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ヴィジュアル、サウンド、テキスト、コードの間を彷徨いながら、感じたこと考えたことを綴ります。

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2011年11月の投稿

2011年12月 »

この記事は、メルマガ「デジタル・クリエイターズ」に月1回連載中の「データ・デザインの地平」からの転載です。

連載「データ・デザインの地平」
第12回 「
センサーの進化がユーザー・インタフェースを変える」
(2011年11月14日配信分)

タッチが変えるライフスタイル

近年のセンサー技術の進化にはめざましいものがあり、我々の言葉や動作、喜怒哀楽の感情、五感で感知する情報のずいぶん多くが、取得可能となっています。なかでもタッチ・センサーは、スマートフォンの普及によって、ライフスタイルの中に溶け込んでいます。

タッチにより操作できる対象は、いまやディスプレイだけではありません。我々の生活空間へと拡がりつつあります。
たとえば、OmniTouch です。これは、本や壁やテーブルなどの表面をデバイス化してしまうインタフェースです。身の周りの備品すべてを抗菌仕上げにするのは現実的ではないので、壁にタッチしているように見えて、実際はいくらか手前の空間をタッチする、といった形になるかもしれません。

また、PocketTouch は、視覚非依存のマルチタッチ技術です。ポケット、バッグ、財布など別の見えない場所にあるデバイスの操作を可能にします。

では、これらの技術は、ビジネスや生活に、どのように応用できるのでしょうか?
それは、マイクロソフト社が公開している、未来の拡張現実世界を描いた動画「Productivity Future Vision (2011) 」の中に見ることができます。

この中には、カード、書籍、ディスプレイといった、いろいろなサイズの端末が登場します。
Webデザイナーの人たちは、対応しなければならない端末が増えるのかと内心おだやかでないかもしれません。が、動画の中の端末は、デフォルトの状態を表したものと考えておけばよいのではないでしょうか。
遅かれ早かれ、複数の端末は単一のデバイスとして居住空間に組み込まれ、ユーザーが表示領域のサイズや表示位置を指定すると、自動的に、指定した位置に指定したサイズで表示されるようになるでしょうから。

というのも、ユーザーによって最適であると感じるサイズが異なるからです。大きな画面で見たい人もいれば、小さい画面の方が集中できるという人もいます。1行ずつ読み進むユーザーは小さな画面を許容できても、斜め読み派のユーザーは、できるだけ一度に多くの行数を表示することを望むものです。近未来のインタフェースは、今よりもっと、ユーザーフレンドリーになるべきです。

タッチは、過渡期のインタフェース

では今後、タッチ操作が唯一のインタフェースとなるのかといえば、そんなことはありません。それには、ふたつの理由が考えられます。

ひとつめの理由は、すべての人にとって、タッチ操作が最良のインタフェースではないということです。
タッチ操作がマウス操作と異なる最大のポイントは、重力を受ける手を支えるものがない場合が多いという点です。これはペン字と習字の違いに似ています。どちらが容易であるかは、身体のハンディキャップの状況により異なります。
また、これはマウスでも同じですが、手を怪我していると操作はできません(本連載第8回「死にゆく者の意思は守られるか」 も参照)。

もうひとつの理由は、誤操作の問題が付きまとうということす。
その昔、メンブレーンスイッチが登場したとき、エンジニアの間で、それはちょっとした話題になったものでした。ところが、押しボタンが薄ければ薄いほどよいのかといえば、そうではないことがあります。
具体的な例で説明しましょう。
たとえば、持病を持つ人のための緊急時連絡用のペンダントのボタンは、倒れて動けない時にもわずかな力で操作できるようになっています。そのため、すこし壁や柱にぶつけただけでもボタンが押されてしまいます。そこで、あきらかに具合の悪い時でなければ身に付けないユーザーがいます。つまり、急に具合の悪くなった時には、身に付けていないことになります。
簡単に押すことができるということは、すこしの衝撃で押されてしまうということでもあるのです。操作性向上と、誤動作は、このように、背中あわせの問題なのです。

タッチ操作は重力に逆らった動作であり、次世代の宇宙での暮らしに適したインタフェースではありますが、地球上では過渡期のインタフェースになるでしょう。
どのように優れたインタフェースも、100%ユニバーサルではありません。単一のインタフェースではなく、バリアフリーを可能にする他の選択肢も必要です。

タッチ以外のインタフェースの萌芽

タッチ以外のインタフェースの萌芽は、既に数多く見られます。次のような情報を取得するセンサー技術は、急速に進化しています。

動作

Kinectのように、ユーザーの動作の情報をデータとして取得し、利用するものです。遠隔地にいるインストラクタや理学療法士がスポーツやリハビリの成果をチェックして助言したり、新米医師が遠隔地にいるベテランから手技を習うこともできそうです。

ヒトの動作で、ホログラムを扱うこともできます。マイクロソフト社のNUI(ナチュラル・ユーザー・インタフェース)のひとつ、3D 映像の物体を操作できる技術「Holodesk」を、ぜひ閲覧してください。
ホログラムのボールによるスポーツや、ホログラムを利用した対人関係シミュレーションなど、この技術の用途は多数考えられます。
テーブルを叩いて演奏するどこでもピアノなどが実現すれば、喫茶店でお茶を飲んでいたピアニストがテーブルを叩き始めるやいなや、居合わせた客たちが一斉に踊り出す......といった楽しい光景が実現するかもしれません。

さらにホログラムが進化して、ユーザーが設定したデジタル衣装を身にまとうことができるようになれば、Tシャツだけ着ていてもスーツを着ているように見せかけられるようになり、これは節電になるかもしれません。

音声

音声合成技術は、既に実用段階を過ぎ、ビジネスへの展開方法が期待できる段階です。ボーカロイド技術は、一般ユーザーにも、音声合成技術の現在を示しました。さいきんでは、音声合成技術を利用した、スマートフォン向けの翻訳サービスも登場しています。

視覚

視線の動きをデータとして取得し、機器を操作するものです。
まず考えられる用途は、寝たきり患者とのコミュニケーションです。また、高齢になると、モノの名前が出てこないということがありますが、デバイスをモノの前にかざせば、その名前と説明が音声でアナウンスされるといった処理も可能でしょう。視線を送った先の相手に声をかけるアプリがあれば、内気な青年がすこし積極的になれるかもしれません。

触覚(温度、湿度含む)

現在のタッチ操作では、指先には、モノに触れたという事実しか残りません。が、その感触のデータを取得したり、設定することが可能になるでしょう。
まずは、エステや医療分野で普及しそうです。また、視覚障碍者がモノの質感を感じる処理を、コンシューマー向けアプリケーション開発者やWebサイト開発者が簡単に実装できるようになれば、ユニバーサル化を一歩前進させることができます。
家電に組み込み、たとえばエアコンの温度を設定する際、温度を示す色のスライダーを操作すると、指先にも温度を感じさせるといった、ユーザーにやさしいUIも可能になるでしょう。

嗅覚

ヒトの最も原初的な感覚であるために、データ化も再現も難しいと思われますが、客を連れて帰宅する前に、遠隔操作して室内に香りを充満させておくなど、香料と連動させる処理なら容易に実現できそうです。香りに対する脳内の反応が個体独自のものではなく、共通点があるなら、脳に対して働きかけることで香りを再現したかのように思わせる技術も考えられます。

端末の状態

端末に組み込まれたセンサーで、端末の置かれている情報をデータとして取得し、利用するものです。
加速度センサーでは端末の傾斜角度を取得できます。また、GPSでは端末の置かれた場所の緯度経度を取得できます。Windows Phone での加速度センサーについては、Think IT に記事を書きましたので参照してください。

脳機能センシングで浮上する課題

前述のようにヒトの外に生じる情報だけでなく、ヒトの脳内に生じる情報もセンシングの対象です。

脳波を取得してアプリケーションやハードウェアを操作する技術は既に確立しています。WPFアプリケーションにより実装できますし、ネコミミなどの製品も発売されています。脳卒中患者らの脳波を取得してロボットハンドを動かす技術も開発されています(「イメージしたとおり義手が動く世界初の技術」2011年11月3日13時46分  読売新聞)。現在はまだ、侵襲を伴う実験のようですが、そのうち非侵襲となるでしょう。

これらは、楽しく、あるいは有益な技術であり、その社会的メリットは実に大きいものがあります。しかしながら、ユーモアと善意のない応用では、社会システムを揺るがすような問題が生じます。

最も大きな問題を引き起こすのは、要人の思考のセンシングです。SFがリアルになる日も遠くはないでしょう。国家の姿勢や株価を左右する情報が取得されたなら、それがどのような結果を招くかは想像に難くないでしょう。

経営者の頭の中のビジネスの着想、会議の席で考えられ提案される企画、それらのセンシングも、訴訟のラッシュと経済的摩擦を引き起こしかねません。新商品のアイデアも同様です。もっとも、商品アイデアについては、実施のための技術がセットで必要ですから、ビジネスの着想の方が影響は甚大でしょう。

身近なところでは、医師の脳内情報のセンシングが考えら得ます。自分や家族の病気が治療可能かどうなのかを知りえた時、モラルの低下している昨今では、生命保険金にまつわる事件につながる恐れがあります。
また、災害時の未公開情報のセンシングでは、データを持つ者と持たざる者の間で、生死が分かれることも考えられます。

当然のことながら、作品の著作権も、問題になります。
第7回(「脳活動センシングの進化が、作曲を変える」)で述べたように、作曲の本質は発見です。音楽だけでなく、小説や絵画のイメージなども取得可能になると、誰が考えたのかが不透明になり、クリエーティブな仕事が成立しにくくなります。

以上のように、脳内情報を「社会を混乱させる目的で」センシングできるようになると、セキュリティ技術とのイタチゴッコが始まります。

近い将来、認証機能は存在のデバイス化によって代替され、処理と表示の機能はユーザーの脳に組み込まれます。そうなった暁には、「ハードウェア」という言葉の定義は変わります。
そんな未来は来ない、そんなことは遠い先、と思われるでしょうか。こういった問題は、安心しきった生活のうえに、突然降りかかってきます
UIの進化がもたらすメリットを享受し、デメリットを抑えるために、我々は、技術の可能性と問題点を、技術が普及するよりも前に、考えておかなければならないのです。

「データ・デザインの地平」バックナンバー

≪ 第1回 UXデザインは、どこへ向かうのか? (2010/12/20)
≪ 第2回 そのデータは誰のもの? (2011/01/24)
≪ 第3回 子ノード化する脳 (2011/02/20)
≪ 第4回 多重CRUDの脅威(2011/03/14)
≪ 第5回 震災は予知できなかったのか(2011/04/18)
≪ 第6回 永代使用ポータル、クラウドがつなぐ生者と死者の世界(2011/05/16)
≪ 第7回 脳活動センシングの進化が、作曲を変える(2011/06/13)
≪ 第8回 死にゆく者の意思は守られるか (2011/07/11)
≪ 第9回 Windows Phone 7.5 に見る"ヒトとコミュニケーションの形"(2011/08/29)
≪ 第10回 データ設計者は、ヒトを知れ、脳を知れ(2011/09/26)
≪ 第10回 設計者であるための、日々の心得(2011/10/24)

Sei Original Album, Change The Brain Banner

Sei

稀にはこんな記事もいいでしょう。オルタナには、ちょっと場違いな気がしないでもないけれど。というか、こんなおバカなテキストを下書き状態で貯めている自分も自分、ではあるのだが。

無知の知

愛媛出身の学者が、雑誌のインタビューに答えた。

記者「明日世界が終わるとすると、最後に食べたいものは何ですか?」
学者「虚数みかん
記者「それは、どんなものなんですか?」
学者「ワシも知らんのじゃ」
記者「知らないのに、食べてみたいんですか?」
学者「知らないから、じゃよ」

俳句は必須

愛媛には、二種類の人間がいる。俳人と、廃人だ。
生涯、一句も詠まない人間は、社会的に抹殺される。

愛媛では、世に認められず亡くなった俳人のことを、尊敬の念をこめて、こう呼ぶ。
未完の大器」

最高級ホテル

ある富豪が、愛媛に旅行して、最高級のホテルに泊まった。
室内を見てまわると、彼はすぐさま、怒り狂ってフロントに駆け込んだ。
「蛇口が2つしかないじゃないか!最高級ホテルなら3つがデフォルトで、みかん風呂を堪能でき、そのうえにプラスアルファのサービスがあって当然だろう!」
「お客さま、そのプラスアルファのサービスとは?」
「風呂あがりには、冷凍みかんの自動販売機じゃないか!」

世界の見えかた

ある学者が、道後温泉街を散策していた。
ふと、巨大タルトが目にとまり、店員に声をかけた。
学者「いろいろな商品が、大きくすることで注目を集めようとしている今、大きいだけでは新鮮味がないと思うが、どうかね?」

店員「では、どうすればいいんでしょう?」
学者「これからは、できるだけ小さくした方がよろしい、ナノタルトだ。なに、ダイヤを作る大学もあるのだから、そのくらい簡単なものだろう」

店員「それは、ギネスに載りそうですね。宣伝効果ありそうです。しかし、そんなもの店頭に置いても、肉眼では見えないだろうし」
学者「タルトが『肉眼で見えるものでなければならない』というのは、キミの思いこみにすぎないのじゃないかね。タルトは、IDなのだ。客が、それをタルトだと認識するかどうかなのだ。観光客が傍を通り過ぎる。見えなくても触れなくても、『あ、そこにナノタルトがある』と気付く人間はいる。これは世界に対する認識の問題なのだ」

店員「そうですよね!私も街を歩いてると、気付きますよ。あちこちにタルトがあります」
学者「なんだって?ワシは気付かない。ということは、君は、よほどの賢人なのか......」

店員は、包装紙を示してみせた。
「たとえば、『この商品は生ものです。お早めにお召し上がり下さい』」
これが、わたしには、こう見えるのです。」

Torte

学者「......それは、タルトではなく、HGS創英角ポップ体の『の』だと思うが?」

※巨大タルトは、ギャグではなく、リアルです。巨大坊っちゃん団子もあります。誰が買っているのかナゾすぎる。

オクラ

夏場、しばしば夏野菜カレーを作る。相方オクラ入りが好きなのだ。
近所のスーパーで、高知県産のオクラを買っている。

相方「今日の夕食は、オクラ入りカレーかな?だといいな」
私「ああ、だめだね、今日はいいオクラが売ってなかった」
相方「ええーっ、楽しみにしてたのに。オクラ入りカレーは、お蔵入りかよー」
私「仕方ないだろ」

相方「いつでも食べられるように、家庭菜園でオクラを栽培できないのか?」
私「無理だ、オクラは栽培場所を選ぶ、ここは平地だから」
相方「普通は、どこで、栽培してるわけ?」
私「高地(高知)だ」
相方「へー、どうして?気温か何かの関係?」
私「だろうね、山の上じゃないとダメなので、暑い地域ではだめだろう。なにしろ、山上憶良だから」
相方「まされる宝子にしかめやも、か?」
私「そう、だからオクラは子だくさんなんだよ」

※ブログ用に考えたのではなく、相方とのリアル会話。

来年の流行語(に、なるわけではない)

(1) EPR

使用例:見積提出後のあるプロジェクトチーム内の会話

社員A「なんていうことだ、ライバル社に『EPR』だ」
同僚B「なんだって、我々の企画が負けたのか」
社員A「ライバル社が勝つ、我々の負けが決まっている、ああ」

(2) 光円錐

使用例:離婚式にて、司会者のトーク

司会者「このお二人が別れる原因は、異なる『光円錐』に住んでいたことにあります」

(3) ビッグクランチ

新製品の菓子のCM。イケメンタレントが、いい音を立てて、大きなナッツ入りのチョコレート菓子を齧り、笑顔をふりまく。
「カリッとおいしい、ビッグクランチ!」

(彼が最後の一口を食べ終えた瞬間、世界は......)

※あくまでジョークにつき、物理学関係からのツッコミは、なしよ。

StreetView (1)

GoogleのStreetViewの車が、ある町を走っていた。
ふと、あるものに気付いた担当者が、上司に電話した。

上司「どうした?何かトラブルか?」
担当者「それが、下着が干してありまして、どうしても映り込みます」
上司「それがセクスィーなものなら、どうしたものか...」
担当者「いや、男性用です」
上司「それなら大丈夫だろう」
担当者「いや、それが、赤・青・黄・緑の4色のトランクスがはためいているんです。ブロック塀にはC#のコードが。これは確信犯です」

StreetView (2)

GoogleのStreetViewの担当者が、上司にアイデアを話した。

「私は関西人を徹底的にリサーチしました。すると、竹竿の先にカメラを取り付け、竿竹屋のノリで(歌う)『地図や~、地図やっ。この町のぉ~、地図やっ』とアナウンスしながら走ると、笑いがすべての問題を駆逐するという結論に達しました」

ブラウザ戦争

ある休日の朝。古紙回収車のアナウンスが、寝だめ中のMicrosoftユーザーの耳に届く。
まだうとうとしている彼の耳には、アナウンスの内容が変換されて、こう聴こえている。
「毎度おなじみ、ブラウザ交換でございます。ご不要になりました、×××や、×××がございましたら、Internet Explorer と交換いたしますので、お気軽に、お声を、おかけ、ください」

※ジョークに、野暮なツッコミは、なしよ。

さいごのメイド喫茶(1)

ある町に「さいごのメイド喫茶」がある、という情報が、ツイッターに流れた。
私の友人に、メイド好きのプログラマがいる。危険だからやめておけ、と強く止めたにもかかわらず、彼は、出かけてしまった。orz...。

彼が着いた喫茶店の店内には、知らない言葉が渦巻いている。
色とりどりの衣装をまとった人々。
英語や、ドイツ語、フランス語、言葉があふれかえっている。
彼は大興奮。
「すごい!これまで見たどのメイド喫茶より、知的で、スリリングだ!」

そこへ、白髭の男が、絵筆片手に近付いてきた。
プログラマは、大喜び。
「うわ、この髭、うまくできてますね!ダ・ヴィンチのコスプレなんて、初めて見た!ここは客の方もコスプレ必須ですか?」
白髭は言った。言葉は分からないが、なんとなく意味は分かる。
「キミは何を言っておるんだね。失礼な!この髭はホンモノじゃ。」
プログラマは問う。
「はぁ?ホンモノのわけないじゃないですかぁ、あはは~」
白髭は苦虫を噛み潰したような顔をして、店の入り口を指して、つぶやいた。

「君は、入口の看板を見なかったのかね?『最期の冥土喫茶』って書いてあっただろうが」

「えっ.....!?」
彼は思い出す。
あとすこしで店に着くというところで、記憶が途絶えていることを。
彼の脳内で、最後に見たものが、ゆっくりと再生される。
妙に輝く青信号と、左手から猛スピードで向かってくるピストバイク。

さいごのメイド喫茶(2)

さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)では、しょっちゅう、ミスコンが開催されている。
モンローと小町とクレオパトラ、まぁ名だたる世紀の美女と呼ばれた女性たちが、ガチで対決するので、見ものではある。
が、実のところ、男性の観客は、一人もいない。
誰に投票しても後が怖いから。

さいごのメイド喫茶(3)

さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)に、マクタガートが、ランチを食べにやってきた。
彼は、昭和の時代の学食風のメニューに憤慨している。
ウエートレス「ご注文は、お決まりでしょうか?」
マクタガート「その『前』に、私はこのメニューに注文をつけたい。A系列定食と、B系列定食にしなさい」

さいごのメイド喫茶(4)

さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)で連日友人としゃべっていたマクタガートが、ある日、思い詰めた様子で、フロイトのもとを訪れた。
彼は、さいきん知り合った友人との対話に疲れはててしまったのだ。
その友人とは、数秒前のことも憶えていない状態で天寿をまっとうした高齢者である。
彼の世界には、前も、後も、ない。

さいごのメイド喫茶(5)

さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)の客であるシュレディンガーが、動物愛護団体から訴えられた。
これに対し、卵好きのマスターが、ある提案をした。

「うどんの上に乗せた、生卵の黄身が、割れるか割れないか、にすればよいのではないか」

この一言に対し、香川県の故人一同が、釜玉なのか月見うどんなのか解釈に苦しむことはすべきでないと抗議している。

さいごのメイド喫茶(6)

最近の、さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)の風景。

高見順氏が鉄板を持ちこんでお好み焼きを焼き始め、もんじゃ派、広島県故人会が押しかけて紛糾。

立原正秋氏がファーストフードに立腹し、「カーネル・サンダースを斬る!」と息巻いている。もっとも、二度は死ねないので、サンダース氏は受け流している。

「好みは年上の女性」と言っていた泉重千代氏が、多数の縄文弥生時代の女性からストーカーされて悩んでいる。

さいごのメイド喫茶(7)これが最後。

さいごのメイド喫茶(最期の冥土喫茶)の客たちのマイブームは、漢字のロゴ入りTシャツだ。
若冲やら北斎やら大観やらが直接デザインして描いてくれるとあって、大人気である。
「一覧」Tシャツのピアニストは、夜な夜なこの喫茶にフラット現れてはハンガリー狂詩曲を弾き、アマチュア・バイオリニストは「一石」Tシャツを着て、福島原発の作業員たちのために祈っている。

いまの世の中、どう進むべきか、どう生きるべきか、悩むことは増える一方。
そんな喫茶店があるなら、自分も行って、偉人たちの見解を聞いてみたい、と思うだろうか?
いや、あなたは、自分の頭で考えなければならない。
誰かに教えてもらおうなどと、一瞬でも、思ってはならない。
そう思った瞬間、あなたの存在は..........。

Sei

Windows Phone で、事務所兼住居の中の、いろいろな場所の傾きを計ってみました。
キッチンの床は、2°、居室は、3°。
どーりで、寝ると頭に血がのぼる感じがしていたわけです。血圧が高いわけじゃないですよ110 / 60前後の健康体ですから。
原因は芸予地震です。

こうした傾きが計れるのは、Windows Phone 7 の端末に、3軸加速度センサーが内蔵されているからです。加速度を取得すれば、傾きが分かります。
外に持って出れば、坂道などの傾きも計れると思います。自転車乗りの脚力自慢ネタにはなるかも。

サンプルプログラムは、Think IT の連載「Windows Phone Tips集」に、載せています。端末の縦方向の傾きが分かります。
「第8回 GPSによる位置情報の取得と加速度センサー」

※この連載は相方が書いているのですが、この回は、ほぼ私が担当しました(第9回目以降は、ふたたび相方)。来年の途中から交代する予定になっています。

Accelerometer_07   

なぜ、こういうサンプルを作ったのか?
それは、TV ニュースで液状化現象の映像を見たからです。

私が15年ほど前まで住んでいた里の家は、海辺の新興住宅地にありました。私が乳児のとき、両親が、建つのを待って移転したそうです。
ところが、年々地盤沈下が進み、道に穴があき始め、家屋が少しずつ沈み込み始めました。地面から床までの距離が短くなると、集中豪雨や台風ともなれば、浸水のリスクも高まります。(被害自体は小さなもので、畳の裏までの床ぎりぎり浸水が一度、床下浸水が一度だけでしたが)

そこで、新築公営マンションの抽選会に行ったら、当てたのが最上階(どこかヌケている自分)。家族の中で健康なのが私だけなので1Fでなければダメなので、やむなく傾いた家に住み続けていました。
ひとたび震度5以上の地震に見舞われれば、液状化は必至だから、家族は近所の病院に避難させておくしかないなと思いつつ。

災害が地震だけなら、家具の固定や耐震補強という対策があります。あるいは同じ地域の頑丈な家に移転する方法もあります。が、液状化や洪水や地滑りや原発事故に対する防災対策は、他の地域への移転しかありません。

いまは、水害のない(逆に毎年渇水に悩まされている)地域に住んでいます。ここには、一日数回見ていた原風景――島影ひとつない淡いブルーの水平線に白い船が一隻――はありません。私は、ブルーのベネチアンガラスをいくつか買いました。その中に昔見ていた海の色があるからです。故郷を離れるということは、そういうことだと思います。
なんか、話がそれてしまいました。

Sei

Windows Phone 7 で、デバイスからの情報を取得する必要があるセンサーやbing Maps などを用いたアプリケーションを開発した場合、エミュレーターよりも実機での動作確認が必要になります。

実機登録やbing Maps のキー取得の手順は、次の通りです。

実機での動作確認のための手順

(1) 開発環境を構築後、Zune ソフトウェアをインストールする。
(2) APP Hub  に登録する。
(3) 実機を登録する。

まず、開発環境を構築後、Zune ソフトウェアをインストールし、APP Hub に登録します。「App Hub  のアカウント作成手順と注意事項」「App Hub  のアカウント作成に関してよくある質問 ( FAQ )」を読んで、手順に従います。

※アプリケーションの発行者名と Xbox LIVE  で使用するゲーマータグを登録後、「クレジット カード情報の登録」画面に移動できない場合は、APP Hub の Web サイト上部のバーメニューの「ダッシュボード」から「Windows Phone」「App Hub アカウント登録」へ進みましょう。

App Hub への登録が完了したら、実機での動作確認をするために、実機を登録しておきます。

実機を USB ケーブルで PC と接続し、Zune が起動していなければ、これを起動します。「すべてのプログラム」から「Windows Phone Developer Resistration」を起動します(図1)。実機が起動している状態で、Windows Live ID とパスワードを入力します。

図1 「Windows Phone Developer Resistration」から実機を登録する

Resistration_3   

コードが書けたら、「エミュレーター」ではなく「実機」を指定して(図2)、Zune を起動します。PCと実機をUSB ケーブルで接続し、Zune と実機が起動している状態で、デバッグを開始します。
初めて実機デバッグをする場合、図3のような画面が表示されることがあります。「次へ」をクリックして手順に従ってください。

図7 「実機」を指定してデバッグする。

Debug

図8 図のような画面が表示されたら「次へ」をクリックして手順に従う。
Zunesetup

bing Mapsを利用するための手順

bing Mapsを利用するには、bing Mapsを利用するためのアカウントを登録して、コード中で用いるキーを作成する必要があります。
手順は次の通りです。

まず、bing Maps を利用するためのキーを作成します。
http://www.microsoft.com/maps/ にアクセスします。「Step 1」の「Get An Account」をクリックし、Windows Live ID でサインインします(図4)。Windows Live ID を持っていない場合は「CREATE」をクリックします。
必要事項を記入して、アカウントを登録します(図5)。

図4 bing Maps Account Center にアクセスしてサインインする。

Map1

図5 必要事項を記入してアカウントを登録する。

Map2

登録したアカウントの情報を確認し、「My Account」メニューの中の「Create or view keys」をクリックします(図6)。キーを作成するための必要事項を入力します(図7)。

図6「Create or view keys」でキーを作成する。

Map3

図7 キーを作成するための必要事項を入力する。

Map4

キーが作成されます(図8)。ここで作成したキーは、XAML コードの中で指定して利用します。右上隅の(Log Off)をクリックします。
なお、一度キーを作成した後、キーを再確認したい時は、Existing User としてサインインし、「Create or view keys」をクリックすると取得済みのキーが表示されます。

図8 キーが作成された。

Map5_2

取得したキーは、Visual Studio 2010 のデザイン画面で、Mapコントロールをレイアウトした後、my:Map 要素の中に次のコードを追加して、指定します。

<my:Map.CredentialsProvider >
<my:ApplicationIdCredentialsProvider ApplicationId="bing Maps Account Centerで取得したキー" />
</my:Map.CredentialsProvider>

手間なように思われるかもしれませんが、大して時間はかかりません。さぁ、Windows Phone で動作するアプリケーションを開発してみましょう!

Sei

佐々木氏のブログを拝見していて、ふと思い出し。

Webサイトや新聞をパラパラ見ていると、小さな記事が、妙に「ひっかかる」ことがありませんか。
私は、Webサイトなら即お気に入りに登録し(なんでも登録するので、後でワケがわからなくなります)、新聞なら切り抜きます。
昔のスクラップブックに、次のような"内容の"切り抜きが残っていました。

Asahi Evening News、Asahi Weekly、1996年7月

MIT アニメクラブ

(全文ではなく、エッセンスの意訳です)
日本のアニメーション、またはアニメともいう、は、ここ数年間でずいぶん普及してきています。
アニメは、その昔の浮世絵のように、日本が海外輸出できるアートのひとつです。
海外のコミックやアニメを検索していたイラストレーターのパルコ キノシタ氏は、MITアニメクラブ(日本のアニメをMITのコミュで紹介する非営利の学生組織)のWebサイトを見つけました。「MITの学生といえば米国社会ではエリート、その彼らが日本のアニメに関心を持っているのです。Webサイトには、短文レビューや、画像、ビデオなど、いろいろな情報がありますよ。彼らがほんとうに、アニメを評価していることが分かります」
キノシタ氏は、このクラブのメンバーが、アニメキャラを使って仕立てたオリジナルの作品やハイレベルな絵を公開しているのに、おおーっと思ったとか。「将来的には、アニメが拡がり、国を超えた交流が深まるといいですね」

記事内に書かれているMIT アニメクラブのURIを入力してみたら、なんと、デッドリンクではありませんでした。

1996年といえば、日本では、アクセスポイントが拡大し始めた年です。このころ、私は仕事で地域ポータルやメカトロニクス系のWebサイトを手がけ、相方はActive Xを使った趣味のサイトを制作していました。我々が契約していたプロバイダのサーバーは、Windows NT。
インターネットの未来が、明るく開けて見えていました。

そのような時代に、上記の記事。なにしろMIT、しかもWebサイトでのコンテンツ発信です。
すぐにでも、日本は、国をあげての文化的発信をすべきと思われる内容です。

それから、15年。
海外で高い評価を得ているアニメもあるでしょうし、報道されるコスプレイヤーの写真には驚くばかりですし、さいきんでは、ミクさんも頑張っていますよね。
アニメの国策会社は既にあって、我が国は既に大きな利益を得ている......???ものと、思っていました(あれれ、恥ずかしい勘違い)。

私自身は、ガンダム世代より上の年齢ですし、父が元祖アニメヲタクのような人だったので(エンジニアって、アニメ好きなんですかね)、子供のころからダシにされ、毎年、東映まんがまつりに連れて行かれた反動で(私は映画館が苦手)、アニメ事情には疎かったりします。トトロは好きで、事務所のあちこちに大きいのや小さいのがいますし、ミクさんには、がんばってほしいと思っているけれど。

ガンダム世代以下の人たちには、売り込み方について、いろいろなアイデアを持っているでしょう。国がアイデアを吸い上げられるといいですね。

Sei

昔リアルにあった話。

プログラミング入門書を書いた。
脱稿後、編集者から電話がかかってきた。
一部修正してほしいと言う。

その内容というのが。

「薬師寺さん、デコポンを3個、イヨカンを2個、変数という名のザルに入れました。って、コレ困りますよ。」
「は?入門者には、分かりやすい説明だと思うんですけどねえ」
「いや、わかんないです。読者には、デコポンとイヨカンの区別がつきません。」

愛媛では自明のことが、当時の東京では自明でなかったらしい。
仕方なく、他の果物に変更。

いまや、かんきつ類は、いろいろと改良されて、見た目も味もバリエーションが広がっている。
なので、買い物から帰ってくると、相方が聞く。

「今日の、みかんは、何かな~?」
「綾瀬はるかさん」
「わぉ、はるかちゃん」(相方は綾瀬はるかさんのファンである。Windows Phone 7 の待受は綾瀬さんの画像である)

ある日は、
「今日の、みかんは、何かな~?」
「瀬戸朝香さん」
「わぉ、あさかちゃん」(相方は瀬戸朝香さんのファンでもある)

これはジョークではなく、「はるか」「瀬戸香」「はるみ」「清見」といった名前の、かんきつ類があるわけです。

どうせなら、美女四人グループの「My Sweet Orange Girls」とか結成して売り出せばいいのに、と思うのだが、官庁ではそういうことは考えないのかもしれない。

どうせなら、萌え米袋が出るよりも先に、萌えキャラを作って、袋に印刷しておくべき、と思うのだが、官庁ではそういうことは考えないのかなあ。
みかん、温泉、マドンナ、伊予絣、とくれば、爽やかだし、色っぽくもあるのだが。

かんきつ類の中で、私のイチオシは、「はるか」である。
酸味が淡く、やさしい味。
それに、昔、化学物質暴露でできてしまった顔のシミが、「はるか」を1日1個食べてる1カ月ほどの間だけは、なぜか薄くなる。また、その間は、耳鳴りも低くなる。
(1日1本にんじん料理も含め)「お肌にいいものは、耳鳴りにもいい」ような気がする。
3年間試してそうだった。他のみかんではだめなので、何か、「はるか」ならではの成分があるのかもしれない。
勘違いであってはいけないので、来春も、試しててみることにする。

ちなみに、「はるか」は、形はデコポン、色は文旦といった感じで、味わいはデコポン、爽やかさはニューサマーオレンジ。

さぁて、皆さん、今日は「みかんの日」ですよ! 松山空港には「ポンジュース蛇口」登場。

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1111/02/news043.html

って、これを書きたいだけのために、延々と引っ張ったのだ。
オルタナ・ブログに書くようなことか?とも思うが、みかんの日のニュースは"itmedia.co.jpサイト内"だし。

F1は二歩進んでは一歩後退のように見えるし、洪水や豪雨は立て続けだし、こういう、おバカなことを誰もが言って笑える日が早く来てほしいものです。

Sei

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薬師寺 聖

薬師寺 聖

絵を描き、詩を書き、曲を書き、文を書き、企画書と仕様書を書き、コードを書き、思索を続ける、四国の人。

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