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発展途上国向けの革新的な技術・製品のオンライン・マーケットプレイス「コぺルニク」

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発展途上国が抱えている課題を革新的な技術・製品で解決するオンライン・マーケットプレイス「コぺルニク」を紹介します。

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コペルニクの運営はNPO法人コペルニク、ちょうど3年前の2010年2月19日にスタートしたサービスです。

本当に必要とする人たちにテクノロジーが届いていない

例えば、ドラムという回転式の水運搬具があれば1回で50リットルもの水を運ぶことができ、離れた場所に水を汲みに行く回数を減らすことができる。ライフストローという携帯型浄水ストローがあれば簡単にバクテリアを取り除くことができ、安全な水を手に入れることができる。

このようなテクノロジーは、その存在を知らなかったり、高価であったり、また距離的な問題もあり、途上国の本当に必要としている人たちになかなか届いていないのが現状だそうです。

オンライン・マーケットプレイスの仕組みで解決する

コペルニクは、オンライン・マーケットプレイスを通じて技術保有会社・大学、寄付者、途上国の団体の3者をつなぎます。そして、本当に必要な人たちに技術・製品を届ける仕組みを提供しています。

現在登録されているプロジェクトには、以下のようなものがあります。それぞれ、数千円か数万円から寄付をすることができます。

  • ナイジェリア農村部へ、灯油ランプの代わりに、安全なソーラーライトを届けよう!
  • ウガンダの農村部にコンピューター技術を届けよう
  • インドネシアに安心な水を届けよう(「ガイアの夜明け」で取り上げられました!)

また、コペルニクへのマンスリーサポートプログラムも用意されています。

登録されているテクノロジーも、塩分を含んだ水から淡水を作るソーラー型淡水製造機、えさも疑似餌も使わずにタコを捕獲する釣り具、低体温症の問題を解決する赤ちゃん用保湿器など、いろいろなものがあります。

現地での雇用創出も視野に入れている

コペルニクの共同創設者/CEOの中村俊裕さんは、国連、マッキンゼーの出身者で、途上国にテクノロジーを普及させ、貧困削減を目指しているそうです。また、現地での雇用創出も視野に入れて展開しているとか。オンラインの仕組みだけではなく、オフラインでの展開を含め、全体を俯瞰して変化を起こそうとしているところに可能性を感じます。

コペルニクの名前の由来は天動説に対して地動説を唱えたコペルニクスにあるそうです。そして、今日(2/19)はコペルニクスの誕生日だそうです(Googleのドゥードゥルもコペルニクスになっていますね)。

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