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『家事は女性の仕事ではなく、生活者の仕事だよ』 

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『できる時に、できる人が、できることをする』

我が家には、明確な家事分担が存在しません。存在するのは『できる時に、できる人が、できることをする』という約束だけです。これは、結婚して共に暮らすようになった日、夫から提案された3つの約束の中の1つです。(残り2つの約束については、別の機会にブログに書きたいと思います。)

明確な分担が決まっていない話をすると「家事分担でモメたことはないの?」と質問されるのですが、本当に「できる時に、できる人が、できることをする」という約束だけで、22年間「家事分担」でモメたことは1度もありません。

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『家事は女性の仕事ではなく、生活者の仕事だよ』

お互いに「アレやって、コレやって」と言わなくても、それぞれの「できる時間」を利用して、自然に家事分担をしてきたのですが、「なぜ、それで上手くいくの?」と質問をされても、長い間、言語化することができませんでした。

そして、先日、思いがけないタイミングで言語化される時がやって来ました。

それは、TVのコメンテーターの言葉に対して「家事は女性の仕事ではなく、生活者の仕事だよ。性別に関係なく、変化するライフスタイルに最適化を考えられる人かどうかってことなんだけどなぁ。」と呟いた夫のひとり言でした。

このひとり言が聞こえてきた時、お互いに「家事 = 生活者の仕事」と認識していることに気づきました。また、同時に、私が中学生だった頃、婚活中の従妹から「叔父様みたいに家事をしてくれる人が普通と思ってはダメなのよ」と言われたことを思い出しました。

「家事=女性の仕事」ではなく、「得意なコトを得意なヒトがする」という環境

「家事=女性の仕事」と考える人達が多い親世代。母も義母も専業主婦であったにも関わらず、「家事=女性の仕事」という呪縛にかからなかったのは「得意なコトを得意なヒトがする」という考え方で育てられたからだと思います。

「スーツ、ワイシャツ、靴と、身につけるモノすべてに拘りを持っていた
お義父さんにとって、ワイシャツのアイロンがけを自分でやるということは、とても自然な行動だったと思うよ」という夫は、今日も自らアイロンがけ。

「変化に合わせて、最適化を考えられる人かどうか」は、ライフにおいても、ワークにおいても大事なことだと思います。

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