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世界の現状を知り、自分でストーリーメイキングすることの大切さ

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昨日(4/21)の日曜日の夜に、NPO very50の主催する公開講座「第51回 オトナの政治経済 ~僕らが知るべき社会への“当事者意識”→アクション~」に参加してきました。

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very50は、代表の菅谷亮介さんが主にアジアの社会問題を教育の力で解決をする仕組みを作るために、2008年6月に起ち上げたNPOです。

世界は「どうなっているのか?」「どうなりそうなのか?」

公開講座では、国内外を問わず社会で起きている様々な政治経済の動きから、ニュースだけでは分からない情報分析の仕方(意味合いの見つけ方やモノの考え方)を教わり、「自分ならどうするのか」「自分には何ができるのか」を自分でストーリーメイキングすることを学びました。

昨日取り上げられたニュース・事象は、インド・バングラデシュの国境問題、調査費用として上限5,000万円が支給されるJICA(国際協力機構)の協力準備調査(BOPビジネス連携促進)の与える影響、JETRO(日本貿易振興機構)の日本企業の海外進出支援が国内の雇用問題に与える影響などです。

自分で社会問題の現状を見つける

私は恥ずかしながら社会問題の現状を「知りたい」「情報が欲しい」とずっと思っていました。しかしながら、今回の講座で情報をベースに自分自身で考えて「問題を見つける」ことの大切さを思い知らされました。

簡単な例だと、「関東私大生の仕送り額が2012年度は過去最低の8万8,500円になった」「学生の約40%が奨学金を希望している」「毎月の家賃の額の推移」「仕送り額に占める家賃の割合の推移」という情報やデータを見比べて考えると、学生が現在抱えている問題が自ずと見えてきます。そして、自分には何ができるのかを具体的に考えることができるようになります。

発表までわずか20分で進行するワークショップ

昨日はワークショップもあったのですが、そのスピード感にも驚きました。お題は、ある有名フィットネスクラブの日本市場での新たな事業展開アイデアを考えること。ニュースに加え、市場規模推移、市場シェア推移、売上高推移、会員の年齢別構成の変化、累計店舗数と新規出店数、営業利益率、先進国のフィットネス参加率、先進国の市場規模(会員の月間支出)などの様々なデータを読んで自分なりの答えを導き出します。

与えられた時間は、以下の通りです。

  • データを読み自分のアイデアをまとめる(3分)
  • チームメンバー5人の自己紹介(5分)
  • チーム内の結論をまとめ発表の準備(10分強)

多様なデータを読み解き、自分なりの考えとアイデアをまとめる時間は3分しかありません。私のチームのメンバーは学生3人、社会人2人(私を含む)だったのですが、学生も当たり前のように時間内で仕上げていました。よく言われる「思考停止をしている人」と「自分で考える人」の差は、社会人なのか学生なのかなど関係ないのだと思います。

昨日の講座は社会人と学生がほぼ半分ずつくらいでしたが、菅谷さんらによると社会人の参加者ももっと増やしたいそうです。次回は5月25日(土)の開催です。興味のある方はぜひ。

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