ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

オルタナブログ、7周年おめでとうございます。

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オルタナブログ、7周年おめでとうございます。

ばんちょ~様から、「オルタナブログの思い出、個人的な思い出、数字の"7"にまつわるエピソード」を書けという指令が出ています。「強制ではない」ということです。なるほど、強制ではないけれども、書かなければしばかれるのだな、きっと。ピシーッ。こわいよー、書く書く書きます。

えーっと、「7」といえば、先日 Windows 8 RP が発表されたところであるから、Microsoft MVPの立場としては「ありがとう Windows 7、ようこそ Windows 8」といったテーマで書くべきなのだろうけれども、それはまた後日。その前に、先に Kinect をしなければならないし。
Windows Phone 7 について書く方法もあるけれど、これは日常的なテーマにつき、特別感がないし。

そこで、ばんちょ~様指令にある「個人的な思い出」とやらを。

「7月7日」は、私にとって、特別な日である。

1996年、私は、勤務先のデザイン事務所で、Web制作業務を始めた。
勤務先のメインの制作物は、印刷物と映像(企業プロモーションVTRとか歴史映像とか)だったが、私は印刷媒体は先細りすると思ったので、早期にWebへ完全移行したかった。
また、そのWeb業務の環境は、Windows・IEだと思っていたので、(当時のデファクトスタンダードだった)Mac・Netscapeでの作業には、気乗りがしなかった。
そこで、Windows 95のPCとYAMAHA CS1Xとデジカメを買い、bekkoame に個人のサイトを開設した。Microsoft系技術のネット友たちと情報交換も始めた。

非印刷媒体へ移行するだけなら、私は、Web関連業務の企業に転職することを考えただろう。
ところが、当時、定時間勤務が厳しくなっていた。
長年、病親を抱えていて、夜中に頻繁に急患で病院へ付き添うという生活の中でネットを始めたために、慢性的に睡眠不足で、いつ通勤中に自損事故(MTB)か過労死してもおかしくない状況になっていた。

死んでしまっては元も子もない。かといって、印刷媒体に踏みとどまってたらだめだ。
そして、Webのビジュアルだけ考えていてもだめだ。サーバサイド処理、データベース、そして何より「XML」だ。
技術革新は速い。今がんばらなくてどーする。この機会を逃したら、後はないぞ。
私はとても焦っていた。
これが在宅勤務なら昼間に仮眠をとることもできる。が、当時の大半の企業がそうであったように、勤務先は在宅勤務に対応していなかった。
そこで、SOHOでやっていこうと決めた。

1998年、2月末に退職を願い出た。
その直後、出版社から連載依頼が舞い込んだ(その連載は2年半続いた)。
退職後、私は、XMLに取り組み、おそらくは日本で最初のXSL変換のWebページを作り、多くの本や記事を書いた。

なぜ、XMLに取り組もうと思ったのか?と尋ねられることがある。
そこで、「私はこのような職務を経験してきた、その末にXMLに辿りついた」という具合に、話したり、書いたりしている。
その職務経験や社会背景などは事実だ。だけど、だから「XMLを始めた」のかといえば、そうではなかったりする。

ほんとうのところを書くと、
ある時、私の頭に「XML」という言葉が浮かび、
あ、これやらなくちゃ、と思い、
だけど、何から始めればいいか分からないなあと思ったら「XML」という言葉以外何も知らないことに気付き、
(当時はbingもGoogleもなかったので)gooで探したら、村田真さんという人の十数ページのパワポ資料しかなく、
書店に行ったら、その村田さんの本があったので買い、
それを見たら、W3Cという団体があって、そこに仕様書があると書いてあったのでW3Cのサイトを見に行った。で、XSLTのワーキングドラフトの仕様書の文章が詩のように美しかったので、俄然やる気になった。
というわけだ。

だから疑問に思うことがある。

「何か事を始めるにあたっては、論理的で明快な理由を言葉で説明できなければならない」ということはわかる。言葉で説明できなければ協力者を得られないだろうし、それが社内起業であれば稟議を通らないだろう。それに、成そうとしていることを社会の中で広めていくには説得力不足で、コケてしまう可能性がある。(これはデザインでも同じで、たとえば、クールなロゴを思いつくだけではだめで、クライアントの了解を得るには、そのコンセプトを言葉でプレゼンできなければならない。)

だけど「何か事を始めるにあたっては、言葉で語りうる論理的で明快な理由が存在しなければならない」だろうか?

なにか事を始めるとき、そこには必ず、
・既存の情報を得る
・情報を検討する
・行動する
という時間的な順序があるだろうか。

・言葉やイメージが頭に浮かぶ。それは見聞きしたことのない言葉や絵の場合もある。
・あ、これ、やらなくちゃ。
・行動を成功させるには情報不足なので、情報を探す。
・探した情報を検討する(協力者を得るために、企画書に落とし込むために)。
という順序もあると思う。
少なくとも私は、この順序で動くことの方が多い(いや、「多かった」。ここ6年ほどは、浮かんだとおりに動けていない)言葉やイメージが浮かぶのは、絵を描いたり曲を作ったりするときに、絵が見えたり、曲が流れ始めるのと、同じようなものだと思う。

私は、言葉を出力して、糧を得ているけれど、言葉という道具には限界があると思っている。まだ言語化されていない概念やイメージは、言葉では考えようがないからだ。

村田さんの「XML入門」を読んだ私は、XMLやらねばという考えに自信を持ち、税務署へ行って、開業届を提出した。
私は数字を覚えるのが苦手で、さいきんようやく事務手続きの窓口で名刺を見なくても電話番号を書けるようになったくらいだから、開業日を忘れては恥ずかしいので覚えやすい日にした方がよいと思った。
それで、開業日は「7月7日」とした。
TANABATAである。
縁起良さそうだし。
たぶん今、TANABOTA、って空目した人いるよね。
いや、SOHOは、そんなに簡単じゃない。

なんか、何を言いたいのかワカラナイ文章だって?
いや、ばんちょ~様のお題に対しては、書くことに意義がある!

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