IT業界につとめる「雑貨屋(なんでも屋)」が、業界の事、情報セキュリティの事、趣味や日々雑感を綴っていきます。お暇な方はおつきあい下さい。

077.【雑感】働き方改革について(4)

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 佐藤@IT雑貨屋です。
 前回までは総理官邸のホームページで「働き方改革」をもとに少し記事を書かせてもらいました。

 このお題について、始めに書かせても頂きましたが、この働き方改革というものが、実際の企業現場では「残業規制」という事だけで展開されているのが残念でなりません。

 総理官邸のホームページでは、正規雇用・非正規雇用の格差の是正、日本型の単線キャリアバスの改革、長時間労働の是正と三項目を取り上げており、それらは今後の日本の労働環境ではそれぞれが重要事項です。

 しかし実際の労働現場に於いては、言葉は悪いのですが消化不良を起こしていて、そのまま直ぐに労働環境の是正に至っていないというのが現実では無いでしょうか。

 だから取り敢えず対応可能な事として、各企業では残業規制という様な動きが表れていると推察します。

 そこでこの働き方改革について、私が現在考えている事について、すこし書かせて貰います。

1)働き方改革の背景
 これは総理官邸のホームページでも少し触れていましたが、今の日本の現状が背景にあっての提言だと思います。

 その背景の一つ、それは「少子高齢化」という問題で、これは日本の国内の労働人口(定年制を背景にした)減少があると思われます。

 今までであれば、企業が高校や大学の新卒を新規で雇用して社内の人員体制を補充する事で足りる状況でした。しかしこれからの日本社会では、新卒の人数も減少していきます。その事から企業が求める人材確保は困難になっていく事が想定されます。

 そういう事に直面していく企業の選択肢には幾つかの選択肢が出てきます。

 一つは社内の業務を見直して、IT化により対応できる業務は積極的にIT化を推進するという事です。昨今では企業のコールセンタ業務をAIを応用した自動応答システム化する事で対応しようという案ももあるようです。

 定型的な業務であれば、ITを利用した事で対応する事が可能かもしれませんが、それが難しい業務についてはどうするか。そこについては中途採用枠を増やして対応するか、海外に労働力をアウトソーシングするという事の二つが選択肢になると思われます。また業務内容等にもよりますが、ドラスティックに業務を縮退するか閉鎖するという選択肢もあると思います。

 もし国内で中途採用枠を増やす場合、それに見合った労働者が必要になりますが、そこに本来はリタイアした高齢者層を当て込むという事も考える必要が出てくるでしょうし、その場合には日本人としての労働に関する意識も変革が必要となってきます。

 もう一つの背景、それは「年金制度の実質的な崩壊」という問題です。

 私達の親の世代であれば、六十歳で定年を迎えたのちは「年金生活」という事で、国から定期的に年金が支給され、第二の人生として仕事をリタイヤして老後の生活をするというのが当たり前でした。しかしいまの四十代以下の世代ではこの年金が支給されるのか、極めてグレーな世代となっています。

 「年金75歳受給開始」なら国民は「老前破産」に追い込まれる
 (マネーポストWEB 2017年8月12日記事)

 昔であれば仕事をせずに生活できた高齢者が、国の財政問題や少子高齢化により、自らの生活費を働いて得て行かなくてはならない社会です。

 日本国内の企業や国民に、この様な変化が想定される中で、今回、総理官邸から「働き方改革」という事が打ち出されたと私は考えています。

2)私達に求められている事
 この様な日本の現状が背景にあって、現在のところ各企業で「残業規制」という形で「働き方改革」が実行され始めていると私は考えています。もしそうであれば「働く」という事について見直しを図る必要があるのではないでしょうか。

◆自分自身のライフワークの検討
 国の年金制度が崩壊し、老後の生活保障が困難になるという事であれば、定年後にも生活の糧を得る手段、具体的に仕事をどの様にするのか、いまの内から考えておく必要があると思います。
 総理官邸のホームページにも「キャリアパス」という言葉があり、各企業でも社員に対してキャリアパスを設計して、必要な行動を取る事で進めていますが、そこにこの定年後の仕事という観点は含まれていないのが現状でしょう。
 自分自身が生涯、どの様な仕事をして社会に係りを持ち、いくつまで現役として生きていくのか。一般的に「ライフ・ワーク」という言葉で言われていますが、それを自分自身のキャリアパスの中でも検討する必要があると思います。

◆必要な「仕事力」を作る事
 私は社会人生の半分をベンチャー企業で生きていた事を、先の記事で書かせて頂きましたが、その経験の中で「仕事とは自分自身が付加価値を持つ事で、社会の中で仕事を得る事が出来る」という事を経験する事が出来ました。だから様々な事を積極的に取り組む事を心がけてきました。
 しかし通常、特に大手企業のサラリーマンで仕事をしていると「仕事は会社から与えられる」という考え方が身についてしまうので、こういった考え方を持たなくても仕事を得られ、給料をもらう事が出来ます。
 しかしこれから生涯仕事をする(ライフワーク)という事を考えるのであれば、やはり自分自身の付加価値をしっかりと付けておく必要があります。
 この「働き方改革」で自分自身の「付加価値」がどこにあるのか、もし無いのであれば、これからそういう事についても、考えておくひつ必要があると思います。

◆人間関係のネットワークの構築
 仕事とは一人で出来る事ではなく、人間関係というのがとても大事になります。またここでいう人間関係とは単なる同じ企業や同じ業種だけではなく、様々な情報交換ができるネットワークを言います。そういう
事を今のうちに心がけ、様々な人とのかかわりを通して仕事に関して「意識を変える」という事が、自分自身にとっての「働き方改革」という事への糧になると思います。

 以上が私自身が「働き方改革」について考えている事ですが、こういった事を今の日本では、一人ひとりが考えていく必要がある時代に差し掛かっているのではないでしょうか。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。
 これからもIT雑貨屋をよろしくお願い致します。

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