オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

睡眠の質を高めるための3つのポイント

»

★まだお題は「早起き大好き」ですね。夜型のばんちょ~さんがもっとエントリーを求めていらっしゃるのでしょうか。ご期待に応じて睡眠に関する話題を!

寝坊の原因、布団に残っていたいという動機は、体調が悪い、疲れている、眠い、飲みすぎたなどの「いいわけ」たちです。そして朝一番に「いいわけ」でスタートすることが、心理的にいいわけがありません。誰でも起きるのはつらいのであって、悪いサイクルに入れば毎日「いいわけ」をして過ごさなければいけません。でもそんなに寝坊が悪いことなのでしょうか?

==

短時間時差(1-3時間)を体験したことのある人ならわかると思いますが、西側に移動するのは寝起きが楽で、東側に移動するのはつらいです。あるいはDaylight Saving Time (サマータイム)を体験したことがある人ならわかると思いますが、秋の1時間を遅くずらすのは寝起きが楽で、春の1時間を早めるときはつらいです。

この理由を実に見事に説明してくれた実験がありました。「人は時間に関する外部情報を断った部屋で過ごすと25時間サイクルで生活をする」というものです。つまり、人はデフォルトで1時間の遅寝遅起きサイクルでいることが楽なのだということです。

==

大学浪人時代にその番組を見て、実感通りだと納得しました。昼の12時頃に起きて朝の4時頃に就寝するという自宅浪人×超夜型だった自分は、ちょっと計算をしてみます。毎日25時間サイクルで生活するとしたら、朝5時に起きるサイクルになるまでには17日間、つまり約半月もあれば全く無理なくアジャストできるはずです。

人生何事も実験です。「今この環境で試さなかったらいつやるのだ」と、妙にそれを正当化して、実際にやってみました。毎晩1時間ずつ遅寝、そして起床を1時間ずつ遅くするのです。確かに無理なく楽に過ごせます。ただ、寝ているときが明るかったり、熟睡中の夕方8時ころに友達から電話がかかってくるなどの、ちょっとした問題もありました。遅寝遅起きは順調で、1時間といわず2時間遅らせるような日もあり、みごとに2週間で朝5時起きのサイクルに持ち込めました。

==

そのままでいると、2周目に入ってしまいます。ここで朝型に固定しようと試みました。そこで利用したのが予備校の自習室と呼ばれるところです。朝の7時にそこが空くのを知っていたので、あえてオープン前までに行き、自習室に早朝から陣取って勉強をするという習慣にしてみたのです。(※自宅浪人単科生でも自習室は利用できます。)

驚いたことに朝の11時までには高密度高品質な自習ができます。1時間ごとに区切った科目は、それぞれとてもよく頭に入ってきます。苦手科目も及び腰で避けるのではなく「えいっ」と乗り越える元気もありました。朝早く始動すると、不思議なもので、一日の活動量が多いのでしょう。夜の1時間の遅寝が次第にできなくなってきます。翌朝のことを考えると早めに就寝しようという意識も働きます。

==

ここで重要なポイントが、2つでてきました。

1)人が楽な睡眠サイクルは25時間であるということを認識することで負け意識をなくす

2)早朝に活動を開始すると活動量が多くなり夜は疲れて眠るのに苦労しなくなる

==

そして3つ目はこれではないかと思っています。

永井さんの[始発出勤して1週間の発見 『昼間、全然眠くならない!』]での記載は妙に頭に残っていました。

ネットで検索してみると、午後10時頃に寝ると、成長ホルモン分泌や副交感神経の活性化等、色々と身体によいことが多いそうです。

この1時間の違いで、睡眠の質が格段によくなったのかもしれませんね。 

そうです。

3)真夜中前に就寝する

実際にREM睡眠の測定をやっていたりすると、12時前に就寝できたときにきれいなサイクルを描くようです。今朝のはこれです。なかなか惚れ惚れするようなサイクルを描いていますね。

Sleepgraph20100303

★早寝早起きは睡眠の質を高めて、それが結果的には充実した昼間の時間を提供してくれるということです!

Comment(2)