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マンスリーサポート・プログラムを考える

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皆様、こんにちは。今回は第2回目ということで自己紹介の続きをかねて、私が毎月継続して行っている、寄付や支援などのマンスリーサポートのプログラムについて紹介します。

私が毎月行っているのは下記の3つのプログラムです。


ユニセフ・マンスリーサポート・プログラム

こちらは指定の金融機関・郵便口座、またはクレジットカードから、毎月自分で決めた一定の金額を自動振替で寄付するプログラムです。私の場合はクレジットカードで毎月一定額を寄付していますが、始めてからもう10年くらいがたちます。

さすがにユニセフといった感じで、運営についてはとてもしっかりしています。年4回の機関誌の発行や、募金領収書もだまっていても毎年郵送されてきます。ただ、大きな組織で制度としてはしっかりしていても、「子どもたちの命を守るための緊急支援や中・長期の復興支援に備えるため」とされてはいますが、具体的に自分が募金したお金が、どこにどのように使われたのかが分かりにくく、支援をしている実感がわきにくいのも正直な気持ちです。他の団体の制度にくらべてメールニュースの頻度も少なく、年に4回の定期刊行物が届いてあらためて思い返すということも少なくありません。

プラン・スポンサーシップ

2番目は毎月決まった金額を、特定の「チャイルド」に対してスポンサーシップするというプログラムです。電車の中吊り広告などもしていますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?同様のものにワールド・ビジョン・ジャパンのチャイルド・スポンサーシップなどもありますよね。

私の場合はプラン・スポンサーシップで、ベトナムに住んでいる7歳になったばかりの女の子を、もう2年くらい支援しています。どの国のチャイルドを支援するのか、男の子と女の子のどちらを支援するのかは自分で選べます。私の場合は両方とも「任せます」としましたので、ベトナムの当時5歳の女の子になりました。支援するチャイルドが決まるとすぐに写真と書類が送られてきて、彼女の住んでいる国や地域、家族構成、就学状況などの情報がわかるようになっています。また、チャイルドと手紙のやりとりができるのですが(私の場合はチャイルドがまだ小さいので実際にはそのお母さん)、手紙のフォーマットなども季節ごとに用意されていて、制度としてはとても良くできています。手紙のやりとりを通じて自分が支援しているチャイルドと交流ができ、その成長を感じることができるのが大きな魅力だと思います。

面白いのは、誕生日などにチャイルドにプレゼントをすることができるのですが、その金額は500円以内、重さは50g以内と決められていることです。500円で50g以内だと、プレゼントできるものは相当限られてきます。私の場合は悩んだ末に昨年の彼女の誕生日には5本の色鉛筆を、今年の誕生日には添付画像のようなシールをバースデーカードと一緒に送りました。最近のシールって、クオリティがとても高いんですよね。気に入ってくれているといいのですが……。

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チャイルドドクター制度

3番目のこのプログラムはプラン・スポンサーシップと似ていますが、こちらは1人のチャイルドに対して、月額1,000円で医療費を継続して支援するという仕組みです。私はこの制度を今年の始めにNHKのドキュメンタリー番組で知って申し込みました。ところが、TVの反響が凄かったようで、申し込んでから実際に支援するチャイルド決まったと連絡がくるまで、約2ヵ月かかりました。また、私は3人の支援を申し込んだのですが、2人の支援が決まりましたという連絡しかきませんでした。この辺は、前述の2団体と比較するとオペレーションがあまりうまくいっていないような印象を受けます。

チャイルドは養子縁組などの理由で何度か変わり、現在はケニアの0才の男の子と、同じくケニアの0才の女の子の2人を支援しています。こちらも、一定期間を過ぎるとチャイルドと手紙のやりとりができるのですが、プラン・スポンサーシップと比較すると分かりにくい印象があります。また、メールニュースも週に数回と頻繁にくるのですが、その内容は似たようなものが多いと感じます。

このように複数の団体のプログラムに登録していると、本来の目的とは異なりますがユーザーとしての立場からそのオペレーションを客観的に評価することができ、とても勉強になります。

自分は偽善者なのだろうか?

このようなプログラムを支援するということは、人によっては偽善者のように思えるという意見があることも認識しているつもりです。また、私自身にも自己満足がまったくないとは言いません。特に、月にほんの数千円のお金を出しているだけで、実際には何の具体的な行動をしていないにもかかわらず、とても丁寧な感謝の手紙などをいただくと、後ろめたいような苦い気持ちを感じることもあります。

ただ、私自身は結果としては微々たる金額ですが、プログラムに参加し支援をするということに意義があり、それに対して心の痛みを感じるという事実を受け入れることも大事だと思っています。

いつか彼女に伝えなければ

最後にひとつだけ迷っていることを書いておきます。2番目のプラン・スポンサーシップで最初にベトナムの女の子に自己紹介の手紙を送ったときに、私は一般の会社員であることを書いたつもりだったのですが、彼女のお母さんからの返信の手紙には「うちの娘はあなたが先生であることを知って、とても喜んでいます!」と書いてありました。

そうなのです、勘違いをされているのです。恐らく現地のボランティアの方が英語からベトナム語に手紙を翻訳してくれた際に間違ってしまったのだと思うのですが、こういうのって、そのままにしておいた方がいいのか、正直に言うべきなのかずっと迷っています。

いまのところは、もう少し彼女が大きくなったら、いつか正直に伝えようと思っています。

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