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IT業界につとめる「雑貨屋(なんでも屋)」が、業界の事、情報セキュリティの事、趣味や日々雑感を綴っていきます。お暇な方はおつきあい下さい。

090.春の闘いの雑感

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 朝、布団から出るのが楽になってきましたね。もう3月の半ば、春は目の前に来ている事を実感する季節になりました。

 佐藤@IT雑貨屋です。
 先日は春闘の集中回答日だそうですが、報道を見る限り、ベア前年割れ相次ぎ、消費拡大に黄色信号とありました。

 パナソニックは前年を五百円下回る千円のベア回答、日立製作所や三菱電機、富士通なども、どうやらベア回答ですが、昨年を下回るとありました。

 この季節になると行われる「春闘」ですが、正式名称は「春季生活闘争」と言うものらしく、年度の切り替わる4月に向けて、労働組合と使用者(経営者)が、労働条件について交渉する事を言います。この交渉は、大企業を中心に、労働組合が企業に要求を提出するのが二月、企業から回答があるのが三月となっています。

 私が子供の頃、近所の私鉄が「ストライキ」をやったのもこの季節で、要は労使交渉が決裂したから、労働者側はストライキ突入という事になっていたのでしょう。

 この「春闘」ですが、私は小さな会社を渡り歩き、一時期には自分も経営に参画していた事もあったりするので、あまりピンと来ていません。何故なら給料を上げるには、会社の売上を上げなければならず、その為にはどんな事が必要なのか、経営者と共にいつも頭を悩ませていました。だから労働条件の前に、如何に会社の利益を上げるのか、より高い仕事を受注するのかばかり考えていました。

 今の職場に来て、3月になると季節モノの様に「残業拒否」と言い、社員が定時で帰るので、パートナー社員としても、定時退社する事になるのですが、正直、残業が出来ないのはキツイですよね。パートナー社員(派遣社員)にとって、派遣先の社員の労働条件交渉に付合わされますが、それは派遣社員の労働条件改善とは全く関係ない事ですから、少し複雑な気持ちになります。

「同一労働、同一賃金」

 政府はそんな事を言いますが、実際に働く人の現場には、まだまだそんな事は無いんだと言う事です。

 私が働く派遣社員という形態では、賃金を上げるには、やはり基本「チャージ(時間単価)」が上がらないと、昇給というのはあり得ません。しかし残念ながら、この単金交渉はそう簡単に行えず、担当営業も一生懸命やっていますが、どうしても頭打ちになってしまいます。だからあまり「春闘」と聞いてもピンと来ていません。

 でもまあ春闘という事も、今では「形式」だけのイベントであり、あまり実態としては意味をなして居ない気もしますが、どうなんでしょうか。

 確かに「労働者」は労働力を会社に提供し、「経営者」はその労働者に対して、労働力に見合った(と思える)報酬を給料として支払う。

 労働者はその支払われる賃金や仕事の環境等について、団結して経営者と団体交渉を行い、争うことを保障されている。これは労働三権というものですが、近年の日本国内の会社の状況というか、世の中の動向や仕組みというか、そういうモノが大きく変化し始めていますので、この「経営者・労働者」という対決構造に見える構造も、変化しなくてはならないのではありませんかね?

 労働者側も単に「我々は労働力を提供している」のではなく、仕事や会社に対して、より付加価値のある事を求められていますし、経営者側も、「単なる労働力を使う」という事ではなく、この変化の激しい時代に、よりビジネス現場の動きに耳を済ますために、現場の働く人たちに耳を傾けなければなりませんし、その働く環境にもより配慮が必要になります。

 また昔の肉体労働という事であれば、「労働力=人数と時間」であったと思いますが、昨今の仕事では、必ずしもこの公式は成り立たない職場がありますよね。

 代表的な業種としては、IT業界を取り上げますが、この業界では、必ずしも「労働力=人数と時間」ではありません。人数が少なくても多くの利益を上げる部署もあれば、人数が多くても利益を下げる部署もあります。また労働者にしても、必ずしも一人が一人の仕事量とはならず、一人が二人や三人分の働きをする人もいれば、全く仕事にならないレベルの人までいたりします。

 この春の闘い。この先、質的に変化する事はあるのでしょうか?
 ふとそんな事を考えてしまいました。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。
 IT雑貨屋を、これからもよろしくお願いします。

Comment(1)

コメント

iso

正社員には
「ベースアップ額を交渉条件とできるのは、上のような勤続に対応した給与表がある(Wikipedia)」
と、『「同一労働、同一賃金」はまだまだそんな事はないんだ』という現状、定期昇給というのは大きなファクターですよね。
だからこそみんな(今の所)正社員に憧れるんじゃないでしょうか。
それこそ、同一労働同一賃金が絶対になれば、正社員にも価値がなくなるし、ブラックな職場は入社翌週に転職してしまえる。
ま、社会主義国家な日本では100年経ってもムリな気がしますが。
(定期昇給が世間のベア額を下回ってる企業内SEより)

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