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株式会社インフラコモンズ代表取締役の今泉大輔が、現在進行形で取り組んでいるコンシューマ向けITサービス、バイオマス燃料取引の他、これまで関わってきたデータ経営、海外起業、イノベーション、再エネなどの話題について書いて行きます。

月間2300万PVでも赤字なのだとすれば

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Newsing 2300万PVでも・・・・・・・

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6月分のギガジンのアクセスが出ております。注目はなんと言っても2300万PVでも赤字であるというところ。どれだけの経費かは不明ですが、ニュースサイトでの広告収入による事業モデルは成立しないのでしょうか?
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自分としては非常な衝撃をもって読んだ投稿および元記事です。米国Hotwiredにバナー広告が初めて出稿されて以来続いてきた従来型のインターネット広告の時代が、一区切りついたかなという感じです。(関連投稿:PVがコモディティ化したということか?

現状、従来型のインターネット広告に代わる広告手法と言えば、GoogleのAdSenseおよびそれに準じるリスティング広告しかないわけで(認識違ってたらご教示ください)、リスティング広告市場が世界的にはGoogleによって寡占されている以上、収益のおいしいところはGoogleに持っていかれてしまうわけですね。広告媒体主側がとれるマージンは多くありません。GoogleのAdSense経由の上がりでは、メディアの制作運用にコストがさほどかけられないでしょう。メディアの質が悪化します。

求められているのは、GoogleのAdSenseとは”異なるモデル”により、潜在している顧客を広告主に対してよりダイレクトに結びつけるようなメカであるわけです。GoogleのAdSenseをバイパスさせるようなメカです。それがうまく機能すれば寡占はすぐに崩落します。Googleを中抜きすることによって初めて、メディアと広告主とが双方喜べる状況が訪れる、ともいえます。

そのメカが具体的にどういうものになるかはわかりませんが、社会ネットワーク分析の知見をエンジニアリングした何か、な予感がします。

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