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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

日本シー・エー・ディー社のEthdelay2Exに大感謝

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おはようございます。

しゃばしゃば雨が降っています。

===ほぼ毎朝エッセー===

納品が近い大型の重要案件があります。この案件では、アフリカなどからのアクセスを想定した低帯域・低品質回線での検証で、CACHATTOの設定値を大幅に変えたところ、システムが設計通りに作動しないという問題が指摘されていました。

実は先日の上海出張で、回線品質が悪いとき、うちのサービスが使いづらいことに辟易としていました。日本は回線品質が良くあまりその辛さが分かりづらいです。社内の技術陣にもこの辛さを体験してもらおうと思いました。そこで、回線品質を任意に悪化できる日本シー・エー・ディー社のアプライアンスEthdelay2Exを検証してみたいと思いました。

知り合いの小俣社長にFacebookのメッセンジャーで先日の金曜日に頼んでみました。小俣さん、とても気持ちよく貸してくれることになり、さっそく実機を手配して送ってくれ、翌週の火曜日に到着、早速社内技術陣にその装置を渡していました。それが偶然、今回の重要大型案件で発生していた問題で大活躍することになったのです。

この問題の社内での現象が再現できずにいたので、プログラムを修正してはお客様での環境で試してもらうという対処方法。とても時間がかかってしまっていました。そこにこの回線遅延装置Ethdelay2Exがタイムリーに登場。今回の現象再現に使えそうです。早速試します。

途中、ネットワーク遅延が外側と内側との両方に発生するケースもチェックしたいとのことで、もう一台お借りできないかと技術陣から依頼があります。小俣社長にFacebookのメッセンジャーで聞いてみると、外出中の様子、同社で担当の種田さんに無理を言って頼んでみました。

種田さん、快く対応してくれ、彼らの開発機をお借りできることになりました。急ぎ車で受け取りに行く間に、先方では念のための動作検証までしてくれていました。受け取って車で戻って技術陣に渡してこれで2台体制。

その後、技術メンバーが一丸となってお借りした回線遅延装置2台を駆使していろいろ試したところ、何とか問題の再現ができました。問題が再現できれば対策が打てます。開発メンバーがすぐに問題解決のためのプログラム改修を実施してくれ、問題を迅速に収束できました。

実は小俣さん種田さんもオルタナティブブログ経由での知り合いでした。自分としては、ブログを書くこと、集いに集まること、出張の後に回線品質の問題を感じて勝手にテスト機を手配していたことなど、結構気まぐれな動きをしていたわけですが、今回とてもタイムリーな助けへとつながりました。

こういうときに自分の運の良さを感じてしまいます。社内で今も一丸となって問題解決に当たっている裏で、今回の案件の対応では日本シー・エー・ディーさんに大いに助けらています。感謝です。

以下弊社技術者よりのレビューを記載させてもらいます。
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〇背景
ある重要案件の大詰めで、お客様による検証にてアフリカのファイルサーバーへのアクセスを想定した検証でタイムアウトエラーが発生しました。

元々CACHATTOはモバイルでの利用にフォーカスしているため、タイムアウト時間を意図的に短めに設定してありました。パラメーター調整で対応可能と考えていましたが、弊社では問題が再現しない為、実際にお客様にお試しいただきながらの修正作業を繰り返す必要があり、限られた時間の中での対応に難儀していました。

〇解決
急遽、日本シー・エー・ディー株式会社から Ethdelay をお貸出しいただけることになり状況が一変しました。設置も簡単ですぐに弊社で問題が再現できるようになり、急速に問題解決の効率が向上しました。その結果、期限内に無事に問題を解決することができました。

Ethdelayの優れた点
・ブリッジ接続なのでネットワーク構成を変更することなく速やかに導入できる
・実際のトラフィックをリアルタイムにグラフで確認可能
・必要にして十分な機能が簡潔にまとまった管理画面

更に期待したい点
・TCPセッションのWindowサイズなどの分析機能の搭載

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※20150827 7:22 追記:

小俣社長からのより詳しいブログはこちら>> http://blogs.itmedia.co.jp/komata/2015/08/ethdelay2ex.html

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