David Imaizumi, CEO of JC-CJ at Boston, a cryptocurrency issuing company, writes all about next generation cryptocurrency and the like. 仮想貨幣発行会社JC-CJ(本社ボストン)CEOの今泉大輔がJCやその他の仮想貨幣について書きまくります。

海外起業の適地(3)- テルアビブ

»

IMG_8895.JPG

イスラエル国の商都であるテルアビブに滞在したのは、昨年の2月中旬から下旬にかけて。一番の目的は、当時考えていた仮想通貨のためのアルゴリズム創出ができるクリプトの天才探しということでした。

イスラエルは色々と報道されてきているように、スタートアップの動きが盛んです。多くの場合、国防の軍の先端的な技術を習得した人が、民間に降りてスタートアップを始めます。そういうことが社会的に認められているようです。
イスラエルは宗教的な価値観において対立しているイスラムの国々、言い換えれば、アラブ諸国と対立関係にあるため、周囲をほとんど敵に囲まれた国として、国防に力を入れなければなりません。よく知られているのは、周囲から飛んできたミサイルを自動的に迎撃する「鉄のドーム」です。飛来しつつあるミサイルを瞬時に検知し、弾道を予測し、予測した弾道に向けて正確に自軍のミサイルを発射して撃ち落とす。きわめて高速な演算処理と高度な目標追従によってこれを具体化させています。Twitterにはイスラエル国防軍広報部のアカウントがあり、それをフォローしていると、前日の鉄のドームの動作状況の報告が流れてきたりします。

また、現在では、戦術、戦略において情報技術が大変に大きな要素になっています。敵の情報網のかく乱や、暗号の解読などは必須の要素です。こうした高度な技術をイスラエル軍の中で習得して、それを民間のスタートアップとして商用化するわけですね。

イスラエルのスタートアップの成功例としては、都市における自動車走行を最適化する地図技術の会社WazeをGoogleが10億ドルで買収したというものがありました。2013年の話です。

IMG_8678.JPG

テルアビブに行ってみると、まず、テルアビブ市として、スタートアップのためのよろづ相談に乗る機関を設けています。このような機関が情報収集の起点となります。また、数か月後にわかったことですが、ITスタートアップの活動が盛んな都市では、いわゆるMeetupの会合が月に何度も行われています。Meetupの会合を都市別に検索できるサイトがありますから、こうしたサイトで検索して、会合に出てみると、興味のある企業と情報交換ができたりします。私も一度、ハンガリーの首都ブダペストで、ブロックチェーン・仮想通貨系のMeetupに参加し、以前に仕事をしていた米系ネットワーク機器最大手のC社出身のCOOが率いる仮想通貨事業のプレゼンに出会ったことがありました。その後の情報交換で、非常に貴重な情報を教えてもらうことができました。

また、テルアビブには20程度のベンチャーキャピタル(VC)が拠点を設けており、積極的に投資対象を探しています。

結論から言うと、10日程度の滞在では、時間が短すぎて、しかるべきコミュニケーションの相手を特定し(スタートアップにしても、VCにしても)、あいさつ程度の情報交換から始めて、関係を作って、意味のあるビジネスの展開へとつなげていくには、日数が足りません。ボストンに合計3週間、ブダペストに2か月、ロンドンに2.5か月いた経験からすると、ひとつの都市で1か月程度滞在しないと、意味のある関係が取り結べません。これは、なんの伝手もなくて行くケースを想定して言っています。

IMG_8581.JPG

逆に言えば、1か月以上、特定の都市で動き回る本気度があるのならば、コネも知り合いも何もない状況でその都市に乗り込んで、ゲストハウスやホステルで様々な国の若い人たちと交流し、Meetupで同じ目線の会社と会い、VCなどの投資筋を回って歩き、新規事業のための足腰を作ることは可能です。本当の開業準備という意味では、2か月は欲しいところです。

この時の滞在では、ユダヤ民族の古くから伝わる春の祝祭、プリムの祭りにあたっていて、日本の年末年始のような形で、VCなどがお休みであり、有意な訪問ができませんでした。10日程度の滞在では、このように、その国の祝日や休暇シーズンに当たる可能性があるので、事前に調べておくことは必要です。

しかしそれであっても、キッチンのある宿に泊まり、食材を買って半分自炊するような生活をしていると、10日程度でもある程度の土地勘はできます。次回訪問した時にそれが役立ちます。

IMG_9018.JPG

このテルアビブ滞在では、伝説的な起業家であり、現在は米国サンフランシスコに拠点があるVCを運営している、ジェリー・サンダースという方がたまたまテルアビブにいて、彼と出会えたことで、ひとつのブレークスルーが起きました。
彼は2016年頃まで、SkyTranという近未来の交通システムの事業化に動いていた人で、私は2011年頃にある工学系大学の教授のリサーチを手伝っていた際に、米国の彼の会社を視察しに伺って知り合いました。私が視察交渉の担当だったので、直でやりとりをしていました。その後、しばらく間があって、彼からSkyTranの日本での展開を任せるからと言われ、日本で重電やプラント会社にアクセスして、日本の事業パートナーづくりに奔走したことがあります。この時期に彼から信頼を得ることができたので、たまたま、テルアビブに滞在した彼と出会って、当時構想していた仮想通貨事業の話をしました。
なお、SkyTranについては、このブログでかなり詳しく概要を記したことがあるので、「インフラジャーナル SkyTran」で検索すると出てくると思います。

テルアビブ市内のシェラトンホテルのカフェで出会い、翌日、力になってくれそうな3名の紹介を受けました。一人が、マサチューセッツ工科大学の大物教授と言っていい、N.E.という先生でした。N.E.教授との関係づくりは、この一か月後ぐらいに、ボストンに行って、彼と電話で話せるようになるまで、進みませんでしたが、当時の私にとっては大いに勇気づけられる展開となりました。

IMG_8939.JPG

Comment(0)

コメント

コメントを投稿する