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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「仕事が楽しい」を実現するには「余計なこと」を増やす?

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おはようございます。

お天気が再び下り坂。今回の台風で秋空が本格化することを祈って!

===ほぼ毎朝エッセー===

今朝は入社二年半経つ人たちの日報の[Good News]から、偶然にも「仕事の楽しさ」についての記載があったので、それについて。

システムエンジニアグループのCさんの日報からは次のように。
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[Good News/Appreciation Message]
* 高校の頃からの友達と一緒にご飯を食べに行きました。その友人は大学院を卒業し、大手企業に勤めているのでまだ社会人1年目なのですが、仕事が楽しい!としきりに言っていました。仕事が楽しいと生活に豊かになるよね、という話で盛り上がりました。
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そして、テクニカルサポートグループのHさんからは次のように。彼は自己啓発のために、[Good News]を英語で書いています。ログデータを抽出するシェルスクリプトを作成したチャレンジです。
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[Good News/Appreciation Message]
・I wrote a shellscript to extract necessary information from logs. Trying to write it, I can understand how shellscripts run. It is fun to make something.
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さらに、テクニカルサポートグループのMさんからは次のように。彼女は色関連(カラーユニバーサルデザイン)のことが好きで資格を取ったりしています。
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[Good News/Appreciation Message]
*色合い関係で意見を出させていただきました。配色を考えることが楽しく、TSG (テクニカルサポートグループ)に居てもこのようなことに関われる環境が、嬉しく 有り難いです。
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「仕事が楽しい」

これってとても大切なことです。

言うまでもなく、仕事が生活において占める割合というのはとても大きいです。ライフワークバランスと言いますが、バランスを取るというよりも、仕事自体を楽しんでしまえば、何事もとても楽しくなってしまいます。プライベートな時間に仕事のヒントはしょっちゅうありますし、仕事を充実させれば、そのつながりでプライベートなことも楽しくなります。

では、どうやったら仕事が楽しくなるのでしょうか?

私の実体験から。私は入社して2-3年の頃、素材の技術サポートをしていました。技術サポートというと営業のアシスタント的にお客様についていき、そこで宿題を渡されて、フォローをしなければいけないというお仕事です。ネガティブに捉えれば「便利屋」です。ところが、そこにたくさん転がっていたのは、次のような事柄でした。

お客様からは品質関連で苦情がとても多かった。素材を生産していたのはアメリカの工場。アメリカ側では品質保証の責任者や、現場の責任者、紡糸の研究者などからなるチームが結成されました。日本側では、新入社員で多少英語ができた自分もメンバー選ばれました。名付けてJapan Quality Team (JQT)でした。

通信手段として用いるのは電子メール。その電子メールの設定や使い方を探求するのがとても面白く、時間を忘れて取り組みました。もちろん仕事の方も大効率化できたのです。当然のことながら、工場のことを勉強したり、お客様の現場に行ったり。その手のことをスムーズに行うには、海外出張もしますが、お客様に出向いた際には「通訳さん」として仕事をする必要があります。

技術者なのに「通訳さん、通訳さん!」と手招きされて憤慨していた記憶もありますが、実は通訳をするというのは実に効率的な勉強方法なのです。何せ、自分の頭の中を技術要素が一度通って、双方に伝わるという体験です。英語も次第にうまくなるし、一挙両得。

この手の仕事のやり方が楽しくないわけないですね。

そして、仕事を楽しむことには、どうやらコツがありそうす。今朝のお三方の日報を見ていてもそう強く思いました。

それは、一見「余計なこと」をすることにあります。

その「余計なこと」は我田引水でいいのです。得意や興味のある分野に持ち込むのです。ほぼすべての物事はつながっています。そして、上手につなぐと、必ず自分の得意であったり興味のある分野に持ち込めるのです。

得意である分野、興味のある分野で仕事ができる。これはなんとも楽しいものです。そして、ポイントは、必ずしも配属された部署がそれをストレートにやる部署でなくても、目の前のことに前向きに取り組み、能動的な工夫を重ねることで、必ず楽しいことが増えていきます。

仕事の現場には、そういうおもちゃがあちらこちらに転がっている。私はそう思っています。だから、自分ができそうな「余計なこと」がないか、探すといいのだと思います。確かに、人生においても記憶に残るのは、日常ではなく「余計なこと」ですよね。「余計なこと」が多いほうが豊かになるようです。

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