ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

ITエンジニアたちの悲劇を繰り返さないように

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おはようございます。

雨も止んだようです。

===ほぼ毎朝エッセー===

e-Janの外にいたことのある人たちなら、このタイトルにピンとくるかも知れません。
e-Janにいるだけだとあまり実感しないことかも知れません。

日本のIT業界はいまだに受託開発が事業の多くを占めます。ある企業の要望を受けてシステムを受託して開発するのです。それを実行するのに都合がいいのが次のスタイルです。

・IT大手企業の看板で開発案件を受託する
・IT大手企業はプロジェクト名をつけて案件をスタートする
・IT大手企業の社員は仕様書をつくる
・仕様書どおりに実装するのは派遣会社から集めた開発者たち
・派遣会社は開発者たちのスキルと名簿を管理して次々と派遣するだけ
・IT大手企業の社員は納期に合うかどうかの管理が仕事
・受託案件が終わるとプロジェクトは解散、開発チームも解散
・保守業務を受託し運用技術者を派遣する

プロジェクトが入っているところがあります。その階ではトイレや喫煙所に行き来する人たちが、それこそ夜中だろうが、早朝だろうが、無表情なゾンビのようにして歩いています。

そう。こういう仕事を受託して開発する技術者たちには、自分たちの個人的な技術を示す場が与えられません。言われたことをやるだけ。さらに半年から1年ごとにプロジェクトが変わるのです。プログラマー35歳定年説などで言われるように、アラフォーで行き先がぐんと狭まり、手取りも上がらなくなり、燃え尽き気味になる。

いくら魂を込めてコーディングをしたところで、しばらくすると自分の子供のようなコードとは別れさせられて、別なプロジェクトに移る。世界中にオープンソースのプログラムプロジェクトに参加している開発者が多いのは、

「自分の生きた痕跡、子供のようなコードを、世界中に使ってもらいたい!」

そんな悲願が裏にあるからだと言われています。

上述のITエンジニアたちの悲劇というのは尋常ではないと考えます。そのような不幸を会社や社会が生み出すようなことをしてはいけません。だから今のe-Janのスタイルがあるのです。そして今のスタイルはより、いい方向へと変えられるわけです。自分たちで創っているわけですから。

一人ひとりの犠牲の上に成り立たせるような姿にはしません。一人ひとりが幸せな生活ができる上に、会社の活動があるだけです。そこのプライオリティは決して間違えないように経営し続けます。この悲劇を起こさないにはどうすればいいか。e-Janではこういうところをまじめに考えています。その結果、落ち着いたのは、次のような結論です。

・メーカーとして自社製品で勝負する
・カスタマイズなどの受託につながることはやらない
・カスタマイズ要望は標準機能として実装する
・技術者には「自分のためになる」コーディングをする
・製品を自分の子供のように愛情をもって創り込む
・製品を長いこと進化させて社会に受け入れ続けてもらう

これによって、開発者は「自分の将来のために」目の前のものを創り込むことができるようになります。そしてこれは、開発者に限ったことではないです。様々な活動すべてに当てはまるようになります。

会社が自社製品の企画開発販売をするということは、製品への称賛も非難も全部自分たちのこととして捉えられるようになります。ゆえに、自分の近未来を助けると思える活動、つまり「量産効果」のある、ドキュメンテーションや記録、システムへの反映などにプライオリティが置かれます。これを続けると、今日の「いいニュース」にあるようなお話につながるわけです。

以下引用==>
・Yさん・Cさんの日報より:
新規採用いただいた浜松Hのご担当者様から次のようなお言葉をいただきました。

 「トライアルヘルプデスク 様のサポート品質の高さも、
  正式採用の一助となった事をお伝えしておきたいと存じます。
  いろいろとご対応いただき、誠にありがとうございました」

手前味噌ですが、このような言葉をいただけるのは財産と考えており、今後SE的にユーザーと関わっていく上でも同じように思っていただけるよう、一層励みます。

<==以上引用終わり

これも、フロントに立っている人たちが、自社製品を自分の子供のように丁寧に紹介してくれたからできたことだと信じています。嬉しいことです!

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