしたので、抵抗することはやめました。これだけ普段から、税務にクリアできれいに頑張っているのが、褒められることもない、微妙な解釈の違いで追徴される。なんだかおかしな後味を残しました。真剣に対応してくれたDさんとYさんと税理士のMさんに感謝です。

■6位:各拠点のオフィスの拡大
このままだと、椅子や机が不足する。2016年度始めに東京オフィスの拡張をしました。本来は10位のトイレ不足問題もあり、夏前から7階の半分のフロアに拡張するつもりでいましたが、そちらは固定費アップの要因になるために断念。その代りに椅子と机を14セット増やしました。レイアウトの変更、一部の壁レイアウトを変更することでできました。これに合わせて語学レッスンの場所をすべてリラックススペースへと移動、リラックススペースにはその後、コーヒーの自動販売機が入って、これもいい感じになりました。

大阪のオフィスも、二年目営業のLさんが転勤したことにより、少し手狭になりました。1月からの技術者1名入社も決まったことで、10月に隣のオフィスも借りて、間の壁を抜く形で二倍のスペースに拡大できました。このことで、オフィスにも出張者用に余裕ができ、技術者たちにも様々な実験ができるスペースができました。この影響でしょうか。今期の大阪の営業は好調で、12月時点ですでに年度末までの予算を達成してしまっています。

E-JAN International も、従来はある会社に間借りをしつつ、固定住所用には、固定席を持たないシェアードオフィスを利用していました。秋に間借りが解消することをきっかけに、中心地のいいところに、今度はシェアードオフィスでも自分たち専用のスペースがある場所へと移動しました。共有の会議スペースも充実、コーヒーは飲み放題。12月には満を持してSさんをシンガポール駐在にしました。正式な海外駐在員の第一号です。シンガポールからタイ、インドネシア、中国、インド、ベトナムなどに臨機応変に飛び回って営業をする体制ができました。

IT的なオフィス引っ越しに相当するのが、全社をAD管理+Office 365へと移行したことです。これにより、多くのお客様で体験しているのと同じ環境を社内でも実運用できます。これは、ユーザー視点に自分たちの環境をわせるという意味で、開発的視野としてもとても大切なことです。

■5位:開発メンバーのチームプレイ
私は従来、開発メンバーの横の連携が悪いことを懸念していました。見ているとどうも個人商店のような体制で開発をしていたのです。従来開発部隊は静かな環境がいいだろうと、オフィスの一番奥に置いていました。これも良くなかったのでしょう。人との交流が少なく、仕事もバラバラ。若干心配していたのですが、春についに問題点が露呈しました。

台湾からの技術者が立て続けに2名転職すると辞意を表してきたのです。彼らにはビザの取得を手伝い、赴任費用を出し、日本での生活をサポートして、ようやく戦力になってきた思った矢先での転職です。お金で釣る会社の存在や彼らの動きに「黒い気持ち」が心に湧く体験でした。

ところが、考えてみると、自分たちに問題があると思えてきたのです。前述のバラバラ状態での放置、さらには、転職した二人は転職慣れしているジョブホッパー。そういう人たちを選んだのも自分たちです。台湾からは続々と若い新卒が入ってきています。この転職癖を定着させてしまっては事業が破たんしてしまいます。4位の組織変革へとつながり、着座位置も人との交流を重視した場所に移動。そして私が開発の担当取締役になりました。

私は開発の詳細は分かりませんが、人がやる気になっているかどうかは分かります。人は自分の仕事の成果を知りたいもの。そこで、秋に実施したユーザー会への開発メンバー参加を必須にしました。「労務管理機能を実装して、ユーザー会でプレゼンされました」という一言が開発者の今年の3大ニュースの一つになりました。成果を見えるようにする。大切です。

そのほかににも、製品企画グループの新卒入社3年の女性プロジェクトマネージャーのTさんが主導しているBusiness Messengerの開発プロジェクトにおいて、チームワークでお互いに助け合いながら開発を進めることを奨励、今や、かなり活発に逐一議論をしながらいるチームプレイが散見されるようになりました。

席替えも有効で、ちょっとした挨拶が楽しいです。ちなみに朝7時前に出社する台湾人の数名からは、私に毎朝「おっはようございま~す!」と大きい声がかかります。こちらも「おはよ~!」とか「早安 zǎo ān!」と、返事をします。シンプルに気持ちがいいものです。

■4位:組織変革
CACHATTOの事業が大きくなるにつれ、体制も変更する必要が出てくるものです。従来のテクニカルグループでは、技術的なことでプログラム開発以外のことを全て見てきていました。ところが、例えばインフラの設計運用、例えば品質保証、例えばお客様への技術サポート。そういった「目標が明確に定義されず」に、「業務が一緒くたになっている」グループになってしまっていることを反省しました。きっかけは、品質トラブルにおいて、あるお客様から品質保証体制が曖昧だとご指摘いただいたことにもありました。6月のある1回の経営会議で新体制を設計し、7月1日から新体制にしました。

インフラを設計運用するInfrastructure Desinging Groupの新設。品質チェックをし、リリース判定をする Quality Assurance Groupの新設。お客様向けに技術を提供する Sales Engineering Groupの新設。さらには、製品企画からプロモーションまでを一貫してみていた従来の営業企画グループに、もっと明示的に製品の企画開発を見ることを期待したProduct Planning Groupとしました。ここは開発グループと綿密に打ち合わせをしながらプロジェクトを進めていきます。これにより、マーケティング主導で製品を自己改革しながら品質を自己チェックできる姿に変質できるという目論見です。

組織変更のメリットはすぐに現れました。皆が生き生きとした表情をするようになったのです。自分の組織が会社において何を求められているのか。従来はそこを曖昧にしたまま、「ガンバレ!」としていたのでしょう。それが新体制では、社内での役割が明示でき、組織名がそれを表しています。各メンバーには役割を自己判断で深堀してもらえます。

サイズが変わっていく組織。その中で、何をどう配置するかというパズル。基本にしているのは「なかなかきついけど、楽しい仕事ですよ」と言い切れる人を増やすことです。

■3位:人の出入りが若干激しくなっています
これは2015年から始まった傾向です。e-Janは従来は入社した人がほとんど辞めない会社でした。ところが、2015年には3人が辞職、2016年にはついに5人が辞職をしています。昨年までは、辞職者には外国人社員や帰国子女など、「やはり価値観が日本的でない」人が多かったと無理やり考えていました。

ところが2016年は、入社丸7年の海外大学卒業の日本人女性が「30歳になるにあたって自分のやりたかった分野でチャレンジしたい」とか、入社丸4年の同日本人男性が「海外に移住するという人生の目標を達成したいのでワーキングホリディでカナダに行く」と、辞意を表明してきました。

正直なところ、とてもショックが大きかったです。でも、今回は不思議でした。「黒い気持ち」が湧く、というよりも、「応援してあげるべきだ」という気持ちが勝ってきたのです。今どき、「3年も働いたら長いほう」というIT業界において、4年とか7年とかいう期間は驚異的に長いともいえるそうです。

さらには、彼らにとって、e-Janは出身会社であるわけです。彼らが将来にわたって出身会社に誇りに思ってくれるような会社であり続ける、そんな気持ちにもなってきました。ドライになったというわけではなく、自分が気の持ち方を変えることができたのでしょう。学校の卒業生たちが、その学校を誇りに思う、その学校を運営する気持ちでしょうか。

一方、人の入れ替わりはチャンスでもあります。今年は5人の中途採用を実施しました。通期にわたる新卒採用が中心のe-Janにおいて、中途採用は珍しいです。ルールとしては、半年間以上、その人の仕事ぶりや人柄を見てから、正社員化しています。社会人としての即戦力には助けられることも多いです。方や新卒も積極的に採用していて、2016年という切り口で見ると7名の新卒が入社してくれています。来年に渡ってもしっかりと陣容を強化していきます。

■2位:相次いだ障害
不名誉なことに、従来なかったようなサービスの障害を発生させました。これも7月の組織替えのきっかけになったことです。組織替え後も障害は何度か発生させてしまい、従来、障害がほとんどなかったこと自体が、かなりの幸運であったということを痛感しました。

2016年から始めた「CACHATTO運用会議」では、運用の実態の把握、ライセンス管理、サーバーハードの更新、メンテナンスなどなど、運用にまつわることを取締役全参加で情報シェアしながら進めています。

安定運用をしてナンボの世界。障害を起こさないのが当たり前。インフラ運用の各社はそういうことを現実化しているわけです。CACHATTOにもそういったマインドがとても強く根ざしてきています。日々30万人以上が利用してくれている重要インフラです。この先は、どんどんとテレワークの中心インフラになっていきます。

インフラは安定していてこそのもの。相次いだ障害は、悪いニュースなのではなく、自分たちの次の段階に進めるべきべきなのだという警鐘だととらえています。

■1位:新製品新機能の開発が開花
2016年に入って、新製品や新機能が多数でてきました。海外専用モデルであるNinjaConnect、使いやすさを大幅に改善したCACHATTO Desktop V2、平行して、労務管理機能指紋認証への対応などなど、バージョンアップは40回以上に上ります。

9月に出したSplashtop for CACHATTOという、CACHATTOと連携できるリモートデスクトップ機能もお客様に大好評でした。アッという間に数十社を超えるトライアル、そして受注が続いき、すでに30社以上も導入があります。面白いもので、リモートデスクトップのサービスを出したことで、従来から提案しているCACHATTO Desktopという概念がよりクリアになったようです。

海外でもNinjaConnectもじわじわと実績を出してきており、さらには、CACHATTO Desktopが従来にはなかった、シングルサインオンかつアクセス管理ツールとして評価を高めています。社内用の端末としてCACHATTOを使うということで新たな価値が出てきています。

これらの新機能を春のEXPOや秋のユーザー会で披露し、ご意見をいただく。そこで感じるのが、今のCACHATTOのポジションがあるから、より広く深くご評価をいただけているという現実です。これはとても大きな財産です。人まねではない、新しい価値の提案をする。これは難しいことです。ところが、この財産が私たちの挑戦を応援してくれています。

いずれにせよ、CAHCATTOを世に出して丸14年。いまだにこれだけの進化がさせられること、進化が求められること、これが何よりものいいニュースです。まだまだやることが山積みです。一つ一つ、「正しいこと」を「正しいやりかた」で「続ける」。これだけです。

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今やるべきことをやっている。後悔がない。そんな2016年とすることができました。 かかわるすべての人に感謝できる状態であることが幸せです。ありがとうございました!来年もそういった充実の1年にすること。目の前のことに全力で取り組むこと。シンプルです。2017年も頑張りましょう。加油!:ジャーヨー、(中国語でガンバレ!)

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